多種多彩なミニハウスで理想の離れを実現しよう!

自宅の敷地に離れ(はなれ)がある生活って、とても素敵ですよね!

そんな「離れの部屋」を手軽に実現できる方法として、最近「ミニハウス」が選ばれているのを知っていますか?

物置小屋とは違って、じめじめとした湿気や薄暗さもない離れの部屋は、魅力がいっぱい。大人のための小さな秘密基地のような空間は、使い方も自分しだいです。

ミニハウスには、ユニットハウスやタイニーハウスなどさまざまなタイプの建物があり、工法もデザインもバリエーション豊富です。

今回は、憧れの離れでの生活を叶えてくれる、おすすめのミニハウスを紹介します。

そもそもミニハウスとは?

ミニハウス。その響きだけでも、なんだかワクワクしてきますよね。

直訳すると「小さな家」。実は、ミニハウスには明確な定義はなく、一般的には、小屋やタイニーハウス、ログハウス、モバイルハウス、ユニットハウスなど、コンパクトな建物のことを指します。

ミニハウスは、メーカーによって建て方も間取りも異なり、デザインも和風や欧風なものからコテージのようなものまで、多彩なバリエーションから選ぶことができます。

建物のサイズも、秘密基地のような2〜3帖の小さなタイプから、ワンルームに暮らしているような快適な6帖ほどの広さのものまで、用途や好みに合わせて選べます。

もちろん、水道や電気などのライフラインを引くこともでき、ミニハウスひとつで暮らしを完結することもできます。

サイズがコンパクトなので、通常の住宅を建てるのと比べると、建物の費用を大きく抑えることができるのも魅力ですね。

たとえば、ライフスタイルに合わせて部屋を増やしたいといった場合でも、ミニハウスであればいま住んでいる母屋を増築やリフォームするより、費用が安くなるケースもあります。

そんなミニハウスですが日本では製造や販売をしている会社がそれほど多くはないため、建てたい!と思っても選択肢が限られてしまうことも……。これが、ミニハウスのデメリットかもしれません。

ミニハウスの離れはどれくらいの価格?

離れの部屋としてぴったりのミニハウス。気になるのは、その費用ですよね。

ミニハウスは一般的な住宅よりはリーズナブルなものの、その広さや主な材質、外装の種類や工法によっても価格が大きく変わってきます。

平均的な価格は180万円から300万円のものが多く、高価なミニハウスでも900万円以下におさまるものが多いようです。

注意したいのは、これはあくまでもミニハウスそのものの価格であること。実際に設置する場合には、基礎工事や確認申請の費用、搬入時のクレーン費用などが別に必要になります。

ちなみに、木造2階建ての住宅の1階部分に、約3坪(約6帖)の部屋を増築する費用の相場は180万円ほど。2階部分であればその1.5倍ほどの費用がかかるのが一般的です。

ほぼ同じサイズ(約3坪)のミニハウスの平均的な価格が180万円ほどなので、コスト的にはミニハウスも増築もそれほど大きな違いはないとも言えるでしょう。

ミニハウスはその工法もさまざま

見た目がどんなにおしゃれで素敵なミニハウスでも、強度に問題があっては安心できません。部屋として利用するなら、やはり頑丈で安全であることは大前提ですよね。

ミニハウスは、取り扱うメーカーごとにその建て方や採用工法が異なりますが、基本的には一般住宅を建てるのと大きな違いはなく、しっかりと作られています。

実際にミニハウスで採用されている主な工法について、それぞれの特徴を見てみましょう。

木造家屋でもっともメジャーな在来工法

在来工法は、日本で昔から採用されている伝統工法を進化させたもので、木造軸組工法とも呼ばれます。その名の通り、基礎の上に立てた柱や、水平材と呼ばれる梁、壁に斜めに入れる筋交いなどの木材を組み合わせることで建物を支える工法です。

柱や梁の長さを変えることで多様なサイズに調整ができるため、開口部を大きく取るなど、さまざまなデザインや間取りに対応できます。

地震の揺れにも強い2×4工法

日本の伝統的な在来工法に対し、2×4(ツーバイフォー)工法は北米で主流となっている工法です。

2×4工法は木造枠組壁式工法のひとつで、2インチ×4インチの規格材で作った枠に、合板やパネルなどを合わせて壁や床、天井などを作り、箱形構造にすることで建物を支えます。

面を組み合わせた箱形構造のため断熱性能に優れていて、また、在来工法よりも2倍近い耐震性を備えているのが特徴です。

コストを抑えるなら軽量鉄骨造もおすすめ

軽量鉄骨造は、厚さが6ミリ未満の鋼材を使って柱や梁などの骨組みを作る軸組工法で、国内の主要ハウスメーカーでも多く採用されています。

素材が工業化されているため品質にばらつきがなく安定供給でき、在来工法と比べて工期を大幅に短縮できるメリットがあります。

また、工場で量産された部材を使用することで、在来工法と比べて費用が安いのも特徴です。

工期短縮が可能な木質系プレハブ工法

木質系プレハブ工法は、2×4工法と同じ木造枠組壁式工法で、工場で作られた木質のパネルで床や天井、壁を組み立てていく工法です。

この工法の一番の特徴は、木質パネルの内部に断熱材や下地材があらかじめ入っていること。面を組み合わせた構造で、断熱性や耐震性にも優れています。

また、工場で生産されるパネルは一定の品質を保つことができ、在来工法よりも短い工期で、なおかつ費用も抑えることができます。

ミニハウスを離れに使った事例をご紹介

友人知人が泊まりに来た際のゲストルームや、自分のための書斎、ピアノなどの楽器を弾く部屋など、自宅の敷地に離れがあれば、さまざまな用途に活用できること間違いなしです。

実際にミニハウスを離れに使うと、どんな空間を実現できるのでしょうか。代表的な2社を取りあげて、素敵なアイデアをご紹介していきます!

ミニハウス屋

まず、合同会社 ライフスタイル インターナショナルのミニハウス屋の「ポコットハウス」を紹介します。

ポコッとハウスは、白い外壁にカラフルな三角屋根と飾り雨戸がアクセントのミニハウス。屋根と雨戸の色は、赤や緑など7色から選ぶことができます。サイズは、全長365cm×全巾230cm×全高270cmで、およそ2.53坪のコンパクトなサイズです。

ゲストルームにするなら、シングルベッド2台とサイドテーブルが置ける広さ。仕事部屋にするなら、デスクと本棚、小さめのソファを置くことができます。家具を置かずに、フリースペースにするなら2〜3人が入れる部屋として使えそうです。

ポコットハウスよりも少し大きい「リヨン」もまた、離れにぴったりのミニハウスです。

リヨンも同じ三角屋根ですが、こちらには雨の日などに便利な屋根付きのテラスが玄関前に付いています。サイズは、居室部分が全長500cm×全巾240cm×全高285cmで、およそ2.73坪。

部屋としては約5.5帖ほどなので、ワークスペースなど大人が入るなら1人で使うのが理想的ですが、子ども部屋なら2段ベッドなどを設置して2人で利用することもできそうですね。手を加えながら長く愛用したいミニハウスです。

快適な居住空間にしたいという人は、タイニーハウスシリーズの「テラスハウス」はどうでしょうか?

この「テラスハウス」は、玄関前のスペースに、テラスとロフトが付いています。サイズは、奥行630cm×全巾270cm×全高400cmと余裕のある広さが特徴で、ミニキッチンやユニットバスも設置でき、ゲストハウスとしても活躍してくれるはずです!

スズキハウス

続いて紹介するのは、株式会社 スズキビジネスのスズキハウスからミニハウスシリーズです。

中でも、切妻屋根が特徴の「ジュネス・ハイ」は、まるで一軒家のような快適な居住空間のモデルです。約3坪~約11坪の幅広いラインナップを取り揃え、夫婦2人でも広々と暮らせる大きめのサイズもあります。

用途に合わせて仕切りや収納スペースを設置でき、ライフスタイルに合わせたぴったりの一軒に出会うことができそうですね。

離れを趣味の部屋にしたい人や、小さなお店にしたいという人には、ミニショップシリーズの「エスコア」がおすすめです。

個性的なとんがり屋根が特徴のミニハウスで、外壁はガルバリウム鋼板を採用。シンプルでありながらも、洗練されたスタイリッシュさがエスコアの魅力です。

サイズは、1.37坪の極小タイプから2.20坪まで。暮らすにはちょっと狭すぎますが、趣味の部屋や工房、テレワークスペースとして活用するのにぴったりのサイズ感です。外壁はホワイトとシルバーの2種類から選べ、ウッドデッキも設置すればより開放感のある空間にできそうです。

ミニハウスの離れもいいけど、「スマートモデューロ」も魅力的!

せっかく離れを建てるなら、人と同じではつまらない!
外観にも内装にもこだわって、お洒落な離れにしたい!

そんな人には、高級木材を使ったムービングハウス「スマートモデューロ」がおすすめです。

オンリーワンの離れに!「スマートモデューロ」

スマートモデューロ(以下、スマモ)は、奈良県吉野にある創業70年の老舗建築資材サプライヤーである株式会社 吉銘が手掛けたムービングハウス。その特徴は「木造住宅である」ということ。

外観はコンテナのようにも見えますが、フレームから壁、床、天井などにいたるまで、すべて木材で作られています。自然素材をふんだんに使った木の香りが漂う室内は、居心地のよい快適な空間となっています。

日本の住宅でもっとも多く採用されている「木造軸組工法」で作られたスマモは、耐震性にも優れているうえ、窓の配置や大きさ、間取りなどのレイアウトも比較的自由度が高く、用途に応じた配置が可能です。

一般住宅では、柱と柱の間を壁材などで埋めてしまいますが、スマモの内装は「あらわし構造」を採用し、柱と柱の間の部分をあえてむき出しにしておくことで、その部分に棚を作ったり、収納スペースとして活用したりできます。

スマモには、3mサイズの「モデューロ」と、6m、12mサイズの「スマートモデューロ」と2種3サイズがあります。それぞれを連結してカスタマイズすることで、広さや利用人数などに応じた最適な間取りを選ぶことができます。

たとえば、吉銘の福岡営業所ではスマモを組み合わせて事務所として使っています。

また、ミニハウスと同じように工場で完成した建物を現地に運んで設置するため、短い工期で設置ができます。ライフスタイルの変化や転勤などで引越しすることになっても、スマモなら、クレーンとトラックでそのまま移動することも。

一般住宅以上の快適性を備えながら、移設もでき、メンテナンスをしながら長期間に渡って利用できるのも嬉しいポイントですね。

レンタルでスマモ体験してみることも

スマモは、サイズや内装、設備などで費用が変わってきますが、建物だけの価格は約275万円〜約660万円です。

厳選された木材を使った本格的な住宅であることを考えると、決して高い価格ではありませんが、一般的なミニハウスと比べると高くなってしまうこともあり、いきなり導入するのはちょっとハードルが高い……という人もいるでしょう。

そんなときにおすすめなのが、スマモは購入だけではなく、レンタルでの利用もできること!

たとえば、3mサイズのスマモであれば月22,000円からレンタルが可能です。一番大きい12mサイズでも月66,000円からと、賃貸物件の家賃と同じくらいの金額で利用できます。

まずは、レンタルで実際のスマモの暮らしを体験してみるのはどうでしょうか?

ミニハウスで自分にぴったりの離れが見つかるかも!

デザインや間取りのバリエーションが豊富で、多彩な魅力があるミニハウスなら、思い描いていた離れを叶えることができそうですね。

種類が多すぎてどれを選べばいいのか分からない……という場合は、それぞれのメーカーに相談してみましょう。どんな間取りがいいのか? どれくらいの広さが必要? 外観や内装のイメージは? といったことを時間をかけて検討していけば、きっと大満足の離れに仕上げるはずです。

新型コロナウイルスで、家で過ごす時間が長くなりました。今まで以上に、快適でリラックスできる環境を求める人が増えていることを考えると、離れのニーズはますます高くなっていくのではないでしょうか。

ミニハウスの離れは、目まぐるしく変化する日常のなかで、柔軟に利用できるのも大きな魅力のひとつです。

あるときは自分だけの時間を楽しむ趣味の部屋、またあるときはリモートワークに集中する部屋、大切な家族とゆったりと過ごす部屋など、アイデアしだいでさまざまな使い方ができるミニハウス。

記事で紹介した以外にも、ミニハウスの離れを扱っているメーカーはあるので、ぜひ自分にぴったりのものを見つけて、素敵な空間を手に入れてください!。