安く家を建てたい方は必見! ローコスト住宅について詳しく解説。
マイホームが欲しい!と思いながらもなかなか決心がつかず、もう何年も悩んでいるという方は意外と多いのではないでしょうか。
家を買うタイミングの目安にもなる住宅ローンの金利は、2017年以降1.5%を超えることはなく、いわゆる「低金利」の状態が続いています。つまり、タイミング的には今がマイホームの買い時なのですが、実際に住宅ローンをこの先何年も支払うことを考えると、大きなプレッシャーを感じる方も少なくないはずです。
そこで今回は、悩めるマイホーム購入希望者のために、ひとつの選択肢として「ローコスト住宅」をご紹介したいと思います!
ローコスト住宅と言うと、「手抜きがあるんじゃない?」、「きっと何か裏があるはず」と不安の声が聞こえてきそうですが、「ローコスト住宅=安ものの家」という訳ではありません。工夫次第で、コストを抑えつつ、安心・安全、なおかつ快適な暮らしを叶えることは可能なのです。
この記事では、「ローコスト住宅」について、くわしくご紹介します!
安く家を建てる方法「ローコスト住宅」とは?
人生で最も高い買い物に分類されるマイホーム。とはいえ、この先何年も住宅ローンを返していくことを考えると、家にかかる費用はできるだけ抑えておくのが理想的ですよね。では、どうすれば安く家を建てることができるのでしょうか。その方法のひとつとして今回注目するのが「ローコスト住宅」です。
ローコスト住宅とは
ローコスト住宅というのは、その名の通り「コストを抑えた家」のことです。ただし、ローコスト住宅には明確な定義というものはなく、実際には住宅メーカーが「ローコスト住宅」として売り出せば、ローコスト住宅に分類されます。また、一般的な注文住宅に比べてリーズナブルに建てられる家のことをローコスト住宅と呼ぶケースもあるようです。
家の金額は広さによっても異なるため一概には言えませんが、ローコスト住宅は坪単価が30万円〜50万円台、平均的な広さである35坪の家で1000万円台がひとつの目安になります。
ちなみに、大手住宅メーカーの坪単価は55万円〜90万円ほどですので、同じ35坪の家を建てよう思うと、その費用は約2000万円〜3000万円ほどになります。これと比べてみると、ローコスト住宅がいかにリーズナブルかが分かるでしょう。
ローコスト住宅の特徴
家の価格を抑えてマイホームを建てたいという方にとって、ローコスト住宅はとても魅力的な選択肢ですが、なぜ一般的な住宅と比べて大幅に安いのか気になるという方も多いのではないでしょうか。というわけで、ここではローコスト住宅の特徴について詳しく説明していきます。
① シンプルなデザインと間取り
一般的にローコスト住宅と呼ばれている家は、平屋でも2階建てでも四角い形が主流になっています。これは、凹凸を無くしてシンプルな作りにすることで、建築する際の工程数や手間を減らすことができるためです。また、室内の間取りもシンプルなものが多く、壁・ドア・窓などの数を減らすことでコストダウンを実現しています。
② 間取りや設備を規格化
ローコスト住宅は広さや間取り、水回りの設備などが規格化することによって、部材の調達・管理をはじめさまざまな部分でコストを下げています。注文住宅のよう扉や壁、窓、コンセントなどの位置を一から自由に決めることはできないため、設計の自由度はそれほど高くはありません。
③ 必要最低限の設備は揃っている
ローコスト住宅はいろいろな工夫によってコストダウンを実現していますが、生活するのに必要な最低限の設備はしっかり備わっているため、後からオプションとして追加する必要はありません。
アフターフォローも問題なし!
ローコスト住宅と言っても、購入後のアフターフォローについては一般的なハウスメーカーと比べても決して劣るということはありません。法律によって定められている新築後10年間の構造保証はもちろんのこと、長期の無料点検・メンテナンスや延長保証制度を利用できるところもあり、住み始めてからの万が一のトラブルにもきちんと対応してくれます。
ローコスト住宅の注意点について
少しでも価格を抑えてマイホームを購入したいという需要の高まりを受けて、近年ではローコスト住宅を手がけるハウスメーカーや工務店も増えています。選択肢が増えた分だけ理想の家に出会うチャンスは多くなるわけですが、その一方でローコスト住宅だからこそ気をつけなくてはいけない部分があるのも事実です。ここではローコスト住宅を選ぶ際の注意点について、詳しく見ていきましょう。
価格にどこまでが含まれているのか
ローコスト住宅を選ぶ際には価格にどこまでが含まれているのか、本体以外に必要な費用にも注目するこが大切です。例えば、家の周りの塀や駐車場、ポストの設置などに必要な外構工費は70万円〜100万円程度かかります。植栽や芝生を入れた庭もつくるとなると200万円以上になることも珍しくありません。そのほかにも登記費用や住宅ローンの手数用なども必要です。
さらに、意外と見落としがちなのが、カーテンレールやカーテン、照明器具などの費用。本体価格にこれらの費用が含まれているかどうか、本体価格が安いかどうかだけでなく、プラン全体を細かく確認することが大切です。
見積りは必ず複数社から
ローコスト住宅に限らず、家を買う時には1社を見て決めるのではなく、必ず複数社から見積りを取るようにしましょう。金額はもちろん、プランなどを見比べることで見落としていた点が見つかることもあるからです。耐震性などの安全面はもちろん、アフターサービスの内容などもしっかりと見比べましょう。
価格が安い家と高い家の違い
ここまでは、ローコスト住宅の特徴や注意点について詳しく説明してきましたが、そもそも家の価値というのはどこで決まるのでしょうか? 多くの人にとって家は何度も建てるものではありませんから、家の価格がどのような部分に影響しているのかいまひとつ分からないですよね。
というわけで、ここからは「価格が安い家」と「価格が高い家」の違いについて、詳しく見ていきましょう。
住宅性能
断熱性や気密性などの住宅性能は、家の快適さを決める上で大切な要素のひとつです。例えば、断熱性の高い家は性能の高い断熱材をしっかりと使用することができますが、安い家では断熱材の性能や使用量によってコストカットをしているケースもあります。また、断熱性だけでなく気密性にも影響する窓枠や窓ガラスも、高い家では多重層ガラスや高性能のサッシを使用することができますが、ローコスト住宅では採用できる窓ガラスにも制限があるのも事実です。
耐震・耐火・耐風性
台風や地震などの自然災害が多い日本に住む以上、耐震性や耐風性も見逃せないポイントのひとつでしょう。基本的に、地震や火事、台風などに対して最も安全性が高いのは鉄筋コンクリート造の家ですが、ローコスト住宅はその多くが木造です。木造住宅の場合には、柱の本数を増やすことによって耐震性や耐風性を高めるケースもありますが、そうした部分で費用に違いが出ることもあります。
設備
キッチン、洗面台、お風呂などの水回りの設備はグレードが細かく分けられていてローコスト住宅と高級住宅では全く別のグレードの設備が使われています。ドアや窓や床材などもローコスト住宅と高級住宅では、一目瞭然の違いがあります。
資産価値
家の資産価値というのは、安い家も高い家も実はそれほど違いがありません。なぜなら、建物というのは経年によって劣化が進み、いずれは価値がなくなってしまうからです。不動産の価値は建物よりも土地によって決まるため、需要の高い地域に建てられたローコスト住宅と、地方の過疎地に建てられた高級住宅とでは、ローコスト住宅の方が資産価値が高くなることもあります。
どこに依頼をすれば良いのか。家づくりの流れ
実際にローコスト住宅を建てることになった場合、どこに依頼をすれば良いのでしょうか。満足のいく家づくりができるかどうかは、依頼先が信頼できる企業かどうかによっても大きく結果が異なります。ローコスト住宅の依頼先の選び方と、家づくりの一般的な流れについて詳しく見ていきましょう。
ローコスト住宅の主な依頼先
ローコスト住宅は全国展開しているハウスメーカーでも対応しているところがたくさんあります。規模の大きなハウスメーカーであればモデルハウスがある場合も多く、実際の家の雰囲気を確認することも可能です。ハウスメーカーであれば保証やアフターフォローなどの面でも安心感が高いというメリットも。
工務店に依頼する場合には、地域に密着した工務店を選ぶのもおすすめです。ハウスメーカーに比べて、設計の自由度が高いことも多く、コストを抑えながらこちらの要望を叶えてもらえる可能性もあります。
さらに設計事務所でもローコスト住宅を手掛けているところもありますが、基本的に設計事務所はハウスメーカーや工務店と比べて坪単価が高くなることが多いため、コストを抑えるという点ではやや劣勢かもしれません。
家づくりの流れ
初めての家づくりは何から始めたら良いのか分からないもの。ここでは、家づくりの一般的な流れを詳しく見ていきましょう。
①情報収集
家づくりを成功させるためには、この情報収集の段階がとても大切です。ローコスト住宅を扱っているハウスメーカーなどをできるだけたくさんピックアップして、それぞれ見比べて見ましょう。その中から、条件に合うところを見極めながら選択肢を絞っていきましょう。土地から探す場合には、同時に土地の情報も集めます。
②土地・依頼先の決定
依頼先を決める際には、かならず事前に複数社から見積もりを取って見比べましょう。
③間取り・仕様・設備等の決定
注文住宅の場合は一から全てを決めなくてはいけませんが、ローコスト住宅はある程度規格が決まっているため、比較的短期間でこの工程を終わらせることができます。
④着工
いよいよ家を建てる工事が始まります。家の大きさや間取りによっても完成までの期間はさまざまですが、ローコスト住宅の場合は3ヶ月ほどで完成することが多いようです。
⑤完成、引き渡し
①~④の工程によって家が完成したら、引き渡しとなります。
安い中古住宅の相場は?ローコスト住宅と比較
できるだけ早くマイホームを手に入れたいという方は、ローコスト住宅ではなく中古住宅を購入するという方法あります。では、中古住宅とローコスト住宅とではどのくらい価格が違うのでしょうか。
平均的な広さである100平米の家を建てる場合、坪単価30〜50万円のローコスト住宅では900万円〜1500万円というのが目安になります。これに対し、中古住宅の相場を地域ごとに見ていきましょう。
【東京都】
・世田谷区/7,136万円
・八王子市/ 2,158万円
・江戸川区/ 4,419万円
【名古屋】
・千種区/4,062万円
・名東区/3,539万円
・中川区/2,748万円
【大阪府】
・中央区/5,917万円
・浪速区/5,170万円
・生野区/2,049万円
<参考:LIFULL HOME’S>※相場価格は、2022年1月1日時点の情報をもとに記載しています。
安く家を建てたいとお考えなら、スマモという選択肢も!
コストを抑えながらこだわりのマイホームを実現したいという方には、もうひとつの選択肢として「スマートモデューロ(以下、スマモ)」もおすすめです。
スマモは創業70年を超える老舗の建築資材サプライヤー「株式会社 吉銘」が製造から販売までを一貫して手がけるムービングハウス。
その最大の特徴は、コンテナと同じ形をしているのにフレームから柱、壁、床にも高級木材を使用しているということ。「モデューロ」と、「スマートモデューロ」の2つのタイプを展開し、サイズはモデューロが3m、スマートモデューロは6mと12mの2種類があり、用途に応じて多彩に組合せることができます。
木造住宅の良さを最大限に活かすために、快適性を追求するスマモ。そのこだわりのポイントをいくつかご紹介しましょう。
断熱材
まずは断熱性について。断熱性は住まいの快適性に影響する大切な要素のひとつです。スマモでは、床と壁に分厚い断熱材を使用することで木造住宅以上の性能を実現。特に床については、傷や凹みに強い2種類の木材と機密性の高いポリフィルム、そして厚みが90mmにも及ぶ断熱材の3層構造を採用し、真冬であっても底冷えをすることなく快適に過ごすことができます。
窓
スマモに使用されている窓は国内最高レベルの断熱性を誇る最先端の3層ガラスサッシ「トリプルスマージュ」。これによって、明るく開放感のある室内を叶えながら、断熱性、機密性、水密性、耐風圧性・遮音性の5大性能をカバーすることができます。さらに、24時間換気システムも完備し、室内の空気を常に入れ替えて新鮮な空気を取り入れることで体に優しい住まいをめざします。
屋根
屋根部分には通気性が良く、雨水を流しやすい構造が特徴の「折板屋根」を導入。一般的な住宅の2倍以上の厚みを確保することで耐久性を高め、大型の台風や豪雨などにも備えます。
レンタルという方法も!
スマモは購入だけでなくレンタルをすることもできます。購入する前にお試しで住むことで、住み心地や快適さなどを実際に体験することが可能です。
レンタルは36ヶ月以上と最低契約期間が決められていますが、1ヶ月あたりの料金は3mタイプで2万2,000円~、6mタイプは3万9,600円~、12mタイプで6万6,000円~と、一般的な賃貸と同程度の金額で利用することができます。しかも、レンタル利用でも内装を自分好みにカスタマイズすることができるため、こだわりのある暮らしを楽しむこともできるのです。
さいごに
今回は、費用を抑えてマイホームの夢を叶えたい方のために、ローコスト住宅についてご紹介しました。ローコスト住宅は、「安いからと言って欠陥や問題があるという訳ではない」ということが分かり、安心した方も多いのではないでしょうか。
もちろん、ローコスト住宅にはメリットだけでなくデメリットと感じる部分もありますが、それは一般的な住宅であても同じです。どちらを選ぶにしても、まずは複数の工務店やハウスメーカーから見積もりを取り、それぞれの家の特徴などをしっかりと理解した上で、理想の住まいを実現してくださいね。