家族による在宅勤務ストレスをゼロにする「専用部屋」の作り方
「家族のことは大好き。でも、在宅勤務になってからは、家族が原因でストレスを感じています」
コロナの影響で在宅勤務を余儀なくされてからというもの、仕事と私生活の境界線が曖昧になり、こうした悩みを抱えていませんか?
そんなストレスを解消する方法が、意外と安価に作れる「専用部屋」です。
在宅勤務の悩み 第1位「家族がいて集中できない」
株式会社ビズヒッツのリモートワークで困っていることランキングによると、「家族がいて集中できない」が在宅勤務の悩みで第1位となってます。
在宅勤務で生じる「コミュニケーションが取りにくい」「ネット環境が悪い」といった悩み以上に、頭を悩ませているということです。
具体的には、
- 子どもに話しかけられることで、度々仕事を中断させられてしまい集中できない
- 両親と同居しておりずっと家にいるので、テレビの音などの生活音が気になる
- 妻に買い物や掃除など、家事の手伝いを要求される
- 共働きで、会議時間が重なってしまう
仕事を遮られる悩みはやがて、家族との関係に影響を及ぼしかねません。
例えば、ビデオ会議の度に「もっとテレビの音量を下げて」と家族に伝えると「テレビもまともにみられない。」と家族の自由時間を奪ってしまう。
結果、同居している家族の不満も募り、些細なことでケンカが増え、家族の関係が悪化することも。
家族と円満に過ごすためにも、このような悩みを早めに解消することが大切です。
「専用部屋」をつくろう!
解消への近道は”専用の部屋を確保すること”です。
株式会社オカムラが実施した在宅勤務の状況に関するアンケートによると、在宅勤務を行う環境は、「リビングやダイニングの一角を仕事用に設えて働く」が45%で、最も多い結果になっています。約2人に1人は専用の個室を設けられず、即席で用意したスペースで業務を行っています。
多くの方は個室がないからと、ヘッドホンやキーボード、ディスプレイなどパソコン周りの性能を上げることに専念しています。しかし、周辺機器をグレードアップするだけでは結局、家族から声をかけられたり、子供の騒ぎ声にどうしても集中力を奪われてしまいがちで、変化が少ないのが現実です。そんなときに「専用の個室が欲しいな……」と思う人も多いのではないでしょうか。
そのような願望、案外思っているよりも簡単に実現できるかもしれません。
専用の個室を確保する方法とは
方法は以下の3つです。メリット・デメリットともにご紹介します。
1.室内に防音室を!手軽な個室空間「だんぼっち」
だんぼっちとは神田産業株式会社が提供する、段ボール製の簡易防音室です。
■メリット
自宅を改装して個室を作ろうとすると、そもそも完成まで仕事ができない、多額の費用も発生するなど経済面での負担が大きくなりますが、だんぼっちなら早く、リーズナブルに用意することができます。
納期は約2週間で、段ボール素材を使っているため、女性でも組み立てやすいのが特徴です。家でもカラオケが出来るようにと開発された”だんぼっち”は、オプションで換気用のファンや、吸音材、床材などもつけられるので、会議をしている時の自分の声や、周りで遊ぶ子供の声など気にせず仕事をできるのも大きな魅力です。
■デメリット
だんぼっちのサイズは、W80×D110×H164(cm)と、その名の通り一人が入るスペースを部屋に置くため、結果的に部屋が狭くなってしまうデメリットがあります。また、部屋の内装に合わない場合もあるので、違和感がでてしまうことから家族の了承を得る必要もありそうです。
2.意外と低コスト!? 庭があるなら、小屋を建ててしまおう!
庭など敷地内に広いスペースがある場合、小屋を建てることで個室が確保できます。
家の中に置くわけではないので家自体の工事は不要ですし、仕事部屋と居住空間を完全に切り分けることができます。室内空間に影響を与えることなく、専用の部屋を用意できます。
在宅勤務がメインになってきている昨今では、自宅の他に小屋を建てる人が急増しており、その人気製品の一つにスマートモデューロがあります。
■メリット
スマートモデューロは、建物の枠から内装まで全てに高級木材を使用したコンテナ規格の建物です。 設置から利用まで2週間ほどというハイスピードさ、屋根や床、壁などは一般住宅の2倍も厚みがあるので夏の暑さや冬の寒さが室内に影響しにくく快適です。
■デメリット
小屋を建てるには、「建築確認申請をしないといけない」「固定資産税がかかってくる」など事前の調査が必要です。
3.レンタルスペースを借りるのが一番早い
家の中や外にスペースを用意するのは難しいし時間もない・・・
そんな時には、やはりレンタルスペースなど外の環境を利用するのもよいでしょう。最近、ネットカフェにもリモートワークプランができたり、駅前などにレンタルスペースがオープンしたりと、在宅勤務者に向けた施設が続々とオープンしています。
■メリット
例えば、JR東日本が提供している「STATION BOOTH」。駅にありながら、静かな環境で仕事ができるのが便利です。
■デメリット
レンタルスペースは人気も高く、施設の環境が充実しているところはあっという間に埋まるため、近くのスペースを確保できない可能性があります。
場合によっては、移動時間が発生してしまうので在宅勤務で解消された、「通勤のストレス」に再び悩まされることも。となることも。通う頻度によっては、費用もかさんでしまいますので、利用回数や移動による費用も考えなければなりません。
紹介した3つの方法をまとめた表が以下です。
方法 | コスト | 納期 | メリット | デメリット |
段ぼっち | 約7.59万~ | 約2週間 | 安くて早く手に入る | 置くスペースを作る必要あり |
スマートモデューロ | 約300万~ | 約1か月 | ・高い防音性・高級木材を使用した空間が作れる
・内装を自由にカスタマイズできる |
・マンション在住の場合、土地が必要
・建てる前の申請固定資産税がかかる場合もある |
レンタルスペース(一例) | 1時間275円 | なし | 駅など便利な場所にあり、格安で利用できる | ・移動が発生する
・利用頻度によっては、費用がかさむ |
集中できる環境を整えることが1番の解決策
いかがでしたか。大事なことは、専用の個室を確保することです。
ディスプレイやマウスの購入などパソコンの周辺機器のランクをあげるだけでは解決できないストレスが、今あなたの抱えているストレスではないでしょうか。
自分だけの専用の空間作りが在宅勤務のストレスを解決します。
ぜひ、自分にぴったりの在宅勤務環境を整えてみてください。