庭にある10㎡の土地を有効活用しよう。

広いようでいてそれほどでもない……そんな微妙な広さの土地「10㎡」。 10㎡はおよそ6帖(江戸間)ほどの広さです。

そんな土地が自宅に余っているけれど、どんなふうに活用しようか……と悩んでいませんか?

畑にしたり、駐車場にするのもいいけれど、物置小屋が良さそう!

そんな10㎡の土地を有効活用したい皆さんへ。

いくつかの注意ポイントがあるので押さえておかないとうっかり違法建築に。

なんてこともあるか もしれません。 この記事では、そんなうっかり!をなくすための注意点を中心に法律面を詳しくご紹介します。

10㎡の大きさや広さについて

10㎡の広さというと、畳6帖分ほどの広さであり、1部屋分の大きさであると認識しておくといいでしょう。

広いようで狭いということが悩ましい点ですが、有効活用したいスペースではないでしょうか。

屋外で、この10㎡のスペースを活用するとなると、子育て世代であれば、子どもの遊具を設置なんかも良いでしょう。他にも家庭菜園をするための畑にもできますが、収納スペースとして有効活用するのはいかがでしょうか。

もし家の土地に10㎡ほどのスペースがあるなら、ぜひ自分に合った用途で有効活用してみましょう。

10㎡未満であれば確認申請をせずに建物を建てられる?

建物を建築するときには、建築確認申請書を提出する「確認申請」ということを基本的には行わなくてはいけません。

建築物の定義としては、屋根と柱と壁があることがポイントです。

そのため10㎡未満の建物を建築する場合でも、基本的には確認申請を行うものだと把握しておくといいでしょう。

しかし10㎡未満の建物を建築する場合の中には、確認申請を行わずに建物を建築できる例も実はあります。

確認申請が必要ない場合の条件は次の通りです。

  • 防火地域・準防火地域でない地域である
  • 既に合法な建物が建築されている敷地内に建築する
  • 増築する場合でも建ぺい率や容積率などが規制内である

これらの条件を満たし建物の延べ面積が10㎡以下であることで、確認申請を行わずに建築できます。

離れや小屋などの小規模な建物を建築する際には、確認申請が必要であるのかをまずは確認しましょう。

そもそも建築基準法ではひとつの区画にひとつの建物しか建てられない

建物を建築するなら、建築基準法について知識を取り入れておくといいでしょう。

建築基準法では、1つの区画に1つの建物しか建築できず、既に建物が建っている場合には次に建てる建物の見極めが必要です。

例えばですが離れを建築する場合には、離れのみで生活が完結してしまうのかを確認する必要があります。

離れにトイレや風呂、キッチンなどの設備が完備してしまうと、生活が完結するということで1つの建物として見なされてしまいます。

もし1つの建物として見なされてしまうと、1つの区画に1つの建物しか建てられないため建築不可能となってしまうため要注意です。

10㎡の土地を有効活用できる可能性について

畳6畳分の広さを有効活用するとなると、10㎡未満のサイズの物置を設置することが1番無難ではないでしょうか。

物置であれば予め建物が完成している状態であるため、現場で建築作業を行う必要もありません。

物置のサイズが10㎡であれば、10㎡を超えてしまうようなことはないでしょう。

また10㎡未満の建物を建築する場合、防火か準防火地域でなければ確認申請を行わなくてもいい可能性があります。

確認申請が不必要な場合でも、受け付けてはくれるため念の為提出してみることもいいでしょう。

不安である方は、各市町村の建築課に相談するのが確実でおすすめです。

10㎡以下のサイズの物置をご紹介!

物置の中

10㎡のスペースを有効活用するとなると、一から建物を建築することは費用がかかるのではと気になる方がいることでしょう。

もし間取りなどにこだわりがないなら、既に完成している物置の購入を検討してみてはいかがでしょうか。

物置を作っているメーカーでは、10㎡以下のサイズの商品が多く取り扱われています。

ただしガレージや車庫を設置する場合は10㎡以上になってしまうため、確認申請が必須となります。

確認申請を承諾したいなら防火か準防火地域ではないのかを確認しましょう。

※あとあとトラブルにならないように、各市町村の建築課に相談するのが確実です。

小型物置

  • メーカー名:ヨドコウ
  •  製品名:エスモ(3枚扉タイプ)ESE-1806Y
  • 用途:子どもの遊具や掃除道具など、アウトドア用品なら小物収納におすすめ
  • サイズ:間口1m80cm×奥行65cm×高さ115cm
  • 価格:84000円
  • 参考:ヨド物置 エスモ

3枚扉であるため開口部分が3分の2も開き、横長の物の収納にも便利!
高さがそこまでないため、子どもの遊び道具の収納庫として活用するといいでしょう。
また物置の中には棚となる部分ないのですが、オプションで別売りの棚を購入することで自由自在に棚を設けることも可能です。

棚を設けていない状態なら、1m程度の長さのほうきやブラシなどの掃除道具の収納にもおすすめです。

  • メーカー名:TAKUBO
  •  製品名:収納庫GP-199HF
  • 用途:4段に分かれており高さもあるため、下の段には遊具など、上の段にはアウトドア用品など子どもの手が触れてはいけない物の収納におすすめ
  • サイズ:間口1m88cm×奥行90cm×高さ2m10cm
  • 価格:155100円
  • 参考:TAKUBO 小型物置(収納庫)グランプレステージ

棚が4段に分かれているため、収納する物を種類別に整理しながらしまっておくことが可能です。

例えば掃除用品やアウトドアなどで使用する薬品などは上の段、子どもが自分で物を取れるよう遊具類は下の段に収納すると便利ではないでしょうか。

また高さのある物置であるため、上の段に収納する物はできるだけ軽い物を、下の段には重たい物を収納すると地震が起こったときに転倒を防ぐこともできます。

棚は取り外しできるため、ベビーカーやシルバーカーの収納にもおすすめですよ!

  • メーカー名:イナバ物置
  •  製品名:シンプリーMJX-095CP
  • 用途:ホースやバケツなどの家庭菜園に必要な用品の収納におすすめ
  • サイズ:間口92cm×奥行55cm×高さ1m30cm
  • 価格:55000円
  • 参考:イナバ物置 収納庫 シンプリー[MJX]

左右の片側だけに棚が設置されており、もう片方は棚がないため縦長の物の収納にうってつけ!

例えば小型テントやゴルフセット、パラソルや傘などを収納できます。

1段40cm×43.5cmサイズの棚には、車用の洗剤やスポンジなどの洗車道具や、ヘルメットや防災バッグなどの防災グッズなどの収納場所にもおすすめです。

ほこりの侵入に配慮した設計であるため、長期間放置してしまう物の収納場所としても活用するといいでしょう。

中型物置

センター引き分け戸であるため、収納するものを真ん中のエリアに楽々と収納できます。

例えば折りたたみ式のテーブルや椅子などの長い物で横にしても大丈夫なようであれば、余裕を持って収納できおすすめです。
また物置の3分の1の部分は棚がないスペースであり、横にして収納できない長い物も立てれば収納可能です。

ゴルフのキャディーバッグなど、横に寝かしたくない物を収納するといいでしょう。

さらに扉にはレールが設けられていないため、砂利などがひっかかったり、ゴミなどが溜まったりすることを防ぐこともできます。

 

  • メーカー名:イナバ物置
  •  製品名:フォルタFS-3014S
  • 用途:衣装ケースも丸々収納できるため、衣装ケースを用いて収納物を仕分けすることも可能
  • サイズ:間口3m16cm×奥行1m55cm×高さ2m9cm
  • 価格:249000円
  • 参考: イナバ物置 中型物置 フォルタ[FS]

棚が4枚付で2段に棚が分けられているため、重たい物の収納スペースにおすすめです。

奥行が1m30cmほどあるため、ハーフサイズの衣装ケースをそのまま収納したり、レギュラーサイズの衣装ケースなら横向きにすることで収納可能です。

衣装ケースを用いた収納技を使って、農具・掃除用品・遊具・工具・アウトドア用品などを仕分けしてきれいに収納するといいでしょう。

またオプションで別売り棚板を購入し設置すると、物置の中にL字型の収納棚を設けられます。

物置内を最大限に有効活用したい方は、L字型の収納棚の設置を検討するといいでしょう。

 

  • メーカー名:TAKUBO
  •  製品名:Mr.ストックマンND-2222
  • 用途:正方形型の物置であり、一輪車や三輪車などの乗り物の収納場所におすすめ
  • サイズ:間口2m20cm×奥行2m29cm×高さ2m11cm
  • 価格:280500円
  • 参考: TAKUBO物置 Mr.ストックマンND-2222

間口・奥行・高さどれも2mほどあるため、ゆったりとした空間でゆとりある収納ができます。

もともと棚も設置されており、小物類は棚へ収納し、大きな物は手間の広々したスペースに収納したりと、収納する物のサイズに応じて場所が決められます。

また収納棚は物置の一部のスペースに設けられているため、棚のないスペースには一輪車や三輪車なども収納できます。

子ども用サイズであれば、自転車の収納場所にもおすすめです。

さらに棚の下部分にはキャリーケースが立てられた状態で収納でき、並べて収納することも可能です。

大型物置

  • メーカー名:イナバ物置
  •  製品名:ドマールFF-2630HD
  • 用途:全面開口のシャッター式物置であるため、自転車やバイク、農機などの収納場所におすすめ
  • サイズ;間口2m74cm×奥行3m23cm×高さ2m39cm
  • 価格:341000円
  • 参考:イナバ物置 ドマールFF-2630HD

シャッター式物置であるため、自転車やバイクなどの大きな物の収納におすすめです。

ガレージや車庫用の商品の場合、延べ面積が10㎡を超えてしまう可能性もあるため、どうしても10㎡以内で倉庫を持ちたいという方にうってつけです。

間口・奥行ともに3m前後あるため、自転車なら2台、バイクなら整備に必要な道具も収納できます。

また別売りで棚を設置することも可能で、ホースや工具などの収納にもおすすめです。

土間タイプの物置であるため段差はなく、重たいものを収納したい場合でも持ち上げる必要はなく、腰を痛めることを防ぐこともできます。

農家である方の中で特に高齢である方は、このような土間タイプのような物置を設置すると体への負担を軽減できるのではないでしょうか。

  • メーカー名:ヨドコウ
  •  製品名:エルモコンビLMD-1822+LKD1522
  • 用途:3枚扉である物置スペースにはあまり使わない物を、オープンスペースには頻繁に使用する物の収納におすすめ
  • サイズ:間口3m38cm×奥行2m22cm×高さ2m20cm
  • 価格:344000円
  • 参考:ヨドコウ エルモコンビLMD-1822+LKD1522

通常の3枚扉式の物置にオープンスペースが取り付けられた商品であり、収納する物の使用頻度に応じて収納するといいでしょう。

オープンスペースには使用頻度が多い自転車やバイク、毎朝の水やりが日課である方はホースなどを収納すると便利です。

3枚扉式の物置には人の目に見られたくないような物、例として挙げるとゴミを集めたゴミ袋の保管場所として活用できます。

またオープンスペースは3枚扉式の物置の左右どちらにも設置することが可能であり、立地やライフスタイルなどに合わせて自由自在にカスタムできます。

エルモコンビの商品なら物置部分とオープンスペースを交互に設置することもでき、土地の有効活用にはもってこいです。

  • メーカー名:TAKUBO
  •  製品名:Mr.トールマンJN-3219
  • 用途:小物類をたくさん収納したり、タイヤやキャリーケース、自転車や大きな物の収納におすすめ
  • サイズ:間口3m24cm×奥行1m93cm×高さ2m57cm
  • 価格:405900円
  • 参考: TAKUBO Mr.トールマンJN-3219

センター引き分け戸で中も広々としているため、自転車やバイクであれば2台ほど収納できます。

間口が3mほど奥行が2mほどとゆとりあるスペースが魅力的で、もともとL字型に棚が設置されています。

さらに収納スペースを有効活用したい方は、別売り棚をコの字型に設置することもおすすめですよ。

高さのある物置であるため背の高い物を収納する場所としてもうってつけです。

例えばですが、ハシゴや脚立、物干し竿や端材なども収納できます。

また物置としてだけではなく、趣味を楽しむスペースとしても活用でき、音楽好きであれば楽器をしまっておくスペース、楽器を飾るスペースといった活用方法もいいでしょう。

タイヤストッカー

  • メーカー名:イナバ物置
  •  製品名:タイヤストッカーBJX-097DT
  • 用途:2段に分けてタイヤを収納できる
  • サイズ:間口92cm×奥行79cm×高さ1m61cm
  • 価格:58000円
  • 参考: イナバ物置タイヤストッカーBJX-097DT

通常サイズのタイヤや、小さめのタイヤも収納でき自動車のタイヤだけでなく、バイクのタイヤの保管庫としてもおすすめです。

タイヤを収納するスペースだけではなく、オプションで取り付けられる最上段の棚には車用の洗剤やスポンジなどの洗車セットを収納するといいでしょう。

  • メーカー名:イナバ物置
  • 製品名:タイヤストッカーBJX-139DT
  • 用途:約車2台分のタイヤが収納できる
  • サイズ:間口1m34cm×奥行94cm×高さ1m61cm
  • 価格:82000円
  • 参考: イナバ物置 タイヤストッカーBJX-139DT

タイヤのみを収納するための物置が欲しい方におすすめ!

高さが1.6mほどであり、圧迫感なく収納スペースを設けることができます。このほか、およそ車2〜3台分のタイヤを収納できるタイプも取り扱っています。別売り棚を設けることで工具などの収納場所にもおすすめですよ!

タイヤの転がり防止用オプションもあり、重みのあるタイヤも安心して収納できるので、いくつか製品を比較してみると良いかもしれませんね。

10㎡の土地の有効活用まとめ

住宅の庭

10㎡ほどのスペースを有効活用したいなら、物置を購入し設置することをおすすめします。

確認申請なしでで10㎡のスペースに建物を建てる場合、そもそも建築することはできません。

確認申請を省略したい方こそ、小型〜大型物置を活用するといいでしょう。

ただし、確認申請を省略するには条件を満たしておく必要があるため確認が必要です。

念の為、各市町村の建築課に相談してみることをおすすめします。

現段階では子どもの遊具を設置している家庭でも、将来大きくなり土地を持て余してしまう時期が来るはずです。

活用方法に迷った方は「収納スペース」として活用することを検討してみてはいかがでしょうか。

今回紹介した商品を参考に、用途にあった物置を見つけてみるといいでしょう。