小屋暮らしで豊かな時間を楽しもう!

近年、「小屋暮らし」という言葉が広まりつつあることを知っていますか?

テレビなどの特集でも取りあげられる小屋暮らし。実は、小屋ぐらしの小屋は、その種類や特徴など、さまざまなものがあります。

自宅の庭に離れとして使う人もいれば、住心地の良さから小屋をマイホームにしてしまう人も。小屋の中に入れば、大人も子どもも秘密基地にいるようなワクワク感でいっぱいです。

この記事では、メリットやデメリットとともに小屋暮らしについて紹介します!

小屋暮らしってどんなもの?

小屋は、文字通り「小さな建物」で、「タイニーハウス」や「スモールハウス」と呼ばれることもあります。

小屋の多くは「広さが10㎡前後で6帖未満の建物」ですが、明確な定義はないので、一人暮らしや家族と暮らすなどライフスタイルによってさまざまな広さがあります。

小屋は、一般の戸建住宅の建築と比べると初期費用が抑えられるので、その分を土地の購入費に当てたり、自分の気に入った場所にカスタマイズして建てたりと、理想の住まいが手に入ります。

たとえば、サーフィンが趣味なら海辺のエリア、キャンプやアウトドアが好きなら自然がいっぱいの土地に小屋を建てれば、趣味を楽しみながら生活でき、充実した日々が送れますね。

最近ではリモートワークが一般的になるなど、都市部でなくても仕事ができる環境が整ってきました。住む場所を自由に選べるようになる中で、心豊かな生活が実現できる小屋暮らしの人気が高まっているのです。

小屋暮らしのメリット

小屋暮らしには、一般住宅にはないメリットがあります。小屋を海の近くや山間部など自然豊かな土地に設置する暮らし方をご紹介します。こういう生活に魅力を感じるなら、ぜひ小屋暮らしを検討してみてください!

リーズナブルに生活ができる

小屋は、一般住宅と比べて建築費用や土地の購入費用が安く済むことが大きなメリットです。

小屋本体の価格は、基礎付きで水まわり設備なしの場合であれば、10㎡の広さで100~300万円ほどで建てられます。

建て方も業者に依頼するほかに、小屋キットを購入して自分で組み立てたり、DIYで作ったりする人もいて、さまざま。

自分で建てた小屋なら構造が分かっているので、不具合も自分で修繕でき、なにより小屋により愛着が湧くのではないでしょうか。

小屋は狭い敷地に建てられるので、広い敷地を購入する必要もありません。地方や山間部であれば、土地の費用もさらに抑えられるでしょう。

また一般住宅での生活に比べると、小屋暮らしは光熱費も抑えられます。しかし、山間部などに小屋を設置する場合、電気水道ガスといったライフラインの供給が無いため、自前で確保する必要があります。

必要なものだけを見極めたシンプルな生活ができる

必要のない物やあまり使わない物で、クローゼットがいっぱいになっていませんか?

一般住宅と比べて狭い小屋は、持ち物も厳選しないといけません。本当に好きな物、必要な物は何か考えることは、自分の価値観を見直すきっかけにもなります。

大切な物に囲まれた暮らしは心地よく、身も心もすっきりとした気分で過ごすことができますね。

好きな空間にカスタマイズできる

シンプルな作りの小屋は、壁や内装にこだわってみたり、趣味のスペースを作ってみたりと、自分好みのデザインで遊び心がある空間にカスタマイズできる楽しさもあります。

DIYやものづくりが好きな人にとっては、まさに夢の生活。自分の手で少しずつ理想のスペースを作ることの達成感や充実感も味わえますね。

自然に囲まれた心豊かな生活ができる

活気ある都会のなんでも揃う生活も便利ですが、物質的な豊かさよりも精神的な豊かさを求めるなら、喧騒から離れた自然の中で過ごすのが一番です。

生活の一つ一つを自分の手で行うことは、都会の便利さとはかけ離れたものですが、ふつうの生活では得られない体験ができます。

木漏れ日や小鳥のさえずりが聞こえる環境で、集中して作業することでリフレッシュでき、心地よい疲労感で一日を終えることができるでしょう。都会の喧騒に疲れたら、週末だけでも小屋で過ごして自然の中でパワーチャージしてみてはどうでしょうか。

小屋暮らしのデメリット

小屋暮らしは、自分でカスタマイズできる自由度が高い生活です。

逆に言うと、都市部であれば当たり前に手に入るものが、山奥などの過疎地では普及していないことも多く、なにをするにも工夫して自分で解決しなければならないということです。

インフラを自分で引かなければならない

通常の住宅のようなインフラ設備が整っていないので、自分で必要なものを準備する必要があります。

・水

水は飲料の他に、料理や洗濯、お風呂、掃除などさまざまな用途に使われ、生活に欠かせません。

給水は、水道本管から敷地内に給水管を引き入れるのが一般的ですが、工事できるのは指定業者のみです。

自分で井戸を掘る方法もよく見られます。とはいえ、当てずっぽうに掘っても水脈が無ければ徒労に……。近くに井戸ポンプや湿地、田んぼがあれば、水脈がある場合が多いので確認しましょう。

固い地層や大きい石や砂利がある場合は、自力での掘ることは困難なので業者に依頼することになります。

ほかにも水を得るために雨水タンクを設けたり、河川や沢が近くにあればそこから汲んできたりする方法も。

・電気

初期費用はかかりますが、電気の引き込み工事を業者に依頼するのが一般的です。

オフグリッドな暮らしなど電力会社の電気を使わない場合は、ソーラー発電などを利用します。ですが、晴れた日中にしかソーラーは発電できません。日本は雨や台風が多いこともあり十分な発電ができず、結局は電気工事をすることも多く見られます。

ソーラ発電の他に、車のバッテリーからインバーターを通して電源を取る方法や発電機を使う方法などもあります。

・ 火

都市ガスやプロパンガスは使わずに、薪で火を熾し、調理はカセットコンロや灯油コンロで行うのが小屋暮らしでに多いスタイル。

薪ストーブは暖をとったり、お湯を沸かしたりもできるので便利ですね。山林に住んでいれば薪はかんたんに手に入り、なにより燃料代がかかりません。

居住性を考えて建てないと、夏や冬を越せない

居住空間が小さい小屋は、室外の温度の影響を受けやすく、ドアの開け閉めだけでも温度が急激に変わってしまいます。

きちんと考えずに、気に入った土地だからという理由だけで小屋を建ててしまうと、夏の暑さや冬の寒さに耐えることができず生活できないことも。

熱は屋根や壁から入ってきます。四季ごとの朝日や西日の位置をイメージして、直射日光が長時間あたる場所を避けましょう。

小屋の素材にも工夫が必要です。金属製より木製の方が一般的に温度や湿度を自動的にコントロールできるとされています。

このほかにも、屋根を二重にしたり断熱処理をしたりすることで、驚くほど快適性に違いが出ます。小屋を建てる際には、設計の段階で暑さや寒さ対策もしっかりと検討しましょう。

排水設備やトイレがない

給水以上に大変なのが、排水です。使用した汚水を垂れ流しにするのは、環境破壊や近隣の迷惑になるので、絶対に避けなければいけません。

下水道が整備されていなければ、合併浄化槽を設置しましょう。合併浄化槽の設置やメンテナンスは業者への依頼が必要です。設置に補助金が出る自治体もあるので、確認してみましょう。

合併浄化槽が設置できない場合は、なるべく洗剤を使わない、使う場合は土壌分解性の高い洗剤にするなど環境に負担をかけないことが大切です。

トイレは、浄化槽が無くても設置できるコンポストトイレが人気です。排泄物を微生物の働きで分解するコンポストトイレは、水洗では無いので配管も不要で気軽に設置できます。処理したものは堆肥としても利用でき、環境に優しいのも特徴です。

他にはポータブルトイレや、昔ながらの汲み取り式トイレをDIYするなどの方法もあります。

小屋暮らしの固定資産税は?建築確認は必要?

クエスチョン 女性

小屋を建てる際には、一般住宅と同じように建築確認が必要なのでしょうか。固定資産税はかかるのかも気になるところですよね。

建築確認について

結論から言えば、更地に小屋のみを新築する場合は、床面積の大小に関わらず自治体への建築確認申請が必要になります。

ただし例外があり、以下に当てはまる場合には建築確認は必要ありません。

  • すでに小屋とは別に母屋があり、小屋の床面積が10㎡を超えない場合
  • 小屋を建てる土地が「防火地域・準防火地域以外の地域」の場合

どちらの条件も満たす必要があり、床面積は10㎡を超えていないけど防火地域にある場合は、建築確認が必要になります。

なお、建築確認と固定資産税の扱いは連係しているわけではありません。建築確認をした場合でも、必ずしも固定資産税の対象要件に当てはまるとは限りませんので注意してください。

固定資産税について

固定資産税は、「固定資産」とされる建物や土地にかかる税金です。以下の条件をすべて満たす小屋は、建物として見なされて固定資産税がかかります。

  • 屋根及び周囲に外壁を有する
  • 土地に定着している
  • 使用目的に適した状態である

最初と最後の条件は、住むための小屋であれば当然満たしているでしょう。気になるのは真ん中の「土地に定着している」かどうか。

たとえば、ブロックの上に建物を載せているだけなら、土地に定着してはいないので建物とは見なされません。

ですが、土地に置いただけの定着してない建物は、台風や地震などの災害に弱く危険です。住むのであれば、安全性の観点からきちんと基礎工事を行うのがおすすめです。

なお、課税標準額が「土地30万円、建物(家屋)20万円」を超えない場合には課税対象外となり、固定資産税はかかりません。

小屋暮らしのスタイルはさまざま!

小屋を毎日ただ生活するだけの空間にするのは味気ないと感じる人のために、より楽しめる小屋の活用法を紹介します。

週末だけのセカンドハウス

平日は都市部で仕事をし、週末は疲れた体を休ませリラックスするためのセカンドハウスとして、小屋を使うのはどうでしょうか。

自然に囲まれた非日常空間で過ごすと、心からリラックスできるでしょう。

ですが、別荘を建てるとなると、多額の資金が必要で管理も大変ですよね。旅行だと、滞在先を探す手間や宿泊料金や交通費で、毎週行くのはコストが大変です。

そこで、小屋という選択肢が出てきます。小屋はリーズナブルに建てられて、維持費や管理の手間も最小限で済む気軽さが魅力です。車で1時間程度の静かな場所に小屋を建てれば、思い立ったときすぐに行けますね。

都会では味わえない自然豊かな環境の中で趣味に没頭するのもいいですし、ゆったりと時間が流れるスローライフで心が癒やされていくでしょう。

趣味に専念できるスペース

小屋は工夫しだいで使い勝手のよい空間にできます。内装や設備をDIYして、理想の趣味部屋にカスタマイズするのもいいですね。

  • ピザ窯を作り、家族や友人たちに振る舞う憩いのスペース
  • カウンターを作り、コーヒーショップやバーを開く
  • 画材やキャンバスの収納棚があるアトリエや、ギャラリーに
  • たき火が楽しめる自分専用のキャンプ場として小屋を作る
  • 廃材や工具の収納棚を備えたものづくり工房
  • バンド仲間と集まって練習ができる音楽部屋

使いみちはどんどん浮かんできますね。小屋があれば、生活だけではなく、心が豊かになる体験も可能です。

小屋暮らしのデメリットを解消できる「スマートモデューロ」

小屋暮らしを考えているなら、その選択肢のひとつとして「スマートモデューロ(以下、スマモ)」を検討してみてはどうでしょうか。

スマモは木造のムービングハウスで、クレーンやトレーラーで好きな場所に移動できる住宅建物です。また、スマモはフレームや内装に高級木材を使い、その室内は木の香りがあふれるリラックス空間になっています。

① 気密性・断熱性・遮音性に優れたスマモ

スマモは、小屋にはない高い居住性がその特徴のひとつです。

断熱材をふんだんに使い、壁や床の厚みは一般住宅の2倍。断熱処理をした屋根も通常の2倍の厚みで、耐久性もしっかりと確保しています。スマモの室内は、外壁・床・屋根とすっぽり断熱材に覆われた魔法瓶のような構造で、夏は涼しく冬は暖かく、四季を通じて快適に過ごせます。

プレハブ住宅とは違い遮音性も高く、静かな落ち着いた空間で過ごせますね。

② 室内をカスタマイズしやすい

スマモの室内には無垢材がふんだんに使われており、内装は柱を剥き出しにしたまま仕上げた「あらわし構造」を採用しています。

構造材をあえて見せることで室内が広く感じられ、素朴な雰囲気の室内になっています。シンプルな内装なので、柱と柱の間に棚やラックを作るなどカスタマイズでき、手を加えることでより愛着が湧いてくることでしょう。

③ インフラ周りも完備

スマモは、完成した建物をトレーラで現地に運んで設置します。トイレやシャワールーム、洗面台、キッチンなど生活に必要な設備を付けることもでき、普段と変わらない環境で暮らせますね。

なお、スマモは購入ではなく、レンタルでの利用もできます。購入を迷っている人は、まずはお試ししてみてはいかがでしょうか。

スマモについてもっと詳しく知りたい人は、スマートモデューロの特徴やメリット、価格などを紹介したこちらの記事も参考にしてみてください。

小屋暮らしで新しい生活をしてみよう!

ここまで小屋暮らしについて紹介してきました。

小屋暮らしは自由度が高く、自分が好きなように工夫を凝らして生活できる楽しさがあります。都会の利便性や華やかさとは違う、ゆったりと静かに流れる時間を過ごしたい人に、自然の中での小屋暮らしはおすすめです。

 リモートワークが増え、新しい生活様式が広がっている今だからこそ、自分らしく暮らすあり方を見つめ直してもいいのかもしれません。

自分らしい暮らしのひとつの手段として、ぜひ小屋暮らしを検討してみてはどうでしょうか。