物置の設置費用はどれくらい?購入先ごとのメリットやデメリットも解説

家財道具が増えたり、趣味ができたりと「大きなものを保管しておきたい!」といったときに役に立つのが物置小屋。

物置は、購入して地面に置けばそれで設置完了!というわけにはいきません。

初めて購入する人も、買い換えを検討している人も、物置の費用について油断していると大きな出費になってしまうことも……。実は、物置は本体の購入以外にかかる費用があるからです。

また、近年はホームセンター以外でも物置を購入できるようになりました。Webのネットショップでも扱っており、メーカーや工務店から購入することもでき、取り扱う物置の種類も増えています。しかし、購入先ごとにメリットやデメリットもあります。

このメリットやデメリットは、費用に影響することもあるのでしっかりと把握しておきましょう。

今回は、物置の費用から、購入先ごとのメリットやデメリットまで詳しく解説していきます!

住まいの収納に欠かせない「物置」

物置は、住まいの収納に欠かせない存在です。

たとえば、ライフステージやライフスタイルの変化。子どもが生まれるとベビーカーや三輪車、外で遊ぶおもちゃなどたくさんの物が増えますし、趣味で家庭菜園を始めるかもしれません。

ライフステージが変われば、家族の趣味や日常的に使う物も変わってきます。

また、季節によって使う物の保管にも役立ちます。コタツなどの暖房器具、BBQ用品、キャンプテント、スキーやスノーボード……。日常的にあるいは一年を通して使うものではないけど、季節やイベントごとに使う大型の物はたくさんありますよね。

家の中では置き場所に困るこういった物の収納に、物置は必要なアイテムです。

物置の設置費用

ここでは、物置を設置する際の流れや、どういった費用が必要になるのかを解説します。

物置の設置に必要な3つのステップ

物置の設置に必要なのは「地面を均す(ならす)」「ブロックを水平に設置する」「物置をブロックの上に置く」の3つ。詳しく見てみましょう。

物置の設置場所の地面は土でしょうか?それとも砂利やアスファルト?

どのような形状であっても、まずは地面がまっすぐになるように均らします。地面が砂利なら石を取り除いて、土やコンクリートなど地面が見えるようにします。

次に、ブロックを水平に設置します。水平器(水準器)を使うと、正確に置けるでしょう。地面がコンクリートやアスファルトで傾斜が付いていて水平に置けない場合は、ブロックの高さを調整して水平になるようにします。

最後に、水平に置いたブロックの上に物置を設置すれば完了です。地震や台風に備えて、転倒防止工事を行えばより安心でしょう。

設置費用について

物置本体の他に必要になる費用は、3つほどあります。

購入した物置は、買ってきた直後は組み立てられていません。組み立てを業者に依頼する場合は、おおよそ25,000円程の費用がかかります。

ブロックの上に物置を置いただけでは、台風や地震で転倒してしまうかもしれません。地面に穴を開けてプレートやボルトなどで物置と繋ぎ、転倒を防止するのがアンカー工事です。費用の目安は2,000円~10,000円程度です。

設置場所の地盤が弱いと、物置や収納した物の重さで沈んでしまうかもしれません。その場合は、安全に物置を設置するために、地面に圧力をかけて固める転圧工事を行います。費用は25,000円ほどかかります。

設置する物置のサイズにもよりますが、本体以外に60,000円前後の費用がかかることを頭に置いておきましょう。

物置本体の価格帯

物置の購入を検討する際に、気になるのは「どれくらいの価格なの?」ではないでしょうか。

ここでは、物置本体の価格帯をサイズ別に紹介します。検討している物置のスペースと比べてチェックしてみてください。

小型サイズの物置

サイズの目安
幅  50cm〜230cm
奥行 50cm〜90cm
高さ 100cm〜200cm

用途:自動車タイヤの保管、子どもの外遊び用おもちゃ、家庭菜園用グッズなどの収納
価格帯の目安:【新品】26,000円〜、【中古】7,000円〜、【DIY】23,000円〜

中型サイズの物置

サイズの目安
幅  130cm〜300cm
奥行 90cm〜200cm
高さ 約200cm

用途:ポリタンクやバーベキュー用の炭、園芸用品などの収納
価格帯の目安:【新品】97,200円〜、【中古】60,000円〜、【DIY】89,000円〜

大型サイズの物置

サイズの目安
幅  250cm〜500cm
奥行 150cm〜300cm
高さ 200cm〜250cm

用途:バイクや自転車、スノーボード、スキー板などの収納
価格帯の目安:【新品】147,900円〜、【中古】100,000円〜、【DIY】275,000円〜

おすすめの物置を種別ごとに紹介!

物置には小型〜大型サイズ、バイクガレージ用など大きさも用途もさまざまです。ここでは、大きさや用途別におすすめの物置を取りあげました。参考にしてみてください。

小型サイズの物置

イナバ物置
アイビーストッカー BJX-065A
サイズ:幅60cm × 奥行51.5cm × 高さ90.3cm
扉が観音開きで大きい間口。横幅がある物の収納に向いています。園芸用品や子どもの外遊びグッズなどを収納して、玄関周りをスッキリさせましょう。内部の棚は高さが変えられ、子どもが自分で片付けしやすい高さにすることも。
参考:LIXILオンラインショップ

イナバ物置
タイヤストッカー BJX-097ET
サイズ:幅92cm × 奥行75.5cm × 高さ190.3cm
タイヤが落ちないストッパー付きで安全に収納できるタイヤ収納庫。最大で3台分の収納スペースがあり、一家で所有する車のタイヤを1カ所にまとめられますね。
参考:物置通販.jp

中型サイズの物置

ヨド物置
エルモ LMD-1508
サイズ:幅151.2cm × 奥行81.1cm × 高さ212.5cm
高さのあるものは縦置きに、細かいものは棚に置くなど分けて収納できます。釣り竿やゴルフバッグ、虫捕り網などの長い物を収納するのに向いています。
参考:LIXILオンラインショップ

タクボ物置
ND/ストックマン ND-1808
サイズ:幅191.2cm × 奥行109.5cm × 高さ211cm
物置の中に棚が無いので、高さも幅もある物の収納にピッタリ。おすすめは自転車の収納です。片手で扉を開けて、自転車をさっと収納すればスムーズですね。
参考:キロ

大型サイズの物置

イナバ物置
フォルタ FS /スタンダード FS-3526S
サイズ:幅347cm × 奥行263cm × 高さ208.5cm
季節ごとに使う大きくかさばる物の収納に向いています。フォルタFSは頑丈な床や棚板を使用しており、大人2人が物置に入っても壊れる心配がありません。
参考:LIXILオンラインショップ

LIFETIME
8 X 10 SHED 屋外用物置
サイズ:幅233cm × 奥行294cm × 高さ243cm
「庭に物置を置きたいけれど、家の外観に合わない」「おしゃれな物置がほしい」という要望を叶える外観の物置。壁掛け用のフックや高さが変えられる棚が付いていて、物を自由に収納できます。
参考:コストコオンライン

シャッター仕様の物置

イナバ物置
ドマール FF-2630HD
サイズ:幅274cm × 奥行305cm × 高さ238.5cm
土間タイプの物置なので、地面と物置の床との間に段差が無く、台車などの収納にもおすすです。たとえば、家庭菜園で使う土や肥料の袋などを台車に載せて出し入れするのに便利ですね。
参考:物置通販.jp

タクボ物置
Mr.ストックマン ダンディ <シャッター扉> NDE-(SZ)2929
サイズ:幅290cm × 奥行299cm × 高さ211cm
間口が広く、自転車や大きな物の収納がしやすい物置です。長期旅行用の大きなスーツケースも収納できます。床があり、柱の埋め込みが不要のため、工期が短いのもメリット。なるべく早く物置が欲しい人にもおすすめでしょう。
参考:LIXILオンラインショップ

ダストボックス

メタルテック
ガルバ鋼板製 ふた付 ダストボックス DST-700 200L
サイズ:幅70cm × 奥行50cm × 高さ66.5cm
45リットルの袋が4つ入る大きさのゴミ収集庫です。2世帯住宅や世帯の人数が多い家庭にもぴったりの大きさ。サビに強い素材で、屋外の雨風にもしっかり耐えられます。
参考:キロ

RISU
植物由来3分類ゴミ箱 100L

サイズ:幅:80cm × 奥行42.5cm × 高さ58.5cm
投入口が3つあるダストボックス。分別したゴミをそのまま収集日まで保管できます。フタが付いているので、屋外であってもカラスなどに荒らされる心配もありません。分別シールを貼れば、子どもにもゴミ捨てを任せられるでしょう。
参考:RISUオンラインショップ

バイクガレージ

ガーデナップ
メタルシェッド TM2 ダブルドア ペントルーフ TM2DD
サイズ:幅137cm × 奥行268cm × 高さ204cm
観音開きのおしゃれなバイクガレージは、イギリス製。家の外観に合わせて、洋風のバイクガレージを置きたい人に向いていますね。
参考:キロ

ヨド物置
エルモシャッター床タイプ(バイク保管対応)LOD-2525HF
サイズ:幅256.4cm × 奥行256.4cm × 高さ235.6cm
大型バイクでもゆとりを持って保管できるガレージです。バイク数台を収納でき、棚を設けてメンテナンススペースにするなど使い方は自由。大切なバイクを守るガレージは必要ですね。
参考:LIXILオンラインショップ

購入先ごとのメリットやデメリット

最近はホームセンターの他にも、Webのネットショップや工務店でも物置を購入できます。それぞれ購入する際のメリットやデメリットがあるので確認しておきましょう。

ホームセンターのメリット・デメリット

ホームセンターで購入するメリットは、実際の物置を確認できること。

ドアの開け閉めのしやすさやサイズ感は、実際に見た方が間違いがありません。また、展示品なら通常価格よりもお得に購入できる可能性も。

デメリットは、設置する場所に置けるかどうかを自分で確認しなくてはいけないことです。また、転倒防止のための工事を自分で行ったり、別に依頼する必要がある点はデメリットでしょう。

ネットショップのメリット・デメリット

価格がよりリーズナブルなのがネットショップのメリットです。

物置の組み立ては業者がしてくれますが、実際の物置を見られないことや対面ではない点に不安が残ることも。ホームセンターでの購入と同様に、置けるかどうかは自分で確認しなくてはいけません。

工務店のメリット・デメリット

工務店での購入によるメリットは、地面の転圧工事から設置、転倒防止アンカー工事まで、一括で依頼できることです。

物置は床面積の大きさによっては、建築許可申請が必要になることも。その申請の必要かどうかの確認や手続きなどを考えると、工務店で購入するのがベストなことも。

物置価格の割引はあまり期待できず、工事などしっかりと対応してもらえる一方でトータルの費用が気になるといった点が、デメリットといえるでしょう。

DIYで物置を作ることってできるの?

DIYの文字とDIYの道具

「なかなか欲しいサイズの物置がない」「家の外観に合うデザインにしたい」など既製品の物置では、ぴったりのものがないと悩んでしまうことがあります。

そんなときは、腕に自信があれば、DIYで物置を作ってみるのもひとつの手です。

パネルキットを使用する

物置を一から設計して、木材や金属の部材を作るのは時間も手間もかかって大変です。

パネルキットを使えば、組み立てるだけで物置が完成します。形は決まっていますが、組み立てたあとに自分好みにペイントするなどオリジナリティある物置が作れます。

初めてDIYにチャレンジする人は、1人〜2人程度で作れる簡単なものを選びましょう。

コンテナを改造する

物置と聞くと、扉が付いた建物をイメージする人が多いかもしれませんね。

物置を建物ではなく、物を収納するスペースと考えれば、ホームセンターで大きなコンテナを購入し自分でペイントすればそれは立派な物置です。業務用サイズなら収納量もたっぷりで、何でも入れられる物置になりますね。

物置選びに迷ったら「スマートモデューロ」という選択も!

物を置くスペースに悩んでいるなら、木材を使ったムービングハウスの「スマートモデューロ」も検討してみてはどうでしょうか。

スマートモデューロ(以下、スマモ)は、心地よい快適な空間を実現している住まいで、趣味の部屋や店舗、オフィスなどとしても活用されています。このスマモを物置として使うおすすめポイントを紹介します。

高い気密性

スマモデは床・外壁内壁・屋根部分に、一般住宅の2倍の厚みの断熱材を使用しています。3層構造の窓とあわせて、高い気密性や断熱性で、夏は涼しく冬は暖かい室内空間を実現しています。

しっかりとした構造による高い防音性能も魅力です。ピアノやドラム、カラオケなど大きな音量で楽しみたいことが思いっきり楽しめます。

調湿機能

木材には調湿機能があります。湿気があるときには木材が吸収し、乾燥しているときには適度に排出。

この調湿効果があるスマモは、骨董品や美術品といった繊細な物の保管にも向いています。フレームからすべて木材を使用しているスマモは、調湿効果に加え、木の香りが漂う癒やしの空間にもなっています。

24時間換気システム

気密性が高いと空気がこもるのではと考える人もいることでしょう。

スマモには24時間換気システムが付いていて、この換気システムのおかげで高い気密性ながらも快適に過ごせるようになっています。

スマモは3サイズ。レンタルも可能

スマモのサイズ展開や費用をかんたんに紹介します。

スマモを「試しに使ってみたい」「初期費用を抑えて利用したい」という人は、レンタルでの利用もできるので検討してみてください。

スマモは2タイプ・3サイズ

スマモは、3mサイズのモデューロ、6mと12mサイズのスマートモデューロという2タイプ3サイズの製品があります。

物置として使うなら3mがおすすめ。楽器のドラムを丸ごと置くことができ、ピアノも入れられたりと、コンパクトサイズとは思えない収納力があります。

購入価格とレンタル利用

スマモの購入価格とレンタル費用は以下の通りです。
【3mサイズ】  レンタル:22,000円/月〜。購入価格:275万円
【6mサイズ】  レンタル:39,600円/月〜。購入価格:396万円
【12mサイズ】レンタル:66,000円/月〜。購入価格:660万円

レンタル利用なら月2万円台からとリーズナブルに利用できますね。ただし、レンタルの場合は36カ月の最低契約期間があることに注意してください。

スマモについてもっと詳しく知りたい人は、スマートモデューロの特徴やメリット、価格などを紹介したこちらの記事も参考にしてみてください。

物置の費用や購入方法をしっかり把握して選びましょう

物置の設置費用をきちんと知らないと、物置本体はお得に入手できたのにトータル出費は予想外に高かった……となってしまうことも。

また、ネットショップで購入する際に、きちんと設置場所の確認をせずに失敗してしまった……となるのも避けたいですよね。

購入後に長く使う物置だからこそ予想外の落とし穴にはまらないように、事前にきちんとポイントを確認して、暮らしに役立つ物置を選びましょう。