コンテナハウスを防音室にするには?夢の「シアタールーム」や「演奏部屋」の作り方
倉庫や簡単な住まい、店舗や事務所など、様々な用途で使用されるコンテナハウス。その活用は増えており、街中でもよく見かけるようになりました。
実はコンテナハウスに防音工事をしっかりと施せば、「シアタールーム」や「演奏部屋」といった「防音室」としての用途でも使えることをご存知ですか?
特に近年は、コロナ 禍の状況で外出がしづらくなり、映画館やスタジオに行ける機会も減りましたよね。そのため、ド迫力の映像や音を楽しめる場所を失ってしまい、非日常感を味わうことができずに窮屈な思いを抱えている人もいることでしょう。
それならば、防音に優れたコンテナハウスで非日常の空間を作って、趣味を楽しんでみませんか?
今回の記事では、防音対策をしっかりと施したコンテナハウスを手に入れる方法について、注意点や相場などを詳しくご紹介します。
今注目されている「コンテナハウス」とは
近年注目されているコンテナハウスとは、コンテナを利用して建てられた住居のこと。海上コンテナを使用したものと、建築専用コンテナを使用したものが存在し、後者であればよりデザインや品質にこだわった空間の実現が可能になります。
個々のコンテナを組み合わせることによって、建物全体のサイズや形状を変えられるためオリジナル性の高いものを造ることもできるのがポイント。そのため、前述の通り、住まい利用だけでなく、さまざまな店舗や事務所としても活用されることが非常に多くなりました。
中には「え!これもコンテナハウスなの?」と目を疑うような独創的なものまであり、日本各地でよく見かけるようになってきています。
そんなコンテナハウスの主なメリットは以下の4点。
・費用が安い
・工期が短い
・コンテナの組み合わせでオリジナルデザインを実現可能
・かっこよくスマートな外観
「防音室が欲しい」と思った時、新たに家屋を建てたり、家を増築・リフォームするのは費用も工期もかかってしまうもの。したがって、「手っ取り早く手に入れたい!」という人には、コンテナハウスはかなりメリットが大きいと言えるでしょう。
コンテナハウスで防音室を作る時の注意点は?
コンテナハウスは重量鉄骨造です。似たようなものとして比較されることの多いプレハブハウスとの違いの1つが、この部分にあります。プレハブハウスの場合は、軽量鉄鋼造。軽量鉄鋼造に比べ、重量鉄骨造は防音に優れています。
また、コンテナハウスは木造建築と比べても防音性を備えていると言えます。
ただし、防音性の高いコンクリートの壁があるということではありません。そのため、防音室としての活用を考えているなら、防音対策を行う必要があるというのが注意点です。
具体的な防音対策として、以下のポイントがあります。
- 床:ドラムなどを使用する際は振動が大きいため、床に対して緩衝効果のある床材を選ぶことが重要です。防音性能の高いカーペットを設置するのもいいでしょう。
- 壁:遮音シートや吸音材のパネルを利用して、内側の壁に貼り付けることによって、音が外部に漏れることのないようにしましょう。
- 窓:防音用の窓をカスタマイズできるケースでは事前に設置しましょう。また、通常の窓の内側に、防音対策としてもう1枚窓を設置するのもおすすめです。
この他、コンテナハウスに防音対策を施す工夫として、ドアを二重にするタイプもあるようです。
防音対策を備えたコンテナハウスの施工経験がある企業に依頼することによって、より自らの目的にフィットする防音室を造り上げることが可能です。まずはそうした企業に問い合わせ、幾つかの事例を比較をしてみると、失敗のない選択ができるはずです。
防音性能の高いコンテナハウスの相場はどれくらい?
防音性能の高いコンテナハウスを販売する企業として、以下のようなメーカーが存在します。
ここでは、メーカーごとの事例を基に相場などを探っていきましょう。ライター調べになりますが、基本的には20フィートの大きさが200〜300万円程度の相場で販売されているようです。
コンテナワークス
コンテナワークスでは、防音スタジオなどの施工が可能。公式サイトでは、以下のような施工事例が紹介されています。
・種類(大きさ):20フィート、40フィート
・施工期間:2〜3ヶ月
・費用:250万円〜
断熱材の厚みを一般的なコンテナハウスよりも厚くする、防音シートを入れる、窓を小さくする、などの工夫で防音対策を施してくれます。
<参考:コンテナワークス >
ホウワ
ホウワの公式サイトでは、防音コンテナとして、音楽スタジオの事例が紹介されています。
・種類(大きさ):20フィート
・施工期間:-
・費用:200万円(税別)〜
カラオケボックス、演奏部屋、シアタールームなど用途は多数。頑丈で、密封性が高く、冷暖房もよく効く居住性の高い空間としてメリットが謳われています。
<参考:ホウワ >
令和コンテナ
令和コンテンナでは、以下の防音コンテナの事例が紹介されています。公式サイトによると、詳細は次の通り。
・種類(大きさ):20フィート
・施工期間:-
・費用:242万円(税込)〜※別途輸送設置費
ドラム演奏も可能な20フィートの防音コンテナであれば、費用は少し上がって363万円(税込)〜。このように、求める機能によって費用感は異なるので、自身が「どんな目的で防音コンテナを使うか」は事前に整理しておきましょう。
<参考:令和コンテナ >
遮音性に優れた「スマートモデューロ」もおすすめ!
コンテナハウスの防音室も良いけれど、コンテナハウスとはまた異なる魅力を持つ次世代型ムービングハウス「スマートモデューロ」があることは、ご存知でしょうか?
コンテナハウスとの違いは?
スマートモデューロとは、奈良県吉野に本社を構える「株式会社吉銘」が、製造から販売まで手掛ける、全く新しい住まいです。
特徴はムービングハウスの文字通り、「動かせる家」であること。コンテナハウスのようにコンパクトで、必要な特に期間を要さず設置できるのが共通点ですが、「全ての素材に高級木材を使用」しているという点では、全く別の魅力を兼ね備えています。
木に囲まれた空間はまるで森林浴をしているかのように人をリラックスさせたり、リフレッシュさせたりする効果があるでしょう。まさに、最高のくつろぎ空間を実現しています。
したがって、居住性の高い快適な防音室が欲しいという人にとって、スマートモデューロは最適な選択と言えるでしょう。そんな中で大音量で映画鑑賞をしたり、音楽を奏でたりできるなんて、想像しただけで極上のひと時ですよね。
優れた遮音性が魅力
スマートモデューロは、断熱性・気密性・水密性・耐風圧性・遮音性の5大性能に優れているのが特徴です。特に防音効果は、「ピアノを弾いても近所に迷惑がかからない程度」とされています。
というのも、スマートモデューロの壁や屋根、床は厚みのある断熱材を使用しています。また、窓は3層構造となっているので、室内の物音はほとんど漏れません。
先ほど紹介した通り、ピアノを弾きたいといったレベルの用途であれば、防音対策はバッチリといえるでしょう。
防音対策をしっかり施してド迫力の映像・音を楽しんで!
今回は、コンテナハウスを防音室として活用するための方法をご説明をしました。
防音対策をするのとしないのとでは、コンテナハウスの使い方が大きく変わってきます。しっかりと対策することで、家族やご近所に迷惑をかけることなく、自分の時間を楽しむことができるでしょう。
また、新たな暮らしの形を提案する次世代型ムービングハウス「スマートモデューロ」の登場も、目覚ましいものがあります。
用途に合わせて防音性能の優れた特別な空間を見つけて、ド迫力の映像や音楽をぜひ味わってみてくださいね。
【※記事は、制作時の各社のHPの情報に基づいておりますが、執筆者の主観によって執筆しております。詳細は、各メーカーにご確認いただき、ご購入においては各自のご判断によってお願いいたします。また課税や課税金額に関する判断は、お住いのエリアの所管税務署が行います。ご不明な点がある場合は、所管の税務署にお問い合わせすることをお薦め致します。】