【保存版】コンテナハウスにかかる固定資産税を徹底解説

おしゃれで、使い勝手の幅広さから注目を集めるコンテナハウス。

「どんなものか見てみよう!」という人も、「これにしよう!」とすでに決め始めている人も、固定資産税について把握していますか?

固定資産税とは、「1月1日(賦課期日)現在の土地、家屋及び償却資産(これらを「固定資産」といいます。)の所有者に対し、その固定資産の価格をもとに算定される税額を、その固定資産の所在する市町村が課税する税金」(東京都主税局より引用)です。

そして、建築物として扱われるコンテナハウスには、一般的にこの固定資産税がかかります。

今回は、コンテナハウスにかかる固定資産税について解説します。購入や所持を検討しているならば、ぜひチェックしておいてくださいね。

魅力いっぱいなコンテナハウス

コンテナハウスとは、名前の通り、コンテナを利用して建てられた住居のこと。

片面を一面窓にしたり、ウッドデッキを取り付けたり、こだわりをぎゅっと詰め込むことができ、現在では簡単な住まいや離れ、店舗、事務所などに利用されています。

基本的なサイズは20フィートと40フィートの2種類で、見た目はコンテナの風合いを感じさせる無骨でスタイリッシュなものから、かわいらしい塗装のデザインまで、さまざま登場しています。

個々のコンテナを組み合わせることで、建物全体のサイズや形状を変えることも可能なのが特長。また、通常の建築よりもリーズナブルで、工期が短期であるメリットを享受したい人にとって、非常に好条件な選択肢だと言えるでしょう。

コンテナハウスにかかる固定資産税とは?

前述の通り、コンテナハウスは建築物となります。それは、地面に定着し、屋根や壁によって四方を囲まれていることから、他の建物物と同じように判断されるため。

よって、建築物にかかる固定資産税が発生します。

コンテナハウスにかかる固定資産税の計算

土地や建物のそれぞれにかかる固定資産税ですが、ここでは固定資産税の計算方法に関して、説明していきます。

固定資産税の価格は評価額と言い、「総務大臣が定めた固定資産評価基準に基づいて評価された額を知事又は市町村長が決定し、固定資産課税台帳に登録したもの」(東京都主税局より引用)と定義されています。

この評価額は、3年に1度見直され、価格が決定します。

一般的な計算方法は、固定資産課税台帳に記載されている土地と家屋(建物)の課税標準額及び課税台帳に登録されている価格に対し、税率1.4%をかけた金額を納付することとなっています。

詳しくは、各自治体のHPを参照し、固定資産税がいくらになるのか、確認してみてください。

参考:東京都主税局「固定資産税・都市計画税(土地・家屋)」

都市計画税も忘れずに!

都市計画税とは、「都市整備などの費用に充てるための目的税で、原則として都市計画法による市街化区域内に所在する土地・家屋の所有者として、毎年1月1日(賦課期日)現在、固定資産課税台帳に登録されている方に課税されます」(東京都主税局より引用)と解説されるもの。

コンテナハウスが都市計画区域内にある場合、この対象にもなるので注意しましょう。

一般的な計算方法は、固定資産課税台帳に記載されている土地と家屋(建物)の課税標準額及び課税台帳に登録されている価格に対し、税率0.3%をかけた金額を納付することとなっています。

こちらも同様に、各自治体のHPを参照し、都市計画税がいくらになるのか、確認してみてください。

参考:東京都主税局「固定資産税・都市計画税(土地・家屋)」

駐車場にコンテナハウスを建てると固定資産税が安くなる?

家の駐車場

「駐車場にコンテナハウスと建てると、固定資産税が安くなる」という噂を聞いたことはありませんか?確かに、それによって安くなる場合はあります。

毎年かかる固定資産税は、更地の場合と比較すると、最大6分の1程度になる可能性も。というのも、宅地は駐車場のような更地に比べ、特例により固定資産税が減税されるから。したがって、駐車場のような更地にコンテナハウスなどの家屋があるだけで、減税対策ができるのです。

駐車場として余っている更地があるならば、そこへの建設を検討してみるといいでしょう。

 押さえておきたいコンテナハウスのその他費用

コンテナハウスにまつわる費用は、固定資産税の他にも様々あります。日々の暮らしとしてコンテナハウスを導入する場合には、本体価格や税金の他に必要となる費用も知っておきましょう。

1.土地の費用

コンテナハウスを建てるためには、「どの土地に建てるのか?」ということを考えておかなくてはなりません。

すでに所有している土地に建てるならば土地探しで迷うということはありませんが、1から土地探しを始めると言う場合には当然のことながら土地代もかかります。もし人気のエリアに土地を持つとなれば費用感は格段に上がるもの。したがって、この費用は予め視野に入れておきましょう。

2.コンテナの輸送費

できあがったコンテナハウスを輸送する際に必要となる費用です。

コンテナハウスは重量鉄骨から成り立っているので、輸送には4トンあるいは10トントラックやトレーラーが必要となります。それだけでなく、コンテナハウス設置のためにクレーンやフォークリフトなどのマシンも必要となることが。

これらの費用は、輸送距離にもよりますが、大まかには20フィートのコンテナハウスで約20万円、40フィートのコンテナハウスで約30万円ほどかかる可能性があります(著者調べ)。

3.基礎工事費

コンテナハウスの設置には、基礎工事が必要です。

基礎工事に関しては土地が平坦か傾斜地かという形状や、建物が何階からできているのかといった階数などで異なります。この他、工事を行う車両が現地まで問題なく入れるかという点でも、費用感は変わってくるでしょう。

基礎工事費は様々な条件によって異なり、約10万円以上はかかると思っておくといいでしょう(著者調べ)。

4.ライフラインに関する費用

電気や水道、ガスやインターネットなどのインフラをコンテナハウスに引き入れる費用です。

特に給排水工事は、費用感が左右されるポイント。水道の大元が難しい位置にあると、一気にかかる費用が跳ね上がります。一般的には、50〜100万円程度、前述のような場合には500万円ほどかかることも(著者調べ)。したがって、事前の現地調査は行っておきましょう。

家屋の固定資産税がかからないトレーラーハウス

一見コンテナハウスと似ているものの、建物そのものには固定資産税がかからないトレーラーハウスをご存知でしょうか。

トレーラーハウスに関しては、こちらの記事で詳しく解説してあります。合わせてご覧ください。

トレーラーハウスとは、車輪がついていて自動車で牽引できる住居のこと。それ自体は、キャンピングカーのように自走できませんが、車台に乗せてそのまま運ぶことができます。

したがって、車両として扱われるため、固定資産税がかからないのです。車両と言えども、自動車税を納付する必要もありません。

とはいえ、もしもトレーラーハウスを地面に固定したり、デッキや階段を付けて地面と一体にしてしまったりすると、固定資産税の対象として扱われることがあります。この他にも、オフィスや店舗としてトレーラーハウスを利用するのであれば、償却資産として扱われるため、固定資産税がかかってきます。所有を検討する場合は、こうしたポイントを事前に調べておきましょう。

固定資産税をしっかり把握しよう

今回は、コンテナハウスにかかる固定資産税というテーマで解説を行ってきました。購入後に後悔をしないためにも、きちんとコンテナハウスにかかる税金について把握をしておくことは大切です。

また、コンテナハウスそのものの購入金額以外に、設置などに関する費用は別途かかります。それも知っておかないと、後から「費用が予算よりも跳ね上がってしまった!」となりかねません。

固定資産税に関して不明な点があれば、各自治体のHPを確認するなどし、確実な知識を事前に蓄えておきましょう。

【※記事は、制作時の各社のHPの情報に基づいておりますが、執筆者の主観によって執筆しております。詳細は、各メーカーにご確認いただき、ご購入においては各自のご判断によってお願いいたします。また課税や課税金額に関する判断は、お住いのエリアの所管税務署が行います。ご不明な点がある場合は、所管の税務署にお問い合わせすることをお薦め致します。】