夏は暑くて冬は寒い……。コンテナハウスの住環境は「断熱」で解決!
みなさんはコンテナハウスと聞いてどのようなイメージを思い浮かべますか?
おそらく、夏は暑くて冬は寒そう……と思っている人が多いことでしょう。
実際に、コンテナハウスに憧れて購入を検討する人の中にも、夏は暑くて冬は寒いといった声に迷ってしまうことがあるようです。
そのような不安や迷いは、コンテナハウスの断熱工事をすることで解決できるのをご存知でしょうか。
近年、日本でも異常気象とも呼べるような暑い夏や、災害級の大雪が降り積もる冬、といったニュースを見聞きすることが増えています。
日本での暮らしに欠かせない断熱工事とは一体どのようなものなのでしょうか。
本記事では、コンテナハウスで快適に過ごすために必要な「断熱」についてご紹介します。
コンテナハウスの購入を検討している人には、特に必見の内容です!
そもそもコンテナハウスってなに?
「コンテナハウスって、よく聞くけどどんなものなのかわからない」
「コンテナに家が建っているってことなの?」
こんなふうに思っている人も多いのではないでしょうか。
「コンテナハウス」とは、日本の建築基準法が求めるJIS鋼材で作られた「建築用のコンテナを使った建築物」のことを指します。
よく、船舶や鉄道などで使用する輸送用の鉄製コンテナと思われがちですが、実はまったく異なるものです。
日本では輸送用のコンテナを建築物にそのまま用いることは、窓やドアを取り付けた際にもともとの耐久性が大きく下がってしまうことなどから、建築基準法の要件を満たさないとされ、使用が禁止されています。
そのため「建築用のコンテナ」を使用して建てるのが一般的となっています。
このようなコンテナハウスは、海外では住まいとしてだけではなく、飲食店の店舗などとしても多く使用されているのです。
近年、日本でもコンテナハウスの認知度が高まっており、デザインの種類が豊富で、外装・内装を自由にカスタマイズできるといった魅力があることから、利用者が増えています。
インターネットで検索してみると、スタイリッシュでスマートなものから、ナチュラルテイストで落ち着いたデザインのコンテナハウスまで、実に多彩なコンテナハウスが出てきます。
さらに、複数のコンテナを組み合わせてスペースを広げたり、階層を増やしたりすることもできるので、希望に応じて大きさや形などを柔軟に決められるのも、購入の大きな理由となっています。
自分の理想や目的などに合わせ、住まいや店舗を建てることができるのが、コンテナハウスの魅力とも言えるでしょう。
断熱工事のされていないコンテナハウスはサウナに冷蔵庫!?
コンテナハウスは、JIS認定工場で溶接されている「JIS鋼材」で造られた建築基準法に則った建築用コンテナを使用しています。
その素材は一般住宅でも使われている重量鉄骨素材です。
素材が鉄なので、当然、真夏の太陽のもとではその熱を吸収してしまい、コンテナハウス内はまるでサウナのように暑く、快適な住環境とは程遠い状態になってしまいます。
一方で、冬は冷気に冷やされ、文字通り冷蔵庫の中にいるかのような凍える寒さになってしまいます。
さらに暑さや寒さだけではなく、梅雨の湿気が多い時期やコンテナハウス内と外の気温差が大きいときなどは、結露しやすく……カビが大発生ということにも。
せっかく快適に暮らそうとコンテナハウスを購入したのに、室内の温度調節に常に気を配らないと建物がカビだらけに……では気分も落ち込んでしまいますよね。
そのようなことを防ぎ快適に過ごすためには、しっかりと断熱工事をすることが大切です。
コンテナハウスに限らず、建物にとってこの断熱性能は必要不可欠なものなのです。
コンテナハウスに欠かせない断熱工事とは
断熱性能を高めることで、外気や直射熱による影響を室内に伝わりにくくし、快適な空間にすることができます。
そうすることで、コンテナハウスでも一般住宅と同じような居心地良い空間を作ることができ、カビの発生なども防げるのでさらに安心ですね。
では、コンテナハウスを作る上での断熱工事とはいったいどんなものなのでしょうか?
以下の3つがコンテナハウスの断熱処理方法です。
- 内断熱
- 発泡ポリウレタンフォーム
- 外壁断熱
それぞれのメリットやデメリットを見てみましょう。
内断熱
内断熱とは、柱と柱の間(建物内に断熱材)を入れて外気の熱の影響を遮断する層を作る工法です。
ここでいう断熱材とは、メーカーによっても異なりますが、グラスウールとウレタンフォームを断熱材として使用する業者が多くみられます。
メリットとしては、外壁断熱に比べてエアコンなどの空調機器の効きが速いことが挙げられます(エアコンの性能範囲の広さまでの話です)。
また地下室など、外壁に施工できない場合にも内断熱が用いられることがあります。
反対にデメリットとして、外壁のすぐ内側に断熱材を入れるため、日差しや外気の影響を断熱工事の中でもっとも受けやすいと言われています。
また、外気との温度差により結露を起こしやすい点があるため、内断熱を行う場合は、外壁断熱と組み合わせる方法をとると良いとされています。
費用については、外壁断熱と比較すると、内断熱の方が費用を抑えることができます。
発泡ポリウレタンフォーム
発泡ポリウレタンフォームとは、フロンガスなどの発泡剤を加えた断熱材のことを指します。
機密性が高くもっとも断熱に優れた工法というのが最大の特徴です。
コンテナの内壁にそのまま吹き付けるため、下地への密着性が高く剥がれにくく、鉄板全体がしっかりと覆われます。
そのため、隙間が無くなり機密性が高いものになるのです。
反対にデメリットですが、小規模の住宅であればあるほど、建築費に占める割合が相対的に高くなってしまいます。
面積によって異なりますが大体1㎡で4,500〜5,500円です。
同じ断熱材であるグラスウールよりも費用が2倍以上とも言われていますので、価格は高めと言えるでしょう。
外壁断熱
外壁断熱とは、建物の外壁に、断熱材が付いたパネルを取り付けて断熱する工法を指します
メリットは、外壁を完全に覆いこむので機密性が高いことです。
この機密性によって、結露しにくくカビの侵食を防ぐことができ、結果として、住宅としての耐久性を長期間に渡って保つことができるのです。
反対に、デメリットとしては機密性が高いために通気性が低くなることが挙げられ、こまめな換気が必要です。
特に、昨今世間を騒がせている新型コロナウイルスや冬場のインフルエンザ対策のためにも、換気に気をつけたいところですよね。
費用は、内断熱と比較すると高くなります。
断熱処理がしっかりされている安心のコンテナハウス
ここまで、コンテナハウスの断熱処理について取り上げましたが、その内容を踏まえておすすめのコンテナハウスメーカーを3社ご紹介します。
どれも代表的なメーカーで高性能なコンテナハウスを取り扱っているのが特徴です!
エスト・イノベーション
1つ目のコンテナハウスは、エストイノベーションです。
デザイン性や機能性に力を入れているメーカで、代表的な製品は「“クラシエ”スタンダードプラン」です。
生活に必要なシャワー・トイレ・ミニキッチンを兼ね備え、メインの住まいとしても使えるコンテナハウスです。
コンパクトでありながら開口部は広くできているのが特徴で、バルコニーやテラス席などをつけることで、より開放感があり広さを感じる空間を作ることができるでしょう。
また、ウレタン吹付断熱材を使用しているため、断熱性に優れている点も特徴です。
断熱材をしっかりと施工しているので、暑い夏も寒い冬も快適に過ごすことができるでしょう。
家族で居住するにはもちろんのこと、すでに購入しているマイホームの庭に離れとしておくこともできるので、多くのシーンで活用できますよ。
価格:¥3,000,000〜(本体価格)
サイズ:中古品=12ft:長さ3,658mm×幅2,438mm×高さ2,591mm
新品=12ft:長さ3,658mm×幅2,438mm×高さ2,891mm
<参考:エスト・イノベーション株式会社 URL: https://www.est-i.net/ >
エイコー林業株式会社
2つ目にご紹介するコンテナハウスは、エイコー林業株式会社です。
このメーカー製品の特徴として、すべての製品に国産のヒノキを採用しています。
木の温もり感たっぷりなのでリラックス効果とリフレッシュ効果が期待できるでしょう。
また、天井・床・壁に高性能な断熱吸音材を使用し、高い断熱性を有しています。
ヒノキに囲まれた上質な空間を味わいながら、高い断熱性によって四季を快適に暮らすことができ、なんだか贅沢な気分になれそうですね。
自宅の庭に離れとして利用できるタイプや、テラス席をつけた飲食店など店舗としても利用できるタイプを揃えているので、アイデア次第でさまざまな活用ができます。
価格:離れモデル=¥3,000,000〜
テラス・階段・ウッドデッキモデル=¥4,000,000〜
連結式モデル=¥5,000,000〜
<参考:エイコー林業株式会社 URL: https://www.eicoh-ringyo.co.jp/>
三協フロンティア
3つ目にご紹介するコンテナハウスは、三協フロンティアです。
このメーカーは製品ラインナップが非常に豊富です。
サイズもデザインもさまざまなので、理想にピッタリなコンテナハウスが見つかるかもしれません!
特に、住むと働くを融合させた「MS NOMAD」という製品が人気で、
「自由に働き、自由に暮らす」をテーマにワークスペースと居住スペースを詰め込んだシンプルでミニマルな空間を作り出しています。
断熱効果については、断熱材のフェノールフォームを採用しています。
フェノールフォームとは、フェノール樹脂という、鍋やフライパンなどの取っ手によく使われている黒い樹脂を発泡させて作られているものです。
熱伝導率は0.020W/m・Kで、他の発泡系の断熱材と比べても断熱性が高い傾向にあります。
例)ウレタンフォーム:0.024W/m・K
また、フェノール樹脂は熱に強く、燃えない性質なので、耐火性能にも優れています。
自宅の庭に、テレワーク用の部屋として活用するには最適といえますね。
価格:39MS NOMAD=¥2,629,000〜
57MS NOMAD=¥3,289,000〜
75MS NOMAD=¥3,905,000〜
93MS NOMAD=¥4,510,000〜
<参考:三協フロンティア株式会社 URL: https://www.sankyofrontier.com/
断熱効果が抜群なムービングハウス「スマートモデューロ」も検討してみては!
ここまで、コンテナハウスの断熱性を中心に特徴や価格などをお伝えしてきました。
いずれも断熱工事をしっかりと行っており、暮らしやすい空間を提供してくれます。
そのようなコンテナハウスや一般住宅よりも高性能な住宅があるのをご存知でしょうか。
それは、「スマートモデューロ」という、これまでにないまったく新しい住まいで、断熱性が一般住宅の2倍以上も優れています。
スマートモデューロは、床や壁に使われている断熱材の厚みが一般住宅の2倍以上。
つまり、今住んでいる住宅で感じる夏や冬の温度や梅雨時期の湿気がさらに軽減されるということです。
窓も三重構造により外気を徹底的にブロックしているため断熱効果は抜群です。
機密性の高さから、まるで“魔法瓶”みたいと言われており、年中快適な空間をもたらしてくれるのです。
機密性が高いと心配になるのが換気ですよね。
スマートモデューロは高性能な24時間換気システム「DCエンジェル」を搭載しており、空気の循環をしっかりとしてくれます。
また5段階に換気レベルを切り替えられ、一番低いレベルを使用していた場合、ひと月の電気代は50円ほどと費用面でも優しい設計になっています。
家計に優しい点も、スマートモデューロの魅力ですね。
涼しく暖かく過ごせるスマートモデューロは快適で過ごしやすいだけでなく、ランニングコストを抑えることができるのも大きなポイントです。
高級木材が住み心地の良さを存分に引き出す。
室内は、高級木材のさわやかな香りで満たされており、上質で温かみのある空間に感じられます。
木の香りは科学的にもストレス軽減効果が証明され、集中力が増したり、大人も子供もリラックスした状態になりやすいと言われています。
仕事のストレス、対人関係などの悩みやストレスを抱える人もこの木の香りに包まれた安らぎの空間があれば……きっと、ストレスが軽減されほっとできるのではないでしょうか。
さらに、木の「調湿機能」により、カビの発生を抑制できるのも強みです。
カビが侵食すると住宅の寿命が縮まるとも言われているので、この調湿機能は日本の高温多湿な気候にぴったり。
また、スマートモデューロは、コンテナハウスなどのようなユニットハウスとは違い、枠もすべて木材を利用していることも特徴です。
このことから、断熱性や調湿機能に優れた「スマートモデューロ」も検討候補に入れてみるのはいかがでしょうか。
妥協はしない! 断熱効果が住まいの快適さを左右すると心得よう
人生の長い時間を過ごす住まいを適当に選んでしまうと、今後の生活に影響が出ると言っても過言ではありません。
特に、断熱効果のある住まいを選択することは、快適で質の高い生活ができるかできないかの分岐点になるでしょう。
本記事でご紹介した通り、断熱効果の大切さをまとめると主に以下の通りです。
- 夏は涼しく冬は暖かく過ごすことができる
- カビの侵食を防ぐ
現在の日本では温暖化や気候変動の影響により、寒暖差が以前にも増して激しくなっています。
快適かつ過ごしやすい住空間を選択することは豊かな人生のためでもあり、また持続可能な社会のためにもなるでしょう。
ぜひ、素敵な生活空間を手に入れて充実して過ごせるように、本記事を参考にしていただければと思います。
※記事は、制作時の各社のWebサイトの情報に基づいておりますが、執筆者の主観が含まれています。
詳細は各メーカーにご確認いただき、ご購入においては各自のご判断によってお願いいたします。