小屋を探している人は必見!小屋の種類から販売サイトまで

巷で人気の「小屋」。

物置小屋としての利用だけではなく、小屋を住まいや離れ(はなれ)にしたり、店舗やオフィスにしたりと多様な使い方をする人が増えてきています。

人気が出てきたのにあわせてさまざまなタイプの小屋が発売され、ここ数年では「小屋フェス」というイベントも開催されるほどに!

この記事では、小屋の種類やその購入方法を紹介します。きっと、自分にぴったりの小屋が見つかること間違いなしです!

物置から住まいや店舗まで!用途が拡がる小屋

これまでは小屋といえば、物置小屋のように、かさばる物や普段は使わないアウトドア用品などを保管しておくスペースというイメージを持っている人が多いのではないでしょうか。

ところが、最近の小屋は想像以上に進化しています!

屋根、壁、床、窓などは、断熱性能や防音効果が一般住宅と変わらないレベルのものを使っている小屋も。もちろん、それは物を置くためではなく、住まいや離れ、小さな雑貨屋などの店舗、事務所などさまざまなシーンで使えるようにするため。

趣味のための部屋としても人気が高く、小屋のサイズやデザインもさまざまで、用途に合わせたカスタマイズも可能です。

みなさんが小屋を求める理由や用途もそれぞれにあると思いますが、ぴったりの小屋が見つかるでしょう。

多種多様な小屋。バリエーションも豊富!

実は、小屋には明確な定義はありません。そのため同じようなサイズで似た用途であっても、「小屋」という名前が付いていたりいなかったり。

小屋として展開し、発表時から注目を集めた代表格としては、無印良品で知られる株式会社 良品計画が製造販売する「MUJIの小屋」が有名です。

この「MUJIの小屋」と同じようなミニマムでシンプルな建物として、「スモールハウス」「タイニーハウス」「トレーラーハウス」「プレハブ」「ムービングハウス」などと呼ばれる小屋(建物)が挙げられます。

これらの小屋は、デザインや形、カラーなども豊富で、メーカーやハウスごとに特徴があります。

小屋を製造している企業には、それぞれの思いやコンセプトがあります。

例えば、
「日常生活の中にちょっとした隠れ家を作りたい」
「自宅でのリモートワークが快適に行える空間を提供したい」
「移動可能な住まいを作り、2拠点生活を応援したい」
など。

それぞれの特徴を知り用途に合った小屋を選ばないと、使い勝手が悪く後悔することも……。

では、どんなタイプの小屋があるのでしょうか?

小屋の価格は?サイズや用途に応じた価格を紹介

小屋の価格は、そのサイズや用途によってさまざまです。ここでは、代表的な小屋を取り上げて紹介します。

MUJIの小屋

小屋での暮らしを人々に意識させる先駆け的存在となった「MUJIの小屋」。

6帖ほどの広さのシンプルな作りに、開放的な引き戸とぽっかりと開いた窓。すべて国産の木材で作られ、内装は無塗装。

床は、土間としても使えるようにモルタルのまま。土間として使う、床材を設置する、カーペットを敷くなど自分好みにアレンジできます。

小さな居住空間ですが、海・山・庭、自分の過ごしたい場所に置くことで、その場所と一体となり無限の広がりの中で生活できる、素朴な作りの小屋です。

ただし、水回りの設備がないので小屋単独で住居にするのは難しいでしょう。庭に置いた離れや、事務所や店舗としても使えますが、長時間滞在するなら近くにトイレなど水回りの施設が必要になります。

敷地調査から施工まで、納期は3カ月以上かかります。

【広さ】
9㎡(サイズの変更不可)
【費用】
標準仕様:300万円
断熱仕様:336.2万円
調査・設置費用:17万円~
照明用電源やコンセントなどはオプションとなります。

環境生活

プレハブ小屋、倉庫を格安で扱っている環境生活。

プレハブ小屋として、日成ビルド工業の「ユニティ」と「クオリティ」という2種類のユニットハウスを販売しています。事務所や店舗などとしての利用におすすめです。

《ユニティ》
【広さ】
7.7㎡~19㎡まで4サイズ。
連棟にでき、間取りや広さは自由に変えられます。
【費用】
133万円~
【特徴】
ガルバリウム鋼板仕上げで、断熱効果が高く快適な居住性を実現しています。大部分を工場で製造し、現地に設置するユニット工法なので、工期が短縮でき近隣への工事作業の騒音の心配もありません。

《クオリティ》
【広さ】
9.6㎡~19㎡まで6サイズ。
連棟にでき、間取りや広さは自由に変えられます。
【費用】
215万円~
【特徴】
軽量鉄骨作りのシンプルな外観です。ユニティ同様に工場で製造されるため、短い期間で設置でき、安定した品質も保証されています。ユニットごとに運搬するため、移動や撤去がスムーズに行えます。

タイニーハウスオーケストラ ~ mobile casa

mobile casa」は、車輪の付いたシャーシの上に木造の小屋を載せ、トレーラーで移動できる新しい形のトレーラーハウスです。

ミニキッチン、シャワー、トイレ、飾り棚などが付いており、コンパクトな住まいや、店舗、事務所、別荘などさまざまな用途で利用できます。

庭などに設置して定住用にすることもできますが、トレーラーハウスなので、土地さえあれば自由に移動して暮らせます。たとえば、憧れの2拠点生活も、mobile casaなら実現できるでしょう。

家ごと移動するので、荷作りも必要なし。物を持たない主義のシンプルな生活を好む人なら、この上ない満足な生活が送れるのではないでしょうか。

【広さ】15.22㎡(約8帖)
オプションとして、ロフト(4.11㎡)を付けられます。
【費用】
本体価格:580万円~
車検費用、運搬・設置費用、電気・給排水設備工事などが別途必要です。

SPACER HOUSE

SPACER HOUSE」が提供するのは、軽量鉄骨造のトレーラーハウスです。

シンク、トイレ、エアコン、ウッドデッキなどがオプションで付けることができます。受注してから作るセミオーダー製で、納車までの期間は平均で2~3カ月ほどです。

トレーラーハウスは建物ではなく車両として扱われるので、不動産取得税や固定資産税がかからないというメリットがあります。

ただし、「随時かつ任意に移動できる」という状態でないと建築物とみなされます。その場合には、建築基準法の適用を受けますし、固定資産税が発生しますので注意が必要です。なお、車両扱いの場合は車検の費用がかかります。

オプションで自由にカスタマイズできるので、居住用の住まい、店舗や事務所など、どのような用途にも対応可能です。

【広さ】
5.5mタイプ:12㎡(5.4m×2.4m)
7.2mタイプ:16㎡(7.2m×2.4m)
10.8mタイプ:24㎡(10.8m×2.4m)
【費用】
5.5mタイプ:279.9万円(税込)
7.2mタイプ:289.9万円(税込)
10.8mタイプ:369.9万円(税込)

三協フロンティア ~ MS NOMAD

MS NOMAD」は、自由な場所で自由な働き方ができる、新しいライフスタイルのための空間として生まれました。

コンパクトな空間ですが、プライベートスペース、水回りスペース、ワークスペースに分かれています。トラックに載せて移設可能なため、いつでも移動できます。

自宅の離れ、事務所や店舗、貸スペースなどにも利用できます。トイレやミニキッチンなど水回りの設備も付けられるので、ミニマルな暮らしができる人なら、住まいとしても利用できるでしょう。

「MS NOMAD」は工場で生産し現地まで運搬して設置するだけなので、工期が短く、一定の品質が担保されています。

【広さ】
39サイズ:8.56㎡(2.59坪)
57サイズ:12.60㎡(3.81坪)
75サイズ:16.64㎡(5.04坪)
93サイズ:20.68㎡(6.25坪)
トイレ、シャワー、ミニキッチンなどの水回り設備はオプションで付けることができます。
【費用】
39サイズ:311.3万円~(税込)
57サイズ:398.2万円~(税込)
75サイズ:470.8万円~(税込)
93サイズ:558.8万円~(税込)

小屋の購入方法や注意点

虫眼鏡と家

このような小屋を購入する方法は、基本的には注文住宅に似た流れになります。

ほかにも、楽天やAmazonなどのECサイトから通販商品のように購入を進めていくこともできますが、庭に小屋を建てるには建ぺい率や容積率といった建築基準法上の規定に違反していないかを確認する必要があります。

また、地盤などの調査や建築確認が必要な場合もあので、事前に設置したい土地の確認や申請、整備を行っておくことが大切です。

価格については、サイトに記載されている費用は「小屋本体」の金額であることがほとんどなので、他に必要となる費用を確認し、予想外の出費が発生した……とならないよう気を付けましょう。

業者やメーカーに事前に問い合わせて、どのような工事が必要か、購入前後にどのような手続きや作業が必要かを確認しておかないと、予定も予算も崩れてしまうことがあります。

問い合わせを行えば、より具体的な費用やスケジュールが比較でき、各社のメリットやデメリットも分かるので、最初から1社に決めずに、複数の業者に聞いてみるのが大切です。

小屋によっては、オプションなどが無く製品そのままで購入するケースもありますし、小屋本体の外装や内装のオプションやカスタマイズを相談できる場合もあります。

必ず確認や相談をして、しっかり見積もりを取って、検討することを忘れないでください。

小屋ならムービングハウス「スマートモデューロ」もおすすめ!

さまざまなメーカーが出している小屋。各社それぞれの魅力がありますが、その中に「スマートモデューロ」も候補に入れてみてはでどうでしょうか。

たくさんの魅力を秘めたスマートモデューロ(以下、スマモ)。その一端をお伝えしますので、ぜひ検討してみてください。

すべて高級木材を使用

スマモの最大の特徴は、枠からすべて高級木材を使用していること。創業70年を超える老舗の木材サプライヤーである株式会社 吉銘が、高級木材と熟練の技で製造しているのがスマモなのです。

木は歳月とともにその趣を増し、木材の香りに安らぎを感じます。また、木材には調湿効果があり、室内の湿度を調節してくれるためカビの発生を抑えることもできます。

木造の建物が好みであれば、狭小住宅という選択肢もあるでしょう。ですが、スマモの素材は高級旅館などと同等の品質を誇っているのです。

快適な住み心地

スマモは、窓、床、壁、細部にいたるまでこだわっているため、一般住宅以上の性能を実現しています。

窓は3層のガラスサッシで、床材は3層構造で強度抜群。床裏には断熱材、壁は外断熱工法で高い気密性と断熱性能で、北海道などの寒冷地でも安心して使用できるように設計されています。

夏は涼しく、冬は温かいという快適さは、冷暖房費の節約にもつながります。

2つのタイプでカスタマイズが可能

スマモには、3mサイズで約6帖ほどの広さの「モデューロ」と、6m・12mサイズの「スマートモデューロ」があります。これらを、総称して「スマモ」という愛称で呼ばれています。

3mサイズや6mサイズなら、自宅の庭に置くことができるでしょう。土地に余裕があれば、12mサイズにしたり、あるいはユニットを連結してさらにスペースを広げたりと、さまざまな間取りをフレキシブルに作ることができます。

一般住宅のように1Rでも1LDKでも、また一定の条件がありますが、2階建てにするといった独自のカスタマイズも可能です。内装がシンプルで、レイアウトがしやすいのも、オリジナルの空間をこだわりたい人にはおすすめです。

工期の短さと優れたコストパフォーマンス

スマモは工場で作られた完成品を現地に運んで設置するので、工事期間が短く、費用も安く抑えられます。

輸送費はかかりますが、現地での組み立てなどは必要ないので、基礎工事が終わっていれば2週間ほどで利用可能です。

現場で工事が必要な小屋を建てる場合には、作業の音など近隣への配慮も必要になります。自宅の工事の音は気にならなくても、他人の家の工事の音は気になるもの。スマモであれば、そんな心配もありません。

高い耐久性

公的機関の耐久性検査でも、100年を超える耐久性が実証されています。

これほどの耐久性があれば、親子3代に渡って木材の経年変化とともにスマモで暮らすことも夢ではないでしょう。

ライフスタイルに合わせて用途が変更できる

スマモは必要に応じてクレーンやトレーラーで場所を移動することができます。

ライフスタイルの変化に合わせた利用用途の変更や、設置場所の移動が可能なのです。書斎や趣味の部屋として、事務所として、店舗として、別荘として、用途は無限大。

レンタルでの利用も可能

購入しなければならない小屋とは違い、スマモはレンタルで利用することができます。

購入することを考えると、プレハブ住宅などの方が費用を抑えられることが多いでしょう。しかし、スマモをレンタルして利用すれば、高級住宅に引けをとらない快適な空間を、3mのサイズであれば月22,000円〜で利用できます。

まずはレンタルで、小さな「小屋暮らし」を体感してみるのもありではないでしょうか?

スマモの本当の魅力は、住んでみてこそ実感できるはずです。

小さな小屋で理想の生活を!

新型コロナウイルスの影響でリモートワークや在宅勤務の時間が増え、2拠点生活など新しい生活様式が注目されるようになりました。

また、シンプルライフと言われるミニマムな生活様式に憧れ、実践する人も増えています。

サラリーマンとして働いている人が、会社公認の副業として店舗を経営したり事務所を開いたりと、ここ数年で生活様式や社会の仕組み、人々の考え方が大きく変化しています。

その背景には、インターネットの普及によって場所に関係なくさまざまなことができるようになったということもあるでしょう。しかし、それ以上に、人々の価値観が変わり、幸せの概念が多様化していることが大きく影響しているのではないでしょうか?

若い世代が都会に憧れ、東京へ向かった時代。しかし現在では、都会でなくても手に入るものが増えました。

むしろ、自然の中でこそ豊かな発想が育まれると考え、地方で仕事をし、必要なときに上京するというワーケーションなども取り入れられています。

2拠点生活は、そういった希望を叶えてくれる理想の暮らし方かもしれません。多くの物を持たないというシンプルな暮らしは、そんな生活様式を後押ししてくれるでしょう。

実際に場所を移さなくても、たとえば、自分だけの隠れ家となるスペースを離れとして庭に建てるだけでも、世界が変わることもあります。

今までは夢でしかなかった暮らし方も、小屋を手に入れることで実現できるかもしれません。そんな理想の暮らしを、ぜひ手に入れてみてください!