中古の物置小屋を購入。注意点を把握してお得に手に入れよう。
いざというときに使う防災用品や備蓄品、スキーなど季節で使う物、普段はあまり使わないこういったものを収納するのに物置はとても便利ですよね。
物置には新品はもちろん、中古品も販売されているのを知っていますか?
屋外に置いて汚れてしまうから新品じゃなくてもいいかも、と思った人もいるのではないでしょうか。この記事では、中古物置のメリットやデメリット、おすすめの製品などを紹介します。
物置の買い替えを考えている人や、保管ができる物置をリーズナブルに手に入れたいという人は必見です!
一家にひとつは欲しい「物置小屋」
日常生活で使う機会は多くないのに、クローゼットや収納を占拠している物ってありますよね。ほかにも、収納場所に入らなくて部屋に出しっぱなしになっている物や、置き場所に困っている物も……。
「部屋をもっと広く使えたらいいのに」「もっと趣味の道具を増やしたい」と思っている人は、屋外に設置する物置小屋を検討してみてはどうでしょうか。
物置に収納したいもの
物置に収納できる物の一例を考えてみましょう。
- 趣味の道具(テント、釣り竿、スキー板、スノーボード、ゴルフ用品など)
- アウトドア用品(バーベキューコンロ、クーラーボックス、チェアなど)
- 季節アイテム(季節家電、灯油用のポリタンク、クリスマスツリー、ひな人形など)
- 愛車関連の用品(メンテナンス用品、交換タイヤなど)
- ガーデニング用品(スコップ、肥料、土など)
- 子ども用品(三輪車、自転車、ベビーカーなど)
- 大掃除用の道具(ワックス、モップ、高圧洗浄機など)
- 災害時の防災用品や備蓄品
などなど。
物置小屋の収納力があれば、物を手に入れるときに「置く場所がないし……」と諦めずにすみます。家族の思い出の品など大切な物も、置く場所が無くて「どうしよう……。捨てるしかないのかな……。」と思っていた人も安心ですね。
知っておきたい物置の買い替え目安
すでに物置を持っている人は、何年ぐらいその物置を使っていますか?
国税庁が定めたプレハブ(プレハブを器具あるいは備品と捉えた場合)の耐用年数は、木製プレハブなら8年、金属製プレハブなら15年です。
参考:減価償却資産の耐用年数等に関する省令
また、スチール製プレハブに使われるアクリル樹脂塗料やウレタン樹脂塗料にも寿命があります。一般的に、アクリル樹脂塗料で5年、ウレタン樹脂塗料で7年程度が寿命とされています。
適切な時期に塗り替えをしていれば心配ありませんが、塗り替えずに放置していると塗料が剥げた場所からサビが生じ、物置本体が傷んでしまい雨風の影響などで破損しやすくなってしまいます。
塗料の剥がれがある、サビが目立つといった状態の物置なら、買い替えを検討した方がよいでしょう。
中古の物置は検討価値があるの?
使っている物置が経年劣化している場合や、物置がどのようなものか実際に使ってみたい場合は、中古物置を購入するという手もあります。
新品の物置と比べてリーズナブルな価格で入手できるので、ひとまず収納場所が欲しいという人にもおすすめです。
とはいえ、中古であることのデメリットもあるので、きちんと理解してから検討しましょう。
中古物置のメリット・デメリット
新品の物置と比べた中古物置の特徴には、どのようなものがあるのでしょうか。ここでは、中古物置のメリットやデメリットを見ていきましょう。
中古物置のメリット
中古物置のメリットは、なんといってもリーズナブルな価格で手に入ること。
Webのネットショップ、オークションやフリマサイトでも購入でき、物置の種類も豊富に揃っています。写真が多く掲載されていれば、物置の状態も分かりやすいですね
近所のリサイクルショップなどで中古の物置を扱っていれば、実際に自分の目で状態を確認することもできます。
子どもの外遊び用具をしまうなど使う目的が決まっていて、数年しか使わない想定であれば、購入しやすい価格の中古物置がおすすめです。
中古物置のデメリット
中古物置のデメリットは、もともとどんな環境で設置されていたかわからず、物置として長く使用するのに不安が残ること。中古なので、傷や凹み、塗装の剥げなどがある場合も。
一般的なメーカーの保証期間は5年なので、よほど新しい中古物置でなければ、メーカー保証は受けられないと思っておいた方がよいでしょう。
中古物置を購入する場合には、傷や凹みの状態、設置されていた期間、鍵の有無、扉の開閉はスムーズかなどについて、販売業者に問い合わせたり、見に行ける場所であれば自分の目で確かめたりすると安心できます。
どんな物置が欲しいのか、タイプを確認しよう
いざ物置を購入しようと思っても、物置にはさまざまな種類があり迷ってしまいますよね。
購入してから後悔しないためにも、事前になにを保管するのかどう使うのかをしっかり考えて、サイズや機能を検討すると失敗が少なくなります。シャッターや鍵の有無、棚などといった機能面も、物置を選ぶ際の大切なポイントです。
さっそく見ていきましょう。
① 倉庫のサイズ別
・小型物置
代表的な小型物置に、イナバの「シンプリー」があります。
物置の幅は90cm~216cmの7サイズ、奥行は41cm~90cmの5サイズ、高さは90cm~190cmの5サイズ展開で、用途に合った倉庫のサイズが見つかるでしょう。
もっとも小さいサイズの物置は「幅90㎝ × 奥行41㎝ × 高さ90㎝」。このサイズであればスノーブーツなどが8足ほど収納でき、ガーデニング用品や子どものおもちゃを入れる目的ならこの大きさでも足りるでしょう。
・ 中型~大型物置
代表的な中型~大型物置には、ヨドコウの「エルモ」があります。
物置の幅は80cm~361cmの7サイズ、奥行は90cm~361cmの5サイズ、高さは212cmと236cmの2サイズ展開です。高さがある分、倉庫内のスペースも広くたくさんの物が収納できます。
自転車も楽に収納できるサイズなので、野ざらしにしたくないロードバイクの車庫としても利用できますね。
② 倉庫の用途別
・ごみ保管庫
ごみ保管専用の物置もあり、ダストボックスとも呼ばれます。
収集日までごみを屋外で保管でき、蓋が付いているのでカラスなどに荒らされる心配もありません。汚れた際には、まるごと水洗いできるものもあり、きれいに保てるのもポイントです。
・ バイクガレージ
バイクガレージ専用の物置もあります。1台から3台まで入れられるサイズや、小型バイク用、大型バイク用など、バイクに合わせた物置(ガレージ)があります。
バイク好きな人なら、所有しているバイク台数にプラス1台分の広さのガレージがおすすめです。
スペースに余裕があれば、物置をメンテナンスルームとしても使えます。メンテナンス用品の収納場所にもでき、雨の日も濡れずに作業できるので愛車との時間が楽しめますね。
③ 機能別の物置
・ 断熱物置
断熱物置は、灯油など熱や結露の影響を避けたい物の収納におすすめです。
ふつうの物置は空調設備が無いので、本や衣服など湿気の影響を受けやすい物の保管には向いていません。ですが、断熱物置であればこういった本や衣服を置ける種類もあります。
とはいえ、ずっと扉を閉めっぱなしは禁物。定期的に換気するなどしてくださいね。
・ シャッター仕様の物置
シャッター物置は開口部が全面になるので、大きな荷物の出し入れが楽にできます。自転車やバイク用の物置にも、シャッターが多く採用されています。
「シャッターを開けるのに力がいるのでは」と思うかもしれませんが、最近のものは、女性でも簡単に開け閉めできる軽量のシャッターが使われているので心配ありません。シャッターの開閉音が、防犯に役立つというメリットもありますね。
④ その他
・ コンテナを利用した物置
コンテナを物置として利用するケースもあります。
頑丈なコンテナは、窓やエアコンを取り付けたり、防音仕様にしたりカスタマイズできます。もし物置として使わなくなっても、勉強部屋や趣味の部屋などに活用できますね。
ただし、コンテナはサイズが大きいので、ある程度の敷地の広さが必要になります。また、設置する際には、トラックが出入りできないと搬入が難しいこともあります。
・ ユニットハウスやプレハブハウスを利用した物置
ユニットハウスやプレハブハウスには、電気や水道といったインフラ設備があったり、エアコンや換気扇が備え付けられていたりと、もともとは居室として建てられたものです。
そのため、演奏部屋と楽器や楽譜などの収納庫、書斎と書庫などのように居室兼倉庫として整った環境で物を保管できます。最近はおしゃれなユニットハウスやプレハブハウスが出ているので、外観にこだわりたい人にもおすすめです。
ただし、コンテナと同様に、設置場所に制限があることに注意しておきましょう。
おすすめの中古物置!
ここからは、おすすめの中古物置の実例を紹介します。
中古の小型物置
・イナバ物置 1.2坪タイプ
メーカー:イナバ物置 NXN-40S(ファインシルバー)
価格:171,000円(税込)
寸法:幅2210 × 奥行1790 × 高2075mm
イナバ物置の「ネクスタ」シリーズ。自分で組み立てるタイプで、ガーデニング用品入れなどに適した大きさです。
参考:U-prefab:イナバ物置1.2坪タイプ
・ タクボ物置 Mr.ストックマン一般型 標準型 MD‐2215
価格:163,900円(税込)
寸法:幅2200 × 奥行 1590 × 高2110mm/幅2144 × 奥行1420 × 高1882mm
収納力に優れた高性能な物置。設置する場所に合わせて扉の開く方向を変えることができます。中から仮施錠を解除できるエマージェンシーノブといった機能も安心ですね。
参考:U-prefab:タクボ物置 Mr.ストックマン一般型 標準型 MD‐2215
・ ヨドコウ エスモ
価格:30,000円
寸法:横幅1500 × 奥行900 × 高1900mm
お手軽な価格ですが、古い倉庫で屋根の汚れや、ボルトが外れない所があるそうです。使用に問題ないとのことですが、こういった中古倉庫の見極めも大切ですね。
参考:リサイクルMON:ヨドコウ エスモ
中古の中型~大型物置
・ タクボ物置 Mr.トールマン ダンディー 一般型 標準型 JN-2922
価格:323,400円(税込)
寸法:幅2900 × 奥行2290 × 高2570mm(外寸)・幅2844 × 奥行2120 × 高2283mm(内寸)
収納力に優れた高性能な物置。天井高もあり、L字型の3段棚が付いているので収納力も抜群です。中から仮設錠を解除できるエマージェンシーノブも付いています。
参考:U-prefab:タクボ物置 Mr.トールマン ダンディー 一般型 標準型 JN-2922
・ タクボ物置 Mr.ストックマンプラスアルファ TP-Z3715
価格:140,000 円
寸法:3715(3795)×1590(1795)×2110(2060) mm、物置(幅):2200 mm、駐輪(幅):1515 mm
物置に駐輪スペースをプラスしたモデルです。扉は連動吊り戸で、軽く静かに開閉でき、駐輪スペースには車止め棒が付いています。
参考:リサイクルMON:タクボ 「物置+駐輪場」mr.ストックマンプラスアルファ
中古の断熱物置
・ ヨド ヨド蔵MD
メーカー:ヨドコウ DZB-2515HW
価格:176,000円
寸法:幅2585(2717) × 奥行1533(1811) × 高2473(2413) mm
断熱構造の屋根と天井に合板の床で、室内のような感覚で暑さ寒さから収納した物を守ることができます。
参考:リサイクルMON:ヨド ヨド蔵MD
・ 3mシャッター倉庫 保冷タイプ
価格:253,000円
寸法:幅3200 × 奥行2450 × 高2800mm(外寸)・幅3000 × 奥行2330 × 高2530mm(内寸)
断熱材入りの保冷タイプの倉庫です。倉庫内の温度を一定に保ちたい人におすすめです。
参考:ホシノコンテナ:3mシャッター倉庫保冷タイプ
中古のシャッター物置
・中古 1坪シャッター倉庫
価格:220,000円(税込)
寸法:3.30m²(1.00坪)/幅1894 × 奥行1894 × 高さ2420mm(外寸)・幅1804 × 奥行1739 × 高さ2146mm(内寸)
鍵付きでコンパクトなのに使い勝手のよいサイズのシャッター倉庫です。
参考:atHouse:中古 1坪シャッター倉庫 整備済み 鍵付き
中古コンテナ
・ 中古資材用コンテナ20型
価格:140,800円(税込)
寸法:幅1981 × 奥行2088 × 高2244mm
オプションで換気装置を付けることができ、風通しのよい環境で物を保管できます。
参考:ビーハウス:中古資材用コンテナ20型
・ 1坪中古バイクガレージコンテナ
価格:253,000円
寸法:幅1250 × 奥行2790 × 高2030mm(外寸)・幅1170 × 奥行2750 × 高1900mm(内寸)
1坪(約2帖)サイズの中古バイクガレージ用コンテナです。スロープが付いているので、バイクの出し入れがスムーズにできますね。
参考:プレハブコンシェルジュ:1坪中古バイクガレージコンテナ
中古ユニットハウス・プレハブハウス
・ PB-3型 単棟黒木目店舗ドア仕様
価格:998,000円(税込)
寸法:幅5318 × 奥行2238 × 高2440mm(約11.9㎡)
おしゃれな黒木目調の外観。オプションのFIX窓や店舗ドア、ロールスクリーンが付いており、屋根には遮熱塗料が使われています。
参考:ビーハウス:PB-3型 単棟 黒木目 店舗ドア仕様
・ シャッター扉付 4坪中古ユニットハウス
価格:715,000円(税込)
寸法:幅5700 × 奥行2350 × 高2650mm(外寸)・幅5550 × 奥行2300 × 高2350mm(内寸)
窓が無いので防犯対策としても安心なユニットハウスです。設置場所にあわせてシャッター扉や換気扇の位置を変えることもできます。追加費用がかかりますが、ドアを追加すれば奥にしまった荷物の出し入れも便利ですね。
参考:atHouse:シャッター扉付!4坪中古ユニットハウス(受注生産)
・ 中古0.8坪倉庫
価格:107,800円(税込)
寸法:幅1200 × 奥行2200 × 高2290mm
3ヶ所の小窓付き。中にはカウンターが設置されているので、ガードマンボックスにも使えそうです。
参考:プレハブコンシェルジュ:中古0.8坪倉庫
注意点を押さえて、リーズナブルに中古の物置を手に入れよう!
中古の物置を探してみると、思わぬ掘り出し物が見つかることもあります。
中古物置がリーズナブルな価格で手に入れば嬉しいですね。でも、せっかくお得に購入しても、すぐに壊れてしまってはかえって費用や手間がかかってしまいます!
購入する場合は、製造年や設置年数を確認して、中古品の中でもなるべく新しい物置を選ぶことがおすすめです。
また、本体価格のほかに、組み立て費用や転倒防止工事(アンカー工事)などの費用が別にかかることもあるので、購入前にしっかりと確認しましょう。
倉庫の利用目的や利用期間をきちんと想定し、自分の要望に合った中古物置をぜひ探してみてください!
※中古の物置については、在庫がなくなる場合がございます。各販売サイトへお問い合わせください。