レンタルコンテナのチェックポイント!失敗したくない人は必見!
コンテナをガレージや店舗などに利用する人が増えています。外観のインパクトがあるコンテナは、見た目もかっこいいですね。
コンテナは購入のほか、レンタルすることもできます。
- コンテナをレンタルしたいけど、コンテナって本当に安心して保管できるの?
- カビとか湿気とか断熱対策がされているのか気になる
- 概算費用も知りたい
この記事は、こういった疑問を持つ人に向けた内容です。
コンテナは丈夫で安全そうに見えますが、レンタルするコンテナを間違えると、保管した物が傷んでしまい台無しになってしまうことも……。そんな失敗は、絶対にしたくないですよね。
今回は、コンテナをレンタルする際に押さえておきたい大事なポイントをまとめました。
コンテナは大きく分けると2種類
コンテナには、大きく分けると「ISO海上輸送用コンテナ」と「建築用コンテナ」の2種類があります。
コンテナとは、もとも海上物流の世界で、さまざまな物を安全に確実に効率よく運ぶためのツールとして開発されたものです。その際にサイズを規格化したことで、世界中どこへ運ぶのも便利になりました。
この海上物流用に開発されたコンテナを「ISO海上輸送用コンテナ(ISOコンテナ)」といいます。
国外でコンテナハウスというときには、このISOコンテナを指すことが多いですが、日本ではISOコンテナをそのまま住居用に転用することができません。
ISOコンテナは、強度の強い壁で全体を支える構造になっているため、出入り口や窓といった開口部を開けると、本来コンテナの強みであるはずの強度が一気に低下してしまうからです。
そのため日本では、住居用に使用するコンテナには、建築基準法が認める「JIS鋼材」の使用が求められています。
このような経緯からコンテナには、ISOコンテナと、建築基準法に準拠した建築用コンテナという異なる種類が存在するのです。
住居や店舗、倉庫用として使う場合には、建築用コンテナであることを確認してからレンタルすることが大切です。
建築基準法は、建物の最低限の安全性を守るための法律です。この基準を満たさない建物を住居や倉庫などとして利用することはできません。
コンテナのレンタル費用の相場は?
コンテナをレンタルする際の料金は、ISOコンテナか建築用コンテナかによって異なり、ISOコンテナの方が割安です。
また、利用期間が長いほど、1カ月当たりのレンタル料金は安く設定されるケースもあります。
空調設備の有無など、設備や仕様のグレードによっても料金は異なるので、利用目的や期間など、最適なコンテナを選んでレンタルすることがおすすめです。
いくつかのレンタルコンテナの料金の概算を下表に比較しました。あくまで一例ですので、業者やエリア、条件によって料金はさまざまですが、レンタルコンテナを利用する際の参考にしてください。
ISOコンテナであれば、約9帖のサイズで1万円ほどからレンタルできますが、建築用コンテナになると倍以上の料金になります。
コンテナの種類 | サイズ(帖) | サイズ(平米) | 料金(円 / 月) |
ISO規格 | 約9帖 | 約14㎡ | 10,000(24カ月以上) 12,000(12~24カ月) 15,000(4~11カ月) |
ISO規格 | 約9帖 | 約14㎡ | 14,850 |
建築用コンテナ | 約9帖 | 約14㎡ | 27,000 |
建築用コンテナ | 約18帖 | 約28㎡ | 36,000 |
建築用コンテナ | 約7.5帖 | 約12㎡ | 23,100 基本管理費(初月のみ)27,500 |
トランクルームやレンタル倉庫の主な用途
物を保管するための利用なら、トランクルームやレンタル倉庫という手段もあります。
トランクルームは、物を預かってもらえるサービスですが、施設が屋内にあるもの屋外にあるもの、空調設備の付いているものなど条件や形態はさまざまです。
レンタル倉庫は、設置場所も含めて倉庫をレンタルするサービスです。
トランクルームやレンタル倉庫は、自宅の収納スペースがいっぱいで足りないときの保管場所として、あるいは自宅を増改築する際に一時的に預ける場所として利用されるケースなどがあります。
保管するのは、日常的に使用する物ではないけど大切に保存しておきたい物や、扇風機やスキー用品など使用する季節や時期が限られているものなどが多いでしょう。
大切なコレクション、ストーブや扇風機などの季節家電、シーズンオフの衣服など、自宅に置くにはかさばる物を預けられればいいのにと思っている人も多いのではないでしょうか。
預ける物がそれほど多くなければ、トランクルームの方が手軽に利用できるでしょう。一方で、大きな物や、物が大量にあるなら、レンタル倉庫の方が適しているかもしれません。
また、レンタル倉庫は物の保管だけではなく、アトリエなど趣味のスペースとして利用することも可能です。自宅にバイクの置き場所がない場合には、バイクの保管スペースとして利用するケースもあります。
レンタルコンテナのメリット
レンタルコンテナには、その利用方法によって2つのタイプがあります。
1つは、業者が敷地に設置したコンテナをレンタルするタイプ。もう1つは、業者からコンテナそのものをレンタルして、使いたい場所に設置するタイプです。
いずれもレンタルコンテナを利用すれば初期費用が抑えられ、短期間であればリーズナブルな費用で利用できます。
部屋に置けないような大型の物でも、野ざらしにすることなく大切に保管できます。コンテナ内に保管することで盗難のリスクも減らせ、いたずらなどで傷つけられる心配なく、安心して保有できるでしょう。
レンタル業者の敷地内のレンタルコンテナを利用するタイプでは、空調設備やセキュリティの整った施設もあります(業者によっては「空調設備なし」ということもあるので利用時に確認しておきましょう)。
自分で使いたい場所にコンテナを設置する際には、空調設備を付けることもできます。
倉庫としての利用であれば、運んできたコンテナを設置すれば使えるので、新たに倉庫を建てるよりも日数も工事の手間もかかりません。十分な強度や耐久性があるので、倉庫としての性能にも問題ありません。
店舗などに利用するなら、おしゃれな外観を活かした個性的な空間に仕上げることもできます。
このように、レンタルコンテナには費用の安さ、大きな物の収納、セキュリティや空調対策、自由なカスタマイズなど多くのメリットがあることから、今、注目されているのです。
レンタルコンテナのチェックポイント!
コンテナをレンタルする際にはどのような点に注意すればいいのでしょうか?レンタルする際のチェックポイントについて説明します。
建築用コンテナかどうか
コンテナをレンタルする際には、「建築用コンテナであるか」の確認を忘れないようにしましょう。
コンテナハウスに対する国土交通省の通知「コンテナを利用した建築物に係る違反対策の徹底について」(平成26年12月26日付)では、「建築基準法に適合しない建築物は違法建築物として扱い、是正指導をすること」と記載があります。
コンテナを倉庫として利用するために設置する際には、土地に定着する建築物として建築基準法の対象になり、ISOコンテナでは建築確認申請が通りません(あるいは建物として適合するように改修が必要になります)。
無断で設置すると、違法建築物として撤去される可能性があります。
防カビや湿気対策、断熱処理がされているか
コンテナ自体は鉄製のボックスなので断熱処理をしないと、夏の暑い日には非常に高温多湿になってしまいます。
湿気対策がされていなければ、入れておいた物が濡れてしまったり湿気で傷んでしまったり、カビが生えてしまう心配も……。
そのような際には電気を引いて、空調設備を付けることで解決できることもあります。コンテナをレンタルする際には、エアコンなどの空調設備が付いているか、もしくは設置可能かも事前に確認しておきましょう。
コンテナの設置場所は安全か
コンテナの設置場所は安全かを確認する必要があります。
□ 窪地になっていないか
□ 雨水が溜まりやすい場所ではないか
□ 近くの川が氾濫する場所ではないか
など、周囲に比べて高さが低い、水の溜まりやすい場所は特に要注意です。
水が溜まれば容易に浸水してしまい、コンテナに保管している大事な物が台無しになってしまうことも。
多様なコンテナ用途
頑丈でスタイリッシュなコンテナは、店舗や事務所、倉庫など幅広い用途に利用されています。
カスタマイズもでき、木造住宅にはないソリッドで個性的なデザインのコンテナは、斬新なデザインにすることでアイキャッチとしての効果も期待できます。
イベント会場に期間限定の出店といった際に、他にはない思い切った外観にすれば、コンテナの持つ魅力を存分に活かせ、集客効果もあるはず。
電気・ガス・水道なども引けるので、事務所や居住スペースとしても利用できます。
離れや趣味の部屋、隠れ家など今の住まいにプラスアルファのあこがれの空間としての利用も人気です。また、移動が容易なので別荘として利用する人も。
物資輸送の手段として規格化されたコンテナの大きさは、小さな空間にも置けるコンパクトさが手頃でありながら、店舗や事務所などにも使用できる広さも満たしています。
その「ちょうどよい大きさ」が、さまざまな用途に利用可能という魅力につながっているのです。
コンテナ利用のメリット
それでは、多様な可能性があるコンテナを利用するメリットを説明しましょう。
低コスト
住まいや倉庫にコンテナを利用するメリットのひとつには、コストの安さがあります。
コンテナは、大量の物を効率的に輸送するために規格を統一して、一定の品質のコンテナを工場で大量に製造しています。
結果として、高品質のコンテナを低コストで入手でき、コンテナを利用した倉庫や店舗は、一から建設する場合に比べて安い費用で建てられることが可能なのです。
耐久性
さまざまな物を運ぶことを前提に設計されたコンテナは、耐久性も十分。
さらに、住宅用に作られたコンテナは、建築基準法の厳しい基準も満たしているので、耐久性に優れ安心感があります。
幅広い用途
コンテナには幅広い用途に利用できる利便性があり、ひとつの用途に限定せずに多くの場面で活用できます。
住居用、事務所用、店舗用、あるいは倉庫や作業スペースとして、コンテナというひとつの空間に未知の可能性を秘めています。
自分で利用しない期間は、貸店舗や貸倉庫として人に貸してもよいでしょう。
移設も可能
もともと物流に利用するために設計されているコンテナは、シャーシに載せて自由に移設が可能です。
ひとつのエリアで役目を果たしたら別のエリアに移して利用でき、期間限定で使用したい用途などにも便利です。
組み合わせれば広さも自由に変えられる
コンテナは運びやすいようにサイズが統一されているので、上下や左右に組み合わせて広さを変えることも自由です。
自由にカスタマイズして、ライススタイルにあったサイズや仕様に変更できるのです。
コンテナハウスを考えているなら、「スマートモデューロ」という選択肢も!
コンテナハウスには、魅力がたくさんあります。
スタイリッシュな外観に興味を持つ人も多いでしょう。ですが、奇をてらったデザインは飽きるのも早いもの。
一方で、日本古来の木造建築には、長く住むことでこそ増してくる味わいがあります。
木の持つ、たおやかさ、しなやかさ、安心感、信頼感。
木は呼吸しています。
木の住まいには、木材の持つ調湿作用があるので湿度管理が難しい大切な物を長期間保存するのにも向いています。
物を保管する場所として最適ということは、人にとっても快適な環境であることを意味します。
たとえば、コンテナハウスの魅力であるコストや移動可能性、カスタマイズのしやすさなどに、木の持つ快適な性能が加わった空間があったとしたらどうでしょうか?
「スマートモデューロ」は、そんな夢のような空間を創り出すことに成功したのです。
スマートモデューロ(以下、スマモ)に使用しているのは、高級住宅並みの性能を持つ木材です。
大きさは3mタイプ、6mタイプ、12mタイプの3サイズで、それぞれをつなぎ合わせて自由な大きさにレイアウトすることも可能です。
規格化されたコンテナサイズにすることで、コンテナ同士を組み合わせやすくするとともに、シャーシに載せて移設できるように設計されています。
そんなスマモを製造しているのは、創業70年に渡る建築資材サプライヤーの株式会社 吉銘です。吉銘は、いわば木材の専門家。
スマモは厳選した高級木材を使用し、確かな技術で自社工場で製造しているので品質には折り紙付き。工場で建物を製造し、現地に運んで設置するので導入も簡単です。
コストを比べれば、家の増築よりもスマモはより少ない費用で購入できます。また、月22,000円という手ごろな価格でレンタルして利用することも可能です。
住まいとしても、物の保管場所としても、桁違いの快適性を持つスマモについてもっと詳しく知りたい人は、スマートモデューロの特徴やメリット、価格などを紹介したこちらの記事も参考にしてみてください。
100年の耐久性を誇るスマモの魅力の秘密を、きっと理解してもらえるはずです!
まずはレンタルしてみては?
ここまで、コンテナをレンタルしようかと検討している人に向け、借りる際のチェックポイントを解説してきました。
レンタルコンテナを使うことは、ローコストで費用も抑えられることからメリットが多くありそうですね。
実際に使ってみることで、自分が求めているものかどうかを自ら体感して、判断できることも多いと思います。
しかし、移設が簡単とはいえ、レンタルコンテナを運ぶには一定の費用が発生します。レンタルする際には利用目的に応じて、どんなコンテナを選ぶのかをきちんと判断する必要があります。
その際には「本当にコンテナが最適なのか?」「別の方法でも用途に合うのではないか?」と、コンテナ以外の選択肢も検討してみてはどうでしょうか?
スマモもそんな選択肢のひとつとして、きっと役に立つはずです。