簡易ハウスについて分かりやすく徹底解説!種類や用途、価格について

自宅の敷地に空きスペースがあり、なにか活用したいと思っている人に、おすすめなのが「簡易ハウス」です。

居住スペースを増やすだけなら増築という選択肢もありますが、増築にはそれなりにコストや工期がかかってきます。

増築をしなくても、簡易ハウスを使うことで低コスト&短時間で生活空間をプラスすることができます。

簡易ハウスには、プレハブ、ミニハウス、ユニットハウス、コンテナハウス、ムービングハウスなど、いろんな種類があります。ここでは、その種類や価格、用途などを比較しながら、簡易ハウスの魅力を紹介してまいります。ぜひ、参考にしてみてください。

簡易ハウスの種類

マイホームを増築するとなると、規模や場所によっては費用が膨らみそうだし、工期も掛かるなど、不安なことも多いでしょう。
簡易ハウスは、コストをなるべく抑えつつもしっかりとした作りで、自宅の空いた敷地をうまく有効活用することができるため、生活スペースをプラスする方法として注目されています。

簡易ハウスには一時的な仮設住宅や事務所、倉庫として使うイメージが強いかもしれません。

しかし最近は「物を置く場所」だけでなく、「人が生活する場所」としての用途に合わせた、さまざまな簡易ハウスを設置する人が増えているのです。
簡易ハウスの種類や用途、価格、おすすめについて一つ一つご紹介しましょう。

まずは、簡易ハウスの種類と特徴から。

<プレハブ>

  • 建物資材の大部分を工場で生産し、現場で組み立てるプレハブ工法で建てられたもの
  • デザインの融通があまり効かないが、広い空間には有利
  • 間取りを自由に決められる。

<ミニハウス>

  • プレハブの小さな建物や鉄骨系の離れ、家の形を縮小した2~10畳タイプのもの
  • ユニットハウス、コンテナハウスなども含めてミニハウスと呼ばれることがある
  • 通販サイトではミニハウスキットとして手作りできる家も販売されている

<ユニットハウス>

  • 建物資材の80%以上を工場で生産し、箱型のユニットを現場で設置するもの
  • 現場での工事が少ないので、プレハブよりもさらに工期が短かい
  • サイズは4トン。大型などのトラックに合わせた規格がある
  • 箱型でコンパクトなため、間取りは制限されるので、自由なデザインができない
  • 電気や配管などが施工済みで、積み上げや連結などが可能

<コンテナハウス>

  • 元々は貨物輸送コンテナを断熱加工し、外壁内装を改造した中古タイプが多かった
  • 中古タイプを選ぶ場合は建築基準法に違反していないかなどをコンテナハウス販売店に確認する
  • 最近は建築許可やメンテナンスの問題から、JIS鋼材を使用した建築専用コンテナが主流となっている
  • 鉄材なので強度がある。コンテナとしてのサイズが決まっているが、積み上げや連結などが可能

一口に簡易ハウスと言ってもさまざまなタイプがありますね。

また、使用される建築材料や建て方、現場での設置方法、サイズ、外観・内装デザインなどによって、雰囲気がガラッと異なってきます。

ですから、何となく探し始めると結局どんなタイプが自分たちに合うのか、分からなくなってしまうのです。

簡易ハウスを設置する目的や用途、予算、設置に必要な広さなどを再度確認しながら、自分たちに合った簡易ハウスを見つけていきましょう。

簡易ハウスの用途

コンテナハウス

簡易ハウスは定義自体が曖昧で、ユニットハウスであってもコンテナハウスとして紹介している販売店もあります。

なぜ名前がごちゃ混ぜになってしまうのでしょうか?

実は簡易ハウスそれぞれの用途の幅が広いことに起因しているようです。

どんな簡易ハウスでもだいたいの目的を果たすことは可能ですが、より自分たちの使い道に適している簡易ハウスを探すという視点で、それぞれの用途についてご紹介します。

<プレハブのおもな用途>

  • 工場
  • 寮・アパート
  • 仮設住宅
  • 倉庫(物置)
  • 店舗(カフェ、イベントブース)
  • 事務所(オフィス、商談スペース)

希望の建物の大きさに柔軟に対応できますが、敷地もそれなりの広さが必要になります。

個人向けよりもおもに事業用に使用される場合が多いです。

<ミニハウスのおもな用途>

  • 離れ、休憩所
  • 倉庫(物置)
  • 店舗(カフェ、イベントブース)
  • 事務所(オフィス、商談スペース)
  • 趣味・勉強部屋、書斎・在宅ワーク部屋など

住宅の縮小版として離れに使われることが多いようです。

個人で手作りするキットが通販サイトに販売されています。

<ユニットハウスのおもな用途>

  • ガレージ
  • 倉庫(物置)
  • 店舗(カフェ、イベントブース)
  • 事務所(オフィス、商談スペース)
  • トイレ室
  • シャワー室
  • 住宅・離れ
  • 趣味・勉強部屋、書斎・在宅ワーク部屋など

シンプルな箱型なので外観デザインは画一的です。

しかし、トイレやシャワーのような小さな個室サイズから、事務所、店舗利用などある程度の大きさまで連結して対応できるので用途の幅が広いのが特徴的です。

<コンテナハウスのおもな用途>

  • ガレージ
  • 倉庫(物置)
  • 店舗(カフェ、イベントブース)
  • 事務所(オフィス、商談スペース)
  • 住宅、離れ、宿泊施設
  • 趣味・勉強部屋、書斎・在宅ワーク部屋など

建築専用コンテナは20フィート(長さ6.05m、約14.2㎡)、40フィート(長さ12.19m、約29.7㎡)2つのタイプがあり、用途に合わせて対応ができます。

コンテナ同士の連結・積み上げが可能、また、キッチン、バス、トイレなども設置可能です。

 

こうして見ていくと、プレハブは大規模な仮設住宅、商業、建設業などに多く利用されている印象があります。

ミニハウスは住宅メーカーが離れとして作ったり、また個人で手作りできるガーデン用倉庫などの手作りキットも販売されています。

ユニットハウスは、小規模なものから連結してある程度の大きさの建物まで応用が利きますね。

コンテナハウスは、外観がオシャレなので、カフェやテイクアウトをはじめとする店舗や宿泊施設などでも利用されるようになってきました。そして、災害時の応急仮設住宅として、すぐに設置入居が可能なことから公共機関の需要が高まってきています。

内装も選択肢が増え、住宅としても居心地がよく、勉強部屋や在宅ワーク、書斎としての活用が増えてきています。

簡易ハウスを選ぶときには、自分たちの目的や用途、どんなこだわりを持ちたいのか、予算はどれくらいかなど、実際に洗い出して整理してみるとよいでしょう。

また、全国の簡易ハウスを扱う営業所には、上記に紹介したような簡易ハウスを展示しているメーカーがいくつもありますので、まずはどんなものなのか、実際に見ながら考えていくとよいですね。

簡易ハウスの価格

簡易ハウスの種類や特徴、用途がつかめてきたら、やはり気になるのは価格ですね。

最近はネットの通販サイトでも簡易ハウスの購入やレンタルができるようになってきました。

こちらでは、簡易ハウスを用途別に「購入する場合の中古と新品の価格」、または「レンタルする場合の中古と新品の価格」に分けて参考価格をご紹介していきます。

※記載している価格は本体価格ですが、電気設備の有無など各社の標準仕様は異なります。
※設置にかかる諸費用(運搬、設置、建築確認申請、給排水・電気工事費用など)は別途必要です。
※簡易ハウスが設置される土地については建築基準法や固定資産税についても確認が必要です。

 

ユニットハウスを利用した場合(約3坪、約6畳) の価格

用途:物置、倉庫、ガレージ、事務所、勉強部屋、在宅ワーク向け

【購入する場合】

[中古]

[新品]

  • 734,800円(税込)2.9坪・9.50㎡
    <参考:三共フロンティア>引戸タイプ・電気設備あり
  • 850,000円(税込)3.0坪・9.90㎡
    <参考:ナガワ>引戸タイプ・電気設備あり
  • 5,900,000円~(税込)3.7坪・12.4㎡
    <参考:サンワカンパニー>単体ユニット住宅プラン・電気設備あり

 

【レンタルする場合】

[中古]

  • 19,800円(税込)/月、3.1坪・10.35㎡
    <参考:スペースクリエイト>引戸タイプ・電気設備あり、基本管理費別途

[新品]レンタル会社に新品製品のレンタルは可能か要相談・問合せ

 

コンテナハウスを利用した場合(20フィート:約4.29坪、約7.7畳)の価格

用途:事務所、勉強部屋、在宅ワーク、カフェ・イベントブース向け

【購入する場合】

[中古]

  • 180,000円(税込)~:中古コンテナ本体のみ・20フィート(長さ6.05m、約14.2㎡)
    <参考:エーケーホーム
  • 1,908,500円(税込):中古コンテナ改造・20フィート(長さ6.05m、約14.2㎡)
    <参考:ATS,Japan>内装・断熱・照明・ブレーカー・換気扇・エアコン・コンセント・テーブルカウンター・棚を標準装備

[新品]

  • 418,000円(税込)~:新品コンテナ本体のみ・20フィート(長さ6.05m、約14.2㎡)
    <参考:ATS,Japan
  • 2,409,000円(税込)~:内部木製コンテナ・(奥行2.4m幅4.2m、約10㎡)
    <参考:住たくeco工房>天竜杉材・ひのき材・壁珪藻土・コンセント・照明装備
  • 2,450,000円(税込)~:コンテナ・20フィート(長さ6.05m、約14.2㎡)
    <参考:HACO:Ya>住居フリースペース・内装等は要相談・問い合わせ

<レンタルする>

[中古]

  • 23,100円(税込)/月(~6ヵ月):ドライコンテナ・20フィート(長さ6.05m、約14.2㎡)
    <参考:ジャカコン
  • 約66,000円(税込)/月:中古コンテナ改造・20フィート(長さ6.05m、約14.2㎡)
    <参考:ATS,Japan

[新品]レンタル会社に新品製品のレンタルは可能か要相談・問合せ

簡易ハウスと一口に言ってもかなり選択肢の幅があり、価格の開きもありますね。

価格も大切ですが、まずは自分の用途に合った簡易ハウスはどれに近いのか思いをめぐらせてみて、いくつか候補をあげてみるのもよいでしょう。

※記事は、制作時の各社の HP の情報に基づいておりますが、執筆者の主観によって執筆しております。詳細は各メーカーにご確認いただき、ご購入においては各自のご判断によってお願いいたします。

簡易ハウスをお考えなら、スマモという選択肢もあり

スマートモデューロ

上記では簡易ハウスのいろいろな種類や性能、用途、価格などについてみてきました。

さまざまな選択肢があることがお分かりいただけたと思いますが、せっかく自宅の空き地に建物を設置するなら内装デザインや快適さもこだわりたい方もいらっしゃるでしょう。

そこで、住宅としても引けを取らないムービングハウス「スマートモデューロ」をご紹介します。

移動も可能な「スマートモデューロ」について4つの特性に注目してみましょう。

 

◎桁違いの快適性が実現

  • 柱や内装に高級木材を使用しているので、厳選素材のやわらかな木目によるリラックス効果と森林の香りに包まれた空間ができる。
  • 床は3層構造で傷や凹みに強い2種類の木材、機密性の高いポリフィルム、厚さ90mmの断熱材により、真冬でも床冷えせず快適。
  • 柱をそのまま剥き出しにした「あらわし構造」を採用。通気性がよく湿気もこもらずカビが生えにくい。
  • 窓は3 層ガラスサッシ「トリプルスマージ」を採用。冬は断熱性・気密性・水密性・耐風圧性・遮音性に優れ、夏は多方面の窓から心地よい風を通すことができる。

◎自由なレイアウトができる

  • 大きさは6mサイズ、12mサイズの「スマートモデューロ」と3mタイプの「モデューロ」があり、条件によっては縦や横に連結したり、コンテナ同士をつなぐ渡り廊下を作るなどレイアウトが自由。
  • あらわし構造により、柱を棚枠として利用できるので、収納棚を設置したり、アイデア次第で自分たちだけのオリジナル空間を作ることができる。

◎自然素材を取り入れた高い技術と先見性

  • 日本三大人工美林の香り高い”吉野杉”や豪華絢爛な”シロヤマザクラ”など、豊かな環境で生まれた厳選素材が使用されている
  • 高度な技術と常に最先端に目を向ける柔軟性でスマートモデューロの製造に取り組んでいる。

◎工場で製造、現場での設置もカンタン

  • コンセプトは“動かせる家”。輸送コンテナと同様の規格サイズになっており、工場で製造され、現場では完成したスマートモデューロをクレーンを使い設置する。
  • ライフスタイルの変化や目的に合わせ、スマートモデューロを設置した後でも家ごとトレーラーで移動・搬送ができる。

内装は木材をふんだんに使用したり、断熱材やガラスサッシなどかなりこだわっているので、高級住宅並みの造りとなり居心地の良い暮らしが実現します。

これまでにご紹介した簡易ハウスを視野に入れつつ、”スマモ”も選択肢に入れて考えてみるとワクワクしてきますね。

もっと詳しく”スマモ”の性能や内容を知りたい方はこちら自由度抜群の新たな住宅「スマートモデューロ」を徹底解剖。これからの時代にピッタリのムービングハウスとは?の記事もぜひ読んでみてください。

空きスペースを有効活用しよう

どの簡易ハウスを選んでも自宅を増築するよりも価格が安く、工期が短いことがメリット。

また、簡易ハウスを購入しないで、レンタルするという方法もあるので、自分や家族の用途や使用期間、ライフスタイルを考えながら選ぶのおすすめです。

簡易ハウスは選択肢が多い分、用途に合わせてサイズも選べますし、簡易ハウスによっては一般住宅に遜色のない快適な居心地を作ることができます。

自宅の空きスペースが新しい生活の場所になり得る簡易ハウス。

自分たちに合った簡易ハウスを設置することで空きスペースを有効活用し、クオリティ・オブ・ライフ(QOL)の向上を実現してみませんか?