もっと知りたい!おすすめのコンテナハウス8社を徹底比較

カフェやコワーキングスペース、自宅の趣味部屋として「コンテナハウス」を活用している企業や家庭が増えています。

新しく家を建てるよりもリーズナブルで、カスタマイズもしやすく、さまざまなニーズに応えてくれるのがコンテナハウスの魅力です。

「気になるけれど、どんな種類があるのかわからない」
「ほかの建物となにが違うの?」
「メリットやデメリットは?」と悩んでいる人に、おすすめのコンテナハウス8社をサイズ・外装・内装・設備などを徹底比較します。

そもそもコンテナハウスって?

コンテナハウスとは、建築用のコンテナを使って作られた家のことです。

建築基準法に則って作られており、住居としてだけではなく、店舗や事務所としても使用できます。

コンテナハウスは、以前は貨物輸送のコンテナ(輸送コンテナ)を使用して作られていました。

しかし、現在では、この輸送用コンテナは建築基準法に適合しないためそのまま使用することはできなくなり、輸送コンテナを改修して建築基準法に合うようにするか、または建築用コンテナを使って作られています。

コンテナハウスの魅力は、新築に比べて価格が安いこと、完成した建物を運んで設置するので工期も短縮できコストダウンが可能なことです。さらに、コンテナの組み合わせの自由度が高く、用途に合わせて自分好みに設計できることも挙げられます。

アイデア次第で利用方法は無限大!

コンテナハウスは、ライフライン設備が整った自宅や別荘、セカンドハウスなどの住まいとしてだけではなく、リモートワーク用のワーキングスペース、楽器用の防音部屋、ガレージなど用途に合わせた部屋としても利用できます。

ほかにも、カフェやネイルサロンなどの店舗やコテージ、オフィス利用、災害時の仮設住宅などアイデア次第で無限の可能性を秘めています。

近年ではコンテナハウスだけではなく、コンテナサイズで作られた小屋や高級木造住宅などさまざまな種類があり、より選択肢が豊富に。

今回は、その中でも特に注目の8社を紹介します。

メタル感と重厚感が大きなインパクト!「CONTAINER HOUSE 2040」

CONTAINER HOUSE 2040」のコンテナハウスは、コンテナの魅力を最大限に活かしたメタル感と重厚感のあるデザインが特徴です。

サイズは20フィートと40フィートの2種類。柱と梁で建物の重さを支えるラーメン構造で高い強度を備え、壁面を窓にしたり開口部を設置することもできます。

モジュール同士を自在に組み合わせれば2階建てや3階建て、斜めに配置するといった柔軟なデザインでさまざまな建物を生み出すことができます。

室内も自由にデザインでき、通常の建物と同じようにすることも、コンテナ剥き出しの状態にすることも。

金属製のコンテナは、冬は寒くて夏は暑いのが欠点ですが、内壁に50mmの吹き付けウレタン施工を行うことで断熱性能を向上させています。内壁が直接空気に触れないため、結露対策にも一役買っています。

「CONTAINER HOUSE 2040」の耐久性は約40年。塗装処理などをすれば、塩の被害が心配な海の近くでも安心して使用できます。

ワンルームなのに生活に必要な機能を完備!「エストイノベーション」

エストイノベーション」のコンテナハウスは、コンパクトなワンルームサイズの室内に、生活に必要なトイレやミニキッチンなどの設備を備えており、両親2人と小さな子どもの3人で暮らすこともできます

ワンルームなので必然的に物は最小限に。余計なものを持たない、シンプルな生活が送れるでしょう。

コンテナハウスのサイズは12フィート、20フィート、40フィートの3種類。自由自在に組み合わせて、配置や外観、内装などを自分好みにできます。

寒さや暑さが気になるコンテナハウスですが、遮熱効果や断熱効果のある塗装を使い、断熱材もきちんと入っているので、一般住宅と同等の断熱効果があります。

自宅やセカンドハウスとして、あるいはカフェなどの店舗、賃貸経営、オフィスなどとしても活用できます。

理想のコンテナハウスを実現したい、ミニマルで自分らしい暮らしがしたいなら、「エストイノベーション」が最適です。

和風?北欧?あなたの理想を叶えてくれる「ミニハウス屋」

ミニハウス屋」ではトレーラーハウスやガレージハウス、ミニハウスなどあらゆる小さな家を提供しています。

小さい空間に必要最低限のもので、最小限の暮らしを楽しみたい人に向いています。

住居だけではなく、小さいお店や、事務所、ゲストハウスにすることも。店舗を建築するよりも費用がリーズナブルなので、資金に余裕を持ってお店をオープンできますね。

デザインは和風、北米風、南欧風、ログ風など多種多彩。カラーバリエーションも豊富で、標準で7種類ほど、特注しれば約600種類のカラーチャートから選ぶことができ、カスタマイズもコーディネートもしやすいのが特徴です。

サイズは製品シリーズによってさまざまですが、タイニートレーラーであれば全長600×全幅270×全高390㎝(台車付)ほどです。

設備もカスタマイズに対応しており、ライフラインを完全自立型にすることも。断熱材は標準と寒冷地モデルの2種類で、北海道のような寒い場所でも安心です。

ミニハウスは大型トラックでの移設に耐えられるように、揺れや衝撃に強く、堅牢な強度で作られています。

抜群の防音環境で安心! 「TORIDE(トリデ)」

TORIDE」には、屋内用と屋外用があり、短期間で完全防音の空間を手に入れることができます。

頑丈なメインフレームは丸みのある未来的なデザインで、側面はガラス張り。

室内には、3分で空気が循環する設備があり、感染症対策にも有効でしょう。デスクとイス、コンセント、USB電源が標準で付いているので、在宅ワーク用の仕事部屋や趣味スペースにも適しています。

高い防音性能でカラオケボックスや楽器練習用の部屋としても活用できるでしょう。

サイズは、屋内用がS〜XLの4種類、屋外用がXXS〜XLの6種類です。電話ボックスほどの大きさから、11mの大きさまで豊富に取り揃えています。

耐用年数は約30年。地震や、台風時の暴風雨にも対応できる強度を備えているので安心して活用できます。

「TORIDE」があれば、周りを気にすることのないプライベートな空間で、作業に集中できるでしょう。

無印良品のシンプルでミニマルな暮らし「MUJIの小屋」

家具や衣料品、雑貨などを販売している無印良品が提供するのは「MUJIの小屋」。

知名度のある無印良品が扱っていることから、発売当初から非常に注目されています。

「MUJIの小屋」は、華美な装飾や機能を最低限まで削ぎ落とした、シンプルながらスタイリッシュなデザインが特徴となっています。

一般住宅にも使われているコンクリートのベタ基礎に、外壁は強度を高めた焼杉を使用し、オイルステインで仕上げることで防腐性や耐久性も高めています。

室内の広さは9.1m2、縁側が3.1m2で、2〜3人の大人が入ってもゆとりあるスペースです。

室内にコンロなどの火器は設置できませんが、エアコン用のコンセントなどはあるので快適に過ごせます。

キャンプの拠点や農作業のための小屋、リモートワーク用の仕事部屋など、アイディア次第でさまざまな活用法が浮かんできますね。

「MUJIの小屋」を設置したキャンプ場や宿泊施設もあるので、購入を検討している人は、実際に利用してみてはどうでしょうか。

環境にとことん配慮したエコな建物「モバイルスペース」

モバイルスペース」は資源を循環させ、何度も使えるように設計されたエコな建物。建物本体だけでなく配管や配線、インフラなどすべの部材をリユースできる仕組みを作り、環境にとことん配慮しています。

購入ではなくレンタルでの利用もでき、初期投資を抑えられるので気軽に始められます。

室内にはキッチンやトイレ、エアコンなどが設置でき、主に業務用として事務所や倉庫、イベント施設に多く利用されていますが、家庭用の離れやガレージ、トレーニングルームとしても活用できるでしょう。

頑丈なボックスラーメン構造で耐久性や耐震性にも優れています。

製品も多種多様で、1坪サイズの倉庫や小さな事務所から、連結して2階建てや3階建ての建物、組み合わせると最大で60mにもなる倉庫などさまざまなバリエーションがあります。

不動産? いいえ、動産です。いつでもどこでも動かせる「レグノア」

レグノア」では、車両扱いのトレーラーハウスを製造・販売しています。

土地や建物は不動産ですが、タイヤが付いていて車で牽引して移動できるトレーラーハウスは動産になります。

つまり、トレーラーハウスは不動産にかかる固定資産税や不動産取得税がかかりません。また、建物を建てるときは建ぺい率や容積率などの規制を受けますが、トレーラーハウスであれば対象外です。

トレーラーハウスは、タイヤが付いているため床や出入り口が高くなります。床下を風が通り抜けるため底冷えしたり、建物に比べると揺れやすいなどのデメリットがあることも。

トレーラーハウスには、水道やガスなどのライフラインを引くこともできますが、簡単に着脱できない設備だと、土地に固着しているとみなされ車両扱いにならないことも。そのため、特殊な工具を用いて、ライフラインを接続しても車両扱いのままになるようになっています。

もともとアメリカで生まれたトレーラーハウスは、寒暖差の厳しい場所でも対応できるように気密性や断熱性も高く、日本の寒冷地にもしっかり対応できます。

サイズや仕様、設備などをフルオーダーできるので、自分好みのトレーラーハウスが作れるでしょう。

コンテナハウスとは似て非なる高級木造住宅。快適な空間「スマートモデューロ」

コンテナハウスと同じ規格サイズながら、まったく新しい建物が「スマートモデューロ(以下、スマモ)」です。

コンセプトは動かせる家(ムービングハウス)。

移動しやすいようにコンテナサイズを採用していますが、一般住宅の品質に引けを取らない高級住宅のような居心地の良さが魅力です。

コンテナハウスは主に鉄製ですが、スマモは枠まですべて高級木材を使用しており、室内に入ると大自然の中にいるような穏やかな雰囲気が漂います。

窓、床、壁、細部にいたるまでこだわり、コンテナハウスと比べても機能性や住み心地のよさは群を抜いています。

耐久性についても、公的機関の構造破壊試験で実証済み。100年の耐久性とも言われ、安心して住み続けることができます。

大きさは3mのモデューロ、6mと12mのスマートモデューロの3タイプ。

一定の条件はありますが、組み合わせて広くしたり高くするなど好みに合わせて自由に設計できます。

もちろんキッチンやトイレなども設置でき、細部までこだわったスマモは断熱性、気密性、遮音性など一般住宅以上の性能を誇っているのです。

スマモの製造・販売を手がけるのは、奈良県吉野で創業70年を超える老舗サプライヤーの株式会社 吉銘。吉銘は、長年の経験で培われた高い技術力はもちろん、最新のAI技術など、常に時代の一歩先をリードする会社です。

コンテナハウスに品質や高い機能性を求めているなら、ぜひこのスマモも検討候補のひとつに入れてみてください。

セカンドハウスや別荘としても、もちろんメインの住まいとしても活用でき、オフィスやカフェといった店舗にも利用されている、注目の建物です。

一目瞭然!コンテナハウス徹底比較表

コンテナハウスの各社の特徴やサイズ、性能を以下の一覧にまとめました。各社それぞれに特徴があり、自分にとってメリットやデメリットになることもあります。利用用途を考えながら、最適なものを選びましょう。

サイズ 内装・外装 設備 耐久性・断熱性・遮音性 メリット・デメリット
CONTAINER HOUSE 2040 20フィート
40フィート
コンテナ
組み合わせ、内装、外装カスタム可
ライフライン取り付け可 耐久性約40年
ウレタン50mmで断熱性向上
・コンテナの外観を活かしたデザイン
・選べるサイズが少ない
エストイノベーション 12フィート
20フィート
40フィート
コンテナ
組み合わせ、内装、外装カスタム可
ライフライン取り付け可 一般住宅と同レベルの耐久性、断熱効果 ・コンパクトで贅沢な暮らしを実現できる
・必要最低限
ミニハウス 3坪未満〜10坪程度 組み合わせ不可
外装、内装カスタム可
種類が豊富
ライフライン取り付け可 断熱材は標準と寒冷地モデル ・小さいながら理想のハウスが作れる
・組み合わせ不可
TORIDE 屋内用S〜XL
屋外用XXS〜XL
カスタム不可
未来的なデザイン
完全防音
換気システム
デスク、イス標準装備
コンセント、USB電源
完全防音
耐用年数約30年
耐震設計、ハリケーンレベル12に対応可
・完全防音で集中できる環境
・用途が限られる
MUJIの小屋 室内9.1m2、縁側3.1m2 カスタム不可
シンプルでスタイリッシュなデザイン
コンセント、エアコン用コンセント コンクリートベタ基礎、外壁は強度を高めた焼杉
、オイルステインで防腐性、耐久性、強度を向上
断熱仕様にも可能
・無印良品らしいシンプルでミニマムなデザイン
・用途が限られる
モバイルスペース 1坪サイズ〜多数 組み合わせ自在
外装、内装のカスタムは限られる
ライフライン設置可 ボックスラーメン構造で耐久性や耐震性が良い ・環境に配慮したエコシステム
・主に業務用でデザイン性は低い
レグノア トレーラーハウス
W2.5×L6×H3.8 (m)他
外装、内装カスタム可能、組み合わせは限られる ライフライン設置可 日本の寒冷地にも対応可能な機密性、断熱性 ・税制面でのメリットあり
・建物の移動しやすい
・揺れやすい
スマモ 3m
6m
12m
組み合わせ自在
内装はカスタム可
ライフライン設置可
高級住宅並みの設備
約100年の耐久性
一般住宅以上の性能
・木の温もりが感じられる
・高級住宅並みの設備と機能性
・コンテナハウスに比べると価格が高いが、レンタル利用も可能

多様な暮らしに応えるコンテナハウスは夢がいっぱい!

コンテナハウスは、リモートワークのスペースとしての利用や、密を避けた自分だけの空間、店舗での利用、シンプルでミニマルな暮らしの実現など、多様化している生活や暮らしのスタイルに柔軟に対応できます。

また、2拠点生活や別荘など自宅の他にもうひとつのスペースがあれば、都会の喧騒から離れ静かな土地でリフレッシュしたり、新しい人間関係が得られるなどさまざまなメリットがあります。

憧れてを抱いていた理想の暮らしが、コンテナハウスなら実現できるかもしれません。

ぜひこの機会にコンテナハウスをじっくり検討してみてください!

 

※記事内容は、制作時の各社のWebサイトの情報に基づいておりますが、執筆者の主観 が含まれています。詳細は各メーカーにご確認いただき、ご購入においては各自のご判断によってお願いいたします。