寿司屋の内装の決め手はカウンター。銘木の一枚板で高級感のあるおもてなしを
厳かな空気を醸し出す高級寿司店には欠かせない、職人の大舞台「カウンター」。
暖簾をくぐった瞬間から、職人の凛とした佇まいと洗練されたカウンターの姿が目に入り、思わずお客様から感嘆の声が上がります。私は、この一瞬がたまらなく好きで、特別な日は必ず寿司屋のカウンターで。と決めています。
席に座ると、ほんのり漂う酢飯やお出汁の温かな香り、磯の香りに包まれて幸せな気持ちになりますよね。
そこに自然と調和するかのように入り込む木の香りは、店内に使われた木材からだけではありません。カウンターに使われた、美しい線を描く銘木の一枚板からもしっかりと感じるのです。
優しい木目の上にそっと乗せられる趣ある器や料理とのバランス。銘木の香りとなめらかな質感。調理時のトントンという音やカウンターに器が置かれる時のコト、という心地よい音。
カウンターは、私の五感に温かく響きわたるのです。すっかりこの一枚板の虜になりました。
語り尽くせないほどの魅力を持つこの一枚板。自然豊かな奈良の地で木ととことん向き合い、確かな技術と素材を提供する「株式会社 吉銘」が高品質の銘木一枚板を提供していることをご存じでしょうか。
のびのびと大きく、長い歳月を経て育った銘木が並ぶ姿は圧巻です。
カウンターを銘木でつくりたい寿司職人さんも、施工会社のみなさんも、ぜひこの記事を読んでみてください。究極の銘木に出会えるかもしれません!
寿司屋の要、カウンター
寿司屋にとって欠かせないカウンター。その店ならではの風格で私たちを迎えてくれます。
職人の心意気と手仕事の技術を感じながら、目の前に提供される芸術品のような一貫一貫を眺めては、一つ、また一つと口に運ぶ。この時間は、幸せ以外の何物でもありません。酒を飲ませるバーカウンターは世界のあちこちにありますが、カウンターで料理を食べる日本独自のスタイルは海外で驚かれることもあるようで、ますます特別な感覚に。
寿司屋の歴史は、江戸時代の「寿司屋台」が始まりです。別名「寿司商」(すししょう)ともいい、小腹が空いた時に気軽に食べられるものとして庶民に広まったというのだから、驚きです。
現代においては、手軽に食べられる「回転寿司」と目の前で握りを提供する「高級寿司」に二分されていますが、この形式になったのは、なんと昭和時代に入ってから。比較的新しいスタイルではありますが、いつの時代にも寿司屋は「木」とともにあります。屋台から店舗へ移り変わっても木はかけがえのない存在だったのです。
寿司屋で木を使う目的は、単に昔からの流れだけではありません。使う木材によっては抗菌作用があったり、木が放つ(フィトンチッド)という香りの成分によってリラックス効果を生み出したりと、様々な効果をもたらします。
また木材のなかでも「銘木」といわれる厳選された希少価値の高い木材があります。唯一無二であるため、そのお店だけにしか出せない空気感を演出するには最高の逸品といえるでしょう。設計会社や工務店も、これぞ!という逸品みつけるために常に最新の情報を収集されているほど。一体どうしてこれほどまでに人気なのでしょうか。
銘木とは
銘木とは、木材や板材のうち、稀少な杢(もく)があるものや材種自体に希少価値のあるものを指します。
杢(もく)とは、木材の木目のなかでも特に装飾性の高いものを指しており、銘木のなかでも区別されるほど貴重な木材です。また、銘木には明確な定義があり、樹齢200年以上・形状・大きさ・材質等優れた物、挽き肌(製材された材面)の鑑賞価値が高い物。とされているため、非常に限られた木材のみが呼ばれています。
主な木材としては、ケヤキ・栗・桐・栃、桜など多種多様で、香りも色も木材によってさまざま。家具メーカーなどで時折、一枚板と呼ばれる無加工の木の板を立てかけて展示されているのをみたことはないでしょうか。
いずれの木材も、木の香り成分「フィトンチッド」が惜しげもなく放出され、心地よい空間を生み出してくれるのでリラックス効果は抜群。お店のテイストに合わせて選ぶ楽しさも生まれます。
そんな銘木は、どこの材木メーカーでも購入できるわけではありません。なぜなら銘木のほとんどは、ごく限られた熟練の目利きが揃う企業のもとへ届けられるからです。
今回、その熟練の目利きが集い、確かな腕と最先端の技術を駆使して至高の逸品を生み出す、材木業界のパイオニア「株式会社 吉銘」をご紹介します!
世界に1つしかないカウンターを生み出す巨匠が集う「株式会社 吉銘」
「株式会社 吉銘(以下、吉銘)」は、昭和25年4月に創業されてから70余年、常に業界のパイオニアとして伝統と革新を築き上げてきた老舗材木サプライヤーです。
奈良県吉野郡の自然豊かな土地で吉銘は誕生し、創業期から銘木を取り扱っています。
また、吉銘は「集成材」という、小さな板を乾燥させ、同一繊維方向で接着剤を用いて張り合わせた人工木材を、日本で初めて開発した企業でもあり、国内で高いシェア率を誇ります。。建築資材として最も多く利用されているだけでなく、身近なものではテーブルや棚のように一般家庭でも使えるものにも普及しているので、みなさんも実は一度はみているかもしれません。
昔ながらの技術だけではなく、最先端のAI技術や外部の異業種とも積極的に関わりながら新たな技術や製品を生み出し続けるその姿勢は、材木メーカーだけでなく多方面の業界にも注目されているとか。木と向きあい続けて培われた仕入れネットワークと目利き力は業界内外問わず高く評価されています。
吉銘の確かな技術に依頼主も大満足間違いなしです。
繊細な技術と一枚板のこだわり
吉銘には豊富に樹種やサイズを取り揃えています。1点ものなだけにタイミングによっては品揃えに増減はありますが、品質はどれも一級品。それだけに高価になることももちろんあります。
そんな時にも、予算に合わせて1枚板の幅ハギ加工や付台を工夫する、といった細やかな提案が可能。無垢1枚板材は使いたいけれど悩ましい・・・といったお声にも可能な限りいろいろな提案・対応をしてくれるので、商品を見るだけで諦めてしまうのはもったいない!豊富な知識と経験であなたの理想を現実に変えてくれることでしょう。
ちなみにこれらの一枚板は、乾燥材もしくは製材してから2年以上経過した素材を使用しています。それにより一層強度が増し、反りや割れなどのリスクが減るのです。
木材は繊細な生き物であることを熟知した吉銘のこだわりを感じられますね。
カウンター材の選び方
木のプロフェッショナル集団によって生み出されるカウンター。ところでカウンターに使う木材はどのようなものが多いのでしょうか。
一般的に、寿司カウンターは白木(しらき)が好まれており、木材としてはほぼヒノキが選ばれるそうです。
白木とは樹皮を剥いただけで、ニスの塗装など表面処理が一切加えられていない、地のままの木のことをいいます。木目の美しさや手触りの良さが特徴で、吉銘では「吉野桧(よしのひのき)」や「吉野杉(よしのすぎ)」を主に使用しています。
稀にイチョウを使うこともあるそうですが、寸法や長さの制約が多いため、ヒノキがメインだといいます。寿司カウンターのヒノキ材の柄には無節、節ありのどちらもありますが、好みによってわかれるそうで、店内のイメージにより合うものを選ぶ楽しさがありますね。
ところで、吉銘で使用している吉野桧や吉野杉にはどのような特長があるのでしょうか。簡単にまとめてみました。
木目と色の美しさが眩しい、吉野桧
奈良県吉野の地でのびのびと育った吉野桧。最も特長的なのは年輪の木目。細かく色も美しいことから非常に人気の高い逸品です。
曲がりや節も少なく床材等にも多く使われるそうです。また、独特の香り(ヒノキチオール)には抗菌作用もあると言われています奈良県吉野で育まれた良質な土壌と気温、そして降水量が造りだす銘木が吉野桧なのです。
また、これは吉野桧・吉野杉どちらも他県産に比べて「大腸菌の増殖抑制」「カビの生育抑制」「ダニの忌避」「ウイルスの不活化」「紫外線の軽減」において、他県産より高い効果を持つことが証明されつつあり、化学的にも質の高いことがわかります。
緻密で均一な年輪が優れた強度を生み出す、吉野杉
吉野杉は、1年ごとに生長する「年輪」が約1mm~3mmと一定幅を保っています。 木の中心から外へと展開するこの緻密さが、他の地方の杉よりも優れた強度を生み出しているのです。 香り、色艶やがよく、和室で高級材として使用される節の無い木を作るために、なんと室町時代頃から節の元となる枝を切り落とす「枝打ち」という技法を行い、美しく質の高い木を生み出してきた歴史があります。
質の高さは、大昔から築き上げられた技術のもとに生まれていたのですから驚きです。
このように、吉銘で主に使用している吉野桧、そして吉野杉には長い歴史と豊かな自然、そして職人たちの手によって生み出された特別なものであることがわかりました。
そんな銘木たちが、素敵なカウンターに生まれ変わることを想像しただけでワクワクしてきませんか。
吉銘が生み出す至高の一枚をカウンターに。
いかがでしたか。
一重にカウンターといっても使われる木材はさまざま。木の香りと新鮮な食材の香りに包まれる至福の空間を生み出すには銘木が欠かせません。このカウンターが、店内の印象を決めると言っても過言ではないでしょう。
創業70年を有に超える吉銘の、熟練した職人による確かな目利きと最先端の技術によって生み出された銘木一枚板をカウンターにしませんか?