安心の住まい「フラットハウス(平屋)」のメリット・デメリット
皆さんは「フラットハウス」という言葉を聞いたことがありますか? フラットハウスは平屋のことで、一階建て住宅とも呼ばれます。
平屋というと、古い家とか、高齢者や単身者が住んでいるといったイメージを持つ人も多いのではないでしょうか。
しかし近年では、長く住むこと考えて、若い世代がフラットハウスを検討することも珍しくありません!
小さい子どもやペットが安心して暮らせる家や、夫婦だけなら1フロアで十分と考える人たち、老後でも住みやすい環境といったことを考える人にフラットハウスは向いています。
そんなフラットハウスの魅力や、どのような間取りがあるのかを詳しく紹介します。フラットハウスを検討している人は、ぜひ参考にしてみてください。
フラットハウス(平屋)ならではの魅力!
フラットハウスは、昔から馴染みのある建物で、どこかほっとするような懐かしい雰囲気があります。
最近ではさまざまなデザインのフラットハウスが登場しており、ガーデニングが似合うプロヴァンス風のデザインや、ゆとりが感じられるリゾート風のデザインなど、好みのデザインで建てられるのもその魅力。
自然を感じられる暮らしが実現しやすいのもフラットハウスならでは。居室を庭に向けて配置すれば、庭と一体感のある住宅になります。日々の生活で季節の移ろいが感じられ、家庭菜園などの生育の姿も楽しめるでしょう。
フラットハウスは1フロアなので、生活動線がシンプルな点も魅力です。たとえば、洗濯物を干すときや重たいもの持って帰宅したときなど、階段の昇り降りがないので負担が減ります。
リビングでの生活が中心となるため家族の顔もいつも見え、家庭内のコミュニケーションが活発になるだけでなく、赤ちゃんの体調や子どものいたずらにも気づきやすくなりますね!
2階建てなどと比べて構造的にも丈夫で、階段での移動が無いので、万が一の災害時でも避難しやすいでしょう。
フラットハウスのメリットやデメリットは?
フラットハウスを購入する際の検討材料として、フラットハウスのメリットやデメリットを見てみましょう。
フラットハウスのメリット
フラットハウスには2階がないので、天井を高くできます。開放感がある広々とした空間でゆったり過ごしたい人に適しているでしょう。
上下の移動がないので生活動線も効率的になります。たとえば、1階の洗濯機から2階のベランダまで洗濯物を持って階段を上がったり、乾いたらまた1階に運んでしまったりといった負担からも解放されるでしょう。
階段がないことで、一段ずつ階段を掃除する手間もありません。また、小さい子どもや高齢者、ペット、妊婦さんなどが階段を踏み外して怪我をするリスクも減らせ、安心して暮らしやすい環境になります。
あらかじめバリアフリーな設計をしておけば、老後の生活も安心でしょう。
また、フラットハウスは高層階の建物よりも高さが低いので、地震や台風に耐性があって揺れにくい特徴があり、災害被害を少しでも減らせる可能性があります。
ほかにも、リビングを中心に各部屋が存在するので、照明やエアコンの送風が全体に行き渡りやすいのもメリットです。2階建てだとそれぞれの部屋で照明やエアコンを利用しなければならず、フラットハウスの方が光熱費も抑えやすくなります。
フラットハウスのデメリット
2階建ての住居と同じ数の部屋を平屋で作ろうとすると、単純に考えると倍の面積の土地が必要になります。つまり、土地の費用や固定資産税が高くなってしまいます。
フラットハウスが増えてきたといってもまだまだ2階建ての住宅が多いため、フラットハウス向けの建築資材は、費用が割高になることもあるといわれています。コストを気にするなら、この点はデメリットになるでしょう。
また、フラットハウスは居住空間と道路などが同じ高さにあるので、通りを歩く人の視界に入ってしまいがちな点もデメリットとして挙げられます。
悪意がなくても、ついつい窓が開いたので見てしまったり、動いている人や音に反応してしまったりなんてことはないでしょうか。他人に家の中を見られてしまうのは、精神衛生上あまり好ましい状態ではありませんよね。
視線が気にならないようにするには、設計の段階で窓の位置や向きを変えたり、外から室内が見えにくい遮像カーテンにしたりといった工夫が必要です。目隠しとしてのフェンスや植栽も検討してみるとよいでしょう。
間取りにも注意が必要です。トイレやお風呂などが寝室に隣接していると、排水音などが気になってしまうこともあります。また、寝室が1階になるので、防犯対策にも気を付けなければなりません。
フラットハウスを検討するときは、こういったメリットやデメリットをしっかりと把握しておきましょう。
フラットハウスに最適な間取りってなに?
フラットハウスの間取りはさまざま。
自由な間取り設計ができる業者も増えており、1LDK~5LDKなど平屋の大きさや用途に応じて選ぶことができ、こだわりにあふれた間取りも魅力的です。
たとえば、雨の日に洗濯物を干すのに便利なビルトインガレージのある間取りや、ふすまを開けるだけでリビングスペースを広げられる間取りなどが挙げられます。
中には、階段で一段高い空間を設けた間取りもあります。リビングとつながるロフトを子ども部屋にすれば、家族の気配をより身近に感じられることでしょう。
和室のあるフラットハウスは、高齢の人も親しみやすいでしょう。和室と洋室をそれぞれ設ければ家族の好みが分かれても検討しやすいといえます。
フラットハウスの間取りは1フロアなので、部屋を増やそうとするとその分の土地が必要になります。土地を広くせずに無理に部屋を増やしてしまうと、ドアや壁が多くて圧迫感が強くなってしまうので注意しましょう。
フラットハウスの提供メーカー
フラットハウスは、CMを流している大手のハウスメーカーをはじめ、さまざまな業者が提供しています。
大手であれば建築実績や手厚いサポート体制が期待できます、地元の工務店であればその地域や環境に合わせ細かく相談することができるでしょう。
フラットハウスに対応している設計事務所や建築家であれば、材料や寸法の規格に縛られない建築が期待できます。ただし、建築家によって間取りの方針やコンセプトが異なるので、メリットやデメリットを確認しながら慎重に選ぶようにしましょう。
また、2階建てが主流の現代では、フラットハウスの実績がない業者もあるので注意が必要です。建ててから日あたりや生活動線、間取りなどに不便を感じて後悔してしまっては台無しです。フラットハウスの建築実績も業者を選ぶ基準のひとつです。
名前を知っている有名な業者だと安心して依頼しやすいかもしれませんが、同じ作りの住宅でも建築にかかる費用は業者ごとに差が出るので、複数の業者を比較して決めるようにしましょう。
平屋の間取りやコスト、土地などの相談を無料で受け付けている業者もあるので、まずは相談してみるのもいいかもしれません。
同じ平屋作りでレイアウトも自在!「スマートモデューロ」
フラットハウスと合わせて、検討候補におすすめなのが「スマートモデューロ」です。
スマートモデューロ(以下、スマモ)は、住まいの新しい形であるムービングハウスにカテゴライズされる住宅です。
コンテナと同じサイズで、完成品をそのまま現地に持ち運んで設置できるのが特徴です。
そもそもムービングハウスとは?
ムービングハウスとは、クレーンとトレーラーを使ってそのまま輸送ができる住宅のことです。
完成品をそのまま現地に運んで設置するので、利用開始までの期間を短縮でき、電気や上下水道、ガスなどのライフラインも引けるので一般住宅と変わらない生活ができます。
住居としてだけではなく、楽器演奏やネイルサロンの店舗、オフィス、趣味の部屋などさまざまな目的で利用でき、スマモの活用方法はアイデア次第で無限に広がります。
このスマモは、西日本豪雨の被災地で活躍した住宅としても知られています。応急仮設住宅としてスピーディーな供用ができ、ムービングハウスに期待を寄せる人の声も多くなっています。
スマモの特徴
スマモは、効率よく輸送できるように輸送用コンテナと同規格のサイズとなっています。見た目からコンテナハウスじゃないの?と言われることもありますが、スマもは家の枠からすべてが木材で作られたまったくの別物。
製品は3mサイズの「モデューロ」、6mと12mサイズの「スマートモデューロ」の2タイプ・3サイズ。
単体として利用できるのはもちろんのこと、ユニットを縦横に連結してスペースを広げたり、2階建てにしたりといったことも可能で、1Rや1LDKなどさまざまなレイアウトを実現できます。
ユニットとユニットの間に渡り廊下でつなぎ、生活空間を2つに分けるといったことも。
12mと6mタイプをL字型に連結させて事務所を作った事例(夏も冬も快適に。スマートモデューロのオフィス利用者に本音インタビュー)を紹介していますので、ぜひ見てみてください。
木造住宅ならでは快適な住み心地!
スマモは木材で作られ、室内は木の爽やかな香りに包まれた空間なので、身も心もリラックスできるでしょう。また、木材の調湿機能でカビなどの発生も抑えやすくなっています。
上質で温かみのある空間は、年月を経るごとに味わいのある風合いに変化していきます。
このようにスマモは、木造住宅ならではの快適な住み心地なのです。
高い断熱性能に防音性能も!
スマモの窓は3層構造で高い断熱効果が期待でき、壁や屋根、床も一般住宅の2倍以上の厚みを持たせています。壁や床は分厚い断熱材を使用しているので、窓と同じように外の熱を室内に伝えにくくなっています。
たとえば、床の断熱材は90mmほどの厚みで、真冬でも床冷えしないので寒冷地でも安心です。
夏は涼しくて冬は暖かな空間。スマモは、室温を逃がさないその気密性の高さから、“魔法瓶のよう”とも評されています。
あわせて防音性能も非常に高く、入り口のそばでピアノを弾いても、室外のドア付近では会話レベルの音量に聞こえるくらい。
スマモなら、ピアノやドラムといった楽器演奏だけでなく、仕事に集中したいリモートワーク、没頭したい趣味の部屋としても周りを気にせず集中できるでしょう。
100年の耐久性
快適な住み心地も建物が劣化してしまっては意味がありません。
その点、スマモは100年使用できる耐久性を持っています。
ユニットごとに構造強度を確保できる独立構造設計を採用。耐震性をテストする水平耐力実験をはじめ、多くの試験で構造強度が認められており、国土交通大臣認定も取得しています。
万が一、破損してしまった、あるいはメンテナンスをしたいという場合には、スマモの製造・販売を手がける株式会社 吉銘に修理やメンテナンスを依頼できます。
創業70年を超える老舗でもある吉銘の熟練職人の対応があれば安心ですよね。
長く安心できる快適な住まいを考えているなら、このスマモも候補のひとつとして検討してみてはどうでしょうか。
スマモはレンタルも可能!
住宅の購入費用は高額なため、簡単には決断できないでしょう。その点、スマモはレンタル利用もできるので、住み心地を試してみることも可能です。
スマモのレンタル費用
3mタイプのモデューロ
レンタル:2万2,000円〜/月
購入 :275万円〜
6mタイプのスマートモデューロ
レンタル:3万9,600円〜/月
購入 :396万円
12mタイプのスマートモデューロ
レンタル:6万6,000円〜/月
購入 :660万円〜
輸送や設置に要する基礎工事などの費用は利用者負担となっており、レンタルの最低契約期間は36か月です。また、水道やガスといったライフラインの設備、オプション設備は別途費用がかかります。
レンタル利用の場合であっても、間取りや窓の配置など希望に合わせて製造できるので、レンタル期間の終了後に買い取ってそのまま使い続ける人もいるほど。もちろん、レンタル期間が終われば返却も可能です。
オンライン相談会も行なっているので、まずは説明を聞いてみたい、あるいは詳細を確認したいという人にも安心です。都合のよいタイミングを見つけて参加してみてはいかがでしょうか。
フラットハウスの暮らしやすさはいつまでも
フラットハウスの魅力、メリットやデメリットなどを見てきました。
フラットハウスは生活動線がシンプルで、家事などでの不便も感じにくく、家族が近くにいる安心感を感じやすいなどの魅力があります。また、階段がないので子どもや高齢者の怪我といったリスクも抑えられ安心して過ごせます。
外からの視線やプライバシーが気なるなら、遮像カーテンや植栽による目隠しなどをうまく活用しましょう。
フラットハウスと同じく平屋作りの住居として、レイアウトが自在なスマモも紹介しました。
長い人生を安心して快適に暮らすためのマイホームの選択肢として、ぜひ検討してみてください。