12坪の狭小住宅でも、ゆったり快適な住まいが建てられる!
12坪の土地に建てられた住宅。どのくらいの広さかイメージできますか?
12坪は、帖数にすると24帖ほど。住宅用の土地としてはとても小さな空間です。
このように狭くて小さな土地に建てられた建物を「狭小住宅」と呼びます。マイホームを検討している人なら、一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
そんな狭いスペースで暮らせるの?とまったく想像もつかない人もいるかもしれませんが、実は、工夫しだいで一般住宅と遜色ない快適な暮らしができるのです!
住み慣れた都心にこれからも暮らす家を建てたい……そんな思いを実現できる12坪の狭小住宅について、事例と合わせて紹介します!
狭小住宅ってどんな家?
狭小住宅は、15坪前後の狭い土地に建てられた住宅のことです。
土地が高くて広い敷地の確保が難しい都心部で多く見られますが、最近では大阪や京都、愛知などの地方都市でも狭小住宅を住まいにする人が増えています。
狭小住宅なら、持ち家を建てる余裕はあまり無いけど住み慣れた都心で暮らしていきたい、大きな住まいではなくてもマイホームが欲しいといった人にも選択肢が広がります。
12坪 ≒ 24帖 ≒ 約40㎡と小さな空間は、一般住宅なら1K/1DK/1LDK/2Kといった間取りあたります。この小さな空間にキッチンやバスルーム、トイレ、収納スペースなどをレイアウトして、家族で暮らすと考えるとさらに狭く感じてしまうでしょう。
狭小住宅が狭くて不便なだけなら、誰もそんな家は建てません。小さな空間の狭小住宅が、どのようにしてゆとりのある快適な暮らしを実現しているのでしょうか?
12坪で実現できる驚きの空間の数々!
12坪の小さな空間に、どのような家が建てられているのでしょうか?
実際に建てられた住まいを例に、外装や内装、スペック、価格などの特徴を紹介します。12坪でも理想の暮らしができ、諦めていた夢が実現できるかもしれません。
親子3人で暮らす明るく暖かな狭小住宅
住み慣れた土地で暮らしたいとの思いを実現するために、約12坪の土地に建てられた親子3人で暮らす3階建ての狭小住宅。
外観は木目調で落ち着いたデザイン。約12坪の土地ながら駐車スペースも確保されており、家族で気軽にお出かけできますね。
狭小住宅は屋内が暗くなりがちですが、白を基調とした室内に採光を意識した間取りを採用することで、家族がリラックスしてくつろげる雰囲気になっています。
1階にはバスルーム、洗面、トイレ、収納をメインにした洋室を配置。2階のワンフロアをLDKにして、狭さを感じることなく自然に家族が集まってゆっくり過ごせる空間となっています。
3階は、明るい雰囲気の洋室と主寝室の2部屋。デスクもあり、コロナ禍で在宅勤務が増えても集中して仕事ができます。主寝室にはロフトが付いており、収納や趣味の部屋、子ども部屋など多目的に活用できます。
約12坪ながらも、狭さを感じない明るさと間取りで家族がワクワクできるような住まいです。
工法 | 軸組工法(在来工法) |
費用 | 1500〜2000万円 |
敷地面積 | 41.78㎡(12.64坪) |
延床面積 | 70.45㎡(21.31坪) |
家族4人が暮らすスタイリッシュで採光の取れた狭小住宅
狭小住宅に4人暮らしって可能なの?と思うかもしれませんが、工夫しだいで快適に暮らせる家ができます。
外観はグレーとホワイトの2色を基調としたスタイリッシュなデザインで、特徴的な屋根もポイントです。玄関を引き戸にして、軽自動車の駐車スペースを確保。狭い敷地でも希望が叶えられる工夫がされています。
室内には光が降り注ぎ、白と茶色を基調としているので明るい雰囲気に。
1階には洗面とバスルーム、6.5畳の納戸を配置。2階はLDKとトイレ。トイレはタンクレスを採用して狭さを感じさせないようにしています。
LDKには小上がりの畳スペースがあり、家族がくつろげる空間に。小上がりの下部は収納スペースに活用し、冷蔵庫をリビングから見えないように配置するなど、部屋全体がすっきりと感じられるように工夫されています。
3階は10畳の広々とした子ども部屋。小さいときは1部屋で兄弟が一緒に遊べるように、大きくなったら仕切りで分けてそれぞれのプライベート空間が確保できるようになっています。
3階の天井は勾配天井を採用し、小屋裏収納を設置。子どもが大きなれば荷物も増えてきますが、そんな悩みも解消できるはずです。
狭小住宅でも4人が快適に暮らせる工夫が満載の住まい。限られたスペースでも家族の希望が叶えられ、理想の家を実現できます。
工法 | 軸組工法(在来工法) |
費用 | 1500〜2000万円 |
敷地面積 | 40.50㎡(12.25坪) |
延床面積 | 63.94㎡(19.34坪) |
高いデザイン性と狭さを感じさせない開放感のある狭小住宅
現在は夫婦2人暮らしですが、子どもが産まれることも視野に入れ、家族がずっと住みたかった場所に念願のマイホームを建てました。
黒いサイディング壁と木の扉がマッチした、スタイリッシュな外観。室内には吹き抜けを設け、狭小住宅とは思えない開放感や明るい空間、通気性を実現し、早く家に帰りたくなるようなそんな住まいになっています。
1階は納戸、トイレ、バスルーム、洗面を配置。トイレ、洗面、バスルームはこだわりのワンルーム仕様。ホテルのような高級感とあわせ、バスルームの扉がスケルトンで開放感も感じられます。
2階は明るい日差しが差し込むLDK。家事が2階で完結するように洗濯物を干すバルコニーも配置。2階で洗濯してそのまま干せるので、家事の負担も軽減できますね。
こだわりのキッチンは広々としていて、作業スペースも収納もたっぷり。階段は吹き抜けがあるため明るく開放的です。
3階は仕切りをなくして自由に使える空間に。今は在宅仕事の作業スペースや趣味のスペースとして活用していますが、将来的には子ども部屋として使えるようになっています。
3階にはロフトも設置してあり、収納スペースも確保できるので、荷物が整理でき室内がすっきりと感じられるでしょう。
狭小住宅でも工夫しだいでこだわりのインテリアや設備を設置できます。狭いからという理由で理想の家づくりを諦める必要はありません。
工法 | 軸組工法(在来工法) |
敷地面積 | 40.15㎡(12.15坪) |
延床面積 | 62.66㎡(18.95坪) |
住宅密集地でも吹き抜けで明るさと開放感のある暮らし
夫婦2人が選んだのは12坪強の住宅密集地。
住宅密集地は陰になることが多く、どうしても室内が暗くなりがちですが、吹き抜けを設けることで光が入り、気持ちのよい空間になっています。
外観はクリーム系ホワイトを基調としたシンプルなデザイン。玄関横にガレージを作ることで、大事な愛車を雨風から守れます。
1階にはバスルーム、洗面、4.5畳の洋室を配置。ガレージを作っても生活に必要なスペースを確保できます。
2階にはLDKとトイレ。2階から3階は吹き抜けがあるので、天窓からの光が届きとても明るく開放的です。
キッチンの壁には床まである縦長の窓を採用し、ここにも明るさを取り入れる工夫がなされています。広々としたキッチンで作業もしやすく、収納スペースも確保。料理好きな奥様の理想が実現できています。
3階は、寝室と作業部屋の洋室2部屋。シンプルな室内は収納スペースも充実し、掃除もしやすく家事の負担も軽減できます。
住宅密集地ながらも、さまざまな工夫で光を取り入れて明るい住まいとなっています。シンプルで無駄がなく、気持ちよく快適に暮らせる家ですね。
工法 | 軸組工法(在来工法) |
費用 | 1500〜2000万円 |
敷地面積 | 42.94㎡(12.99坪) |
延床面積 | 84.03㎡(25.42坪) |
狭小住宅でも夢や希望が実現できる
12坪ほどの狭小住宅でも、さまざまな工夫で魅力ある住まいが実現されています。
たとえば、限られた空間にボルダリングのクライミングウォール、雲梯、アトリエ、駐車場、子ども部屋などを取り入れた狭小住宅もあります。狭小住宅であっても工夫すれば、こういったことも実現できるのです。
小上がりに収納スペースを確保したり、吹き抜けとクライミングウォールを一体にして高さを出したり。
約2畳の空間にスタディカウンターと書棚を付けテレワークや勉強など多目的に使えるスペースにすれば、コロナ禍の在宅ワークなどでも不便さやストレスを感じることなく作業に集中できます。
子ども部屋にはロフトを付ければ、限られたスペースでも広さが感じられ、収納スペースも確保できます。
他にも、12坪と狭い土地だからこそ家族のコミュニケーションが取りやすい間取りにしたり、子どもの才能を伸ばせる家づくりをしたり、太陽光や風雨など自然エネルギーを活用したエコハウスを実現したりなど夢が広がりますね。
12坪という限られた土地でも、こういった工夫で、家族が暮らしやすく快適でおしゃれな住まいが建てられます。
狭いから無理かもと諦める必要はありません!
12坪でも間取りやレイアウトしだいで世界が広がる
12坪の限られた広さの敷地。その土地面積を広げることはできません。
ですが、2階建てや3階建てにすれば延べ床面積を増やすことができますし、スキップフロアやロフトなど設ければ生活空間を増やせます。
そういった工夫で、3LDKや4LDKなどと部屋の数を増やしても狭くなりすぎることのない間取りができるのです。
狭小住宅では収納スペースが限られてしまい、部屋がごちゃごちゃしてしまうと思われるかもしれません。同様に、さまざまな工夫をすれば収納スペースを最大限に得られます。たとえば、屋根との間の空間を利用する小屋根裏収納や、壁の厚みを活かした壁面収納もアイデアのひとつです。
デットスペースになりがちな階段下のスペースに洗濯機を置いたり、キッチンやダイニングの床下などに収納スペースを作ったりすれば、よりスペースを有効活用できますね。
間取りだけでなく、こうした収納を作れそうなスペースのレイアウトも考えていくと、狭い空間であっても物でごちゃごちゃにならずにすっきりとした生活が可能になります。
こだわれば開放感あふれる快適な住まいが実現できる
狭い家ではどうしても不便さや窮屈さを感じてしまいがちです。できるならもっと広い家に住みたいと思う人も多いのではないでしょうか。
だったら、わざわざ狭い土地に家を建てる必要はないのでは?と思うかもしれませんね。ですが、12坪の土地でも狭さを感じることなく、逆に広さが感じられるような工夫もできるのです。
たとえば、一部の壁をアクリルのような透明感のあるものに変えて視界が奥まで見通せるようにすれば、奥行きのある空間を演出できます。壁一面の大きな窓を採用することでも同じような効果があるでしょう。
2階建てや3階建てなら吹き抜けを設けることで開放感が得られます。中庭を作ったり、大きめの窓を付けたりすれば、開放感と合わせて安らぎの空間にもなります。
屋上スペースを有効活用して、家族でバーベキューを楽しんだり、晩酌してくつろいだりすることもできますね。
狭い土地には狭い家しか建てられないわけではありません。限られた空間であっても、広く気持ちのよい雰囲気に見せる工夫はいくらでもあるのです。
狭小住宅を考えているなら「スマートモデューロ」もおすすめ!
土地が狭い狭小住宅であっても、工夫しだいで快適な住まいが実現できることがわかったのではないでしょうか。
最後に、狭小住宅を考えている人は、木造住宅の「スマートモデューロ(以下、スマモ)」も検討してみてはどうでしょうか?
スマモはコンテナサイズの高級木造住宅
スマモは、コンテナサイズを採用することで、完成した建物を運べるようにした高級木造住宅です。内装だけでなく柱までも木で作られ、まるで自然の中にいるかのような住み心地のよさが特徴です。
スマモは3m、6m、12mの3サイズがあります。それぞれをつなげて広い空間にすることができ、条件はありますが2階建てにすることも!まるでブロックをつなぎ合わせるような楽しさもありますね。
シンプルな内装は自由にレイアウトしやすく、キッチンやバス、トイレも設置できます。
さらにスマモは、窓や床、壁などの細部までこだわって作られており、防音性や断熱性、耐久性など一般住宅以上の性能を持っています。
スマモには魅力がたくさん
スマモの魅力のひとつに工期の短さがあります。
狭小住宅の工事期間は数カ月。スマモは、工場で完成した建物を運んで設置するので工事期間が短く、費用も抑えられます。建物の輸送費用などが発生しますが、足場を組む必要などはありません。
スマモなら、それぞれのサイズのユニットを自由に組み合わせて、1Rや1LDKなどさまざまな間取りもできます。
また、将来、親の介護などの理由で引越しが必要になることもあるかもしれません。マイホームを建ててしまうと手放したり賃貸に出したりしなければいけませんが、移動可能なスマモなら、家ごと引越しすることができるのです。
ライフステージの変化にも柔軟に対応できますね。
スマモはレンタル利用もできる
スマモは購入だけではなく、レンタルで利用することも可能です。
レンタル料金は、3mサイズで月22,000円〜、6mサイズで月39,600円〜、12mサイズで月66,000円〜と賃貸物件と変わらない料金です。
土地の基礎工事や電気工事など初期費用は必要になりますが、注文住宅を建てるよりも、導入費用のハードルはぐっと下がるのではないでしょうか。
12坪の住まい。それっていいかも!
12坪と聞いただけではなかなか具体的な暮らしはイメージしにくいですよね。
なにも知らないと、狭い・窮屈・ストレスが溜まりやすそうといったネガティブなイメージを持つかもしれません。
しかし、自分のライフスタイルに似た人が実際に建てた住まいやその暮らし方を見れば、より具体的なイメージが浮かぶのではないでしょうか?
限られた土地面積でも工夫することで、自分たちのやりたいことや希望が一般住宅と同じように実現でき、開放的で明るい住まいにできます。
狭小住宅なら、広い土地に家を建てるのが予算的に難しい人や、都心に家を建てたいけど狭い土地しか見つからない人でも選択の幅が広がります。
マンションや賃貸物件では味わえない、理想の空間で実現する快適な暮らしを検討してみてください!