ガレージのある家で、家族にも愛車にも優しい暮らしを実現!
マイカーや愛車を持つ人なら、誰もが一度は欲しい!と憧れるガレージハウス。私もその一人です!
家族と同じくらい大切な愛車ですが、今は自宅のほど近くにある屋外の月極駐車場を利用しています。都内や都市中心部ではよくみる光景ですよね。
自宅近くの駐車場はいっぱいで、少し離れた駐車場になってしまい、洗車が趣味の私にとっては家と車の往復だけで一苦労……。
愛車がそばにないと、誰かがうっかり傷を付けてしまうのでは……、車上荒らしにあったらどうしよう……、などと気が気でありません。
雨の日の買い物などは、駐車場から家に帰る間に濡れてしまったりと大変で、家族のためにもどうにかしたいと悩む日々。
そんな私たち家族は、そろそろマイホームをと考えたタイミングで、満場一致でガレージハウスにすることに決めました!
でも、車も同じ土地に駐車するガレージハウスって広い土地が必要? 平屋でも可能? どんな間取りがあるの? などと疑問がたくさん。
今回はそんな悩める我が家と一緒に、ガレージのある家について、事例も交えてそ疑問や悩みを解消していきましょう!
愛車も家族も守れるガレージのある家
マイホームを考えている人の中には、自動車(マイカー)を所有している人も多いのではないでしょうか。マイカーがあるなら、ガレージのある家がおすすめです。
まずは「ガレージ」がどのようなものであるのか、そこから始めましょう。
ガレージとは車庫または駐車場のことで、ガレージと家が一体化しているものを「ガレージハウス」とも呼びます。中には、ガレージのある家を総称してガレージハウスと呼ぶこともあり、ガレージのある場所は各物件でさまざまです。
敷地に余裕のある地方では家の脇にガレージを建てることが多く、一方で、都心部などでは、2階建て以上の建物の1階部分をガレージにするといった敷地を有効活用することが多く見られます。
1階をガレージにした場合は、玄関や居住スペースは2階より上の部分になり、車をガレージに置いてから階段を登って玄関に入ることになります。
さらに、ガレージハウスの中には「ビルトインガレージハウス」と呼ばれるものもあります。
ビルトインガレージハウスとは、ガレージを建物の一部として取り込むだけではなく、扉やシャッターなどが付いたガレージがある家のことです。場合によっては、建築後やリフォームで設置されたガレージを指すこともあります。
限られた土地の中で、愛車を雨風から守るスペースを確保したいという人におすすめですね。
近年では、マイホームだけではなく、賃貸でもガレージのある物件が人気になっています。ガレージが付いていることを条件に物件を探す人も増えているそうです。
そんな人気のガレージハウス。これから家を持つなら、ガレージハウスを検討してみてはいかがでしょうか。
ガレージハウスはこんな人におすすめ
ガレージハウスはどんな人におすすめなのでしょうか?
まず最初に挙げられるのが、愛車を屋外に晒しておきたくないという人。愛車を屋外に置いたままでは、雨風などの悪天候で汚れてしまうこともありますよね。
2つ目にガレージハウスをおすすめするのは、車までの移動距離を短くしたい人です。1階がガレージのビルトインガレージハウスなどは、雨の日でも濡れずにすぐに車に乗ることができます。
猛暑の夏の日なら紫外線に当たらずに車まで移動することもできます。住宅とガレージが一体になっていると、駐車場を借りる費用も削減でき、総合的なコストも抑えられるでしょう。
3つ目にガレージハウスをおすすめするのは、愛車も家族も守りたいという人。
愛車を守るためのガレージですが、家と一体になっていることで結果的に家族にとっても利便性が上がります。そのためマイカーを持っているならガレージハウスの付いた家がおすすめになるわけです。
ガレージハウスのメリット
ガレージハウスにはどのようなメリットがあるのでしょうか?
車にとってのメリットだけではなく、家族にとってのメリットも紹介しますので、愛車も家族も守れる住宅を考えている人は、ぜひ参考にしてください。
愛車のメリット:傷や汚れから防げる
ガレージは、なによりもまず愛車を屋外に晒すことなく、建物内に駐車できることがメリットです。
雨や風などの悪天候による汚れや被害を防ぐことができ、シャッターやドアがあればより万全ですね。また傷や汚れの原因は悪天候だけではなく、悪戯であることも。エリアによっては車上荒らしなどが多い地域もあります。
防犯上の心配も、住まいにガレージを設置してすぐそばに愛車があれば安心できるのではないでしょうか。
愛車のメリット:ランニングコストが抑えられる
自宅近くの月極駐車場を利用するよりも、ガレージハウスの方がランニングコストが抑えられるでしょう。
オープンで人の目が少ない月極駐車場は防犯上の心配があるという人もいますし、なにより毎月の駐車場費用を節約したいと持っている人も。
ガレージハウスなら、浮いた駐車場費用を愛車の装備などに充てることもでき、生活の質を上げることもできますね。
愛車のメリット:いつでも手洗い洗車ができる
傷が付くかもという心配から洗車機を使わない車好きもいます。
ガレージに水道を付ければ、いつでも好きなときに手洗い洗車ができます。あわせて排水溝を設置して洗車による水や泡などの流れ出しを防いでおけば、周囲への気遣いも必要ありません。
愛車のメリット:車への道具の持ち運びが楽
愛車に道具や荷物などをたくさん乗せるなら、住宅とガレージが一体になったガレージハウスは移動距離が短く、道具などの持ち運びも楽に行うことができます。
またアウトドアを趣味としている人は、重たいテントなどのキャンプ用品もすぐに運べますね。
愛車のメリット:いつでも車を愛でられる
すぐそばに車を置くことができるガレージハウスなら、いつでも愛車を見に行くことができます。愛車好きの人の中には、愛車を見ているだけで十分という人もいることでしょう。
ガレージ内に照明を付ければ、夜でも愛車の手入れや整備ができます。ガレージハウスは、車好きの人にとって夢のような空間を作り出すことができるのです。
家族のメリット:雨に濡れずに車に乗れる
ガレージハウスなら玄関からすぐに車に乗れるので、雨などの悪天候の日でも雨に濡れることはほとんどありません。
雨に濡れたくない髪型や服装でも車まで移動することができます。豪雨でもなければ傘をさす必要も無いので、濡れた傘によって車内が汚れる心配もありませんね。
家族にとってのメリット:怪我や病気の時でもすぐ乗れる
家族が怪我や病気で病院に連れていきたい場合などに、ガレージハウスであれば車まですぐに移動することができます。
たとえば、妊婦の人がもし陣痛や破水が起こったとしてもすぐそばに車があるので安心です。歩く距離も短いため、体に負担をかけずに病院まで行くことができます。
同じように、高齢者や介護中の人の場合でも移動距離による負担を軽減することができ、幅広い年代にわたって優しい建物ともいえるでしょう。
家族のメリット:玄関までの移動距離が短い
玄関とガレージの距離が短いので、買い物の荷物の持ち運びも便利です。
買い物の量によっては往復しなくてはいけないこともあります。駐車場が離れていたらその手間が大変ですが、ガレージハウスなら往復が必要でも移動距離が短くてすみますね。
月極駐車場だと、家まで歩いて帰る道に危険が潜んでいる可能性も。少しでも家族への負担や安全を考えると、ガレージハウスが安心ではないでしょうか。
ガレージハウスのデメリット
魅力たっぷりなガレージハウスですが、メリットだけではなくデメリットもあります。
ガレージハウスを検討するなら、メリットだけではなくデメリットもきちんと把握することで、より自分に合った設計にできるでしょう。
それではガレージハウスのデメリットを紹介していきます。
居住スペースが減る
ガレージハウスを建てる場合には、1階部分をまるまる駐車場にすることがほとんどです。
その分の居住スペースが減ってしまうため、家族の人数が多いと窮屈に感じることもあります。
ガレージハウスを建てるのであれば、家族構成やこれからの家族計画を念頭に、快適に過ごせる設計にする必要があります。
居住スペースが2階以上になる
ガレージハウスは1階部分が駐車スペースにすることが多いため、居住スペースは2階より上の部分になります。そのため駐車場から居住スペースまで、階段を上らなくてはなりません。
今は階段の上り下りに問題がなくても、将来、年をとった際に上り下りが苦になることもあり得ます。
家族が病気や怪我をしたおときなども、同じように階段の上り下りの心配をしなければいけないので、不便に感じることもあります。
デザインによっては建築費用が膨らむ
念願のガレージハウス。ですが、駐車スペースの設備やデザインにこだわりすぎると、建築の初期費用が膨らむこともあります。
ただ車を置くだけのガレージならそれほど費用は高くなりませんが、洗車のための水道や排水溝、夜に自動車いじりをするための照明などとこだわりたい人は、初期費用を多めに準備しておくといいでしょう。
建築後の増築や改修が困難な場合も
すでに住んでいる家に新しいガレージを組み込むリフォームを考えている人もいるのではないでしょうか。
すでに完成している住宅の場合は、その構造、ガレージサイズやデザインによっては、増築や改修が難しいこともあります。敷地に余裕があれば、家の脇にガレージを建てる方がおすすめです。
どうしてもビルトインガレージの建物にしたい場合は、ガレージハウスのリフォーム経験のある設計士や業者に依頼するとよいでしょう。
買い替えた車が入らないことも
ガレージハウスを作ったものの、その後に買い替えた車がガレージに入らないこともあり得ます。
ガレージハウスを建築するのであれば、今後の車の買い替えやライフスタイルも合わせて、設計の段階で考えておくべきです。
車の買い替えを検討しているのであれば、自分好みの愛車が入る広さのガレージを確認して建てるといいでしょう。
ガレージのある家の間取りや相場は?
ガレージハウスはどのような間取りで、どのくらい相場なのか具体的な数字が気になる人もいることでしょう。
そこでどのような間取りのガレージハウスがあるのかを紹介します。
2階建て2LDK 25坪
- 本体価格:1300万円〜2400万円
- ガレージの広さ:4.5坪
- 駐車可能台数:5人乗り以上の普通乗用車1台
25坪と限られた敷地にガレージを付けるのであれば、車1台分のスペースを設ける例がほとんどです。1階部分の車1台分のスペースをガレージとして利用し、残りの部分をバスルームや寝室などにする例もあります。
また2階部分にLDKを配置することで、日当たりのいいリビングになります。
2階建て2LDK 35坪
- 本体価格:2100万円
- ガレージの広さ:9坪
- 駐車可能台数:5人乗り以上の普通乗用車2台
35坪とある程度の広さがある場合は、普通乗用車2台分のガレージが作れます。逆にいえば、2台駐車したいのであれば目安として30坪以上の土地が必要ということです。
35坪で2階建てのガレージハウスなら、居住スペースは最大で2LDKが可能です。居住スペースを増やすなら、3階建ても検討するといいでしょう。
ガレージに必要なスペースはどれくらい?
ガレージハウスを建てる際には、車の大きさや必要な台数などからガレージに必要なスペースを把握しておく必要があります。
車のサイズで見ると、軽自動車1台分で約3.5坪、小型乗用車1台分で約4坪、普通乗用車1台分で約4.5坪の広さになります。3.5坪〜4.5坪のガレージが一般的で、車が2台以上であれば1台に必要な広さ×台数分のスペースを計算します。
また、愛車の手入れや整備をしたいのであれば、車1台分のスペース+1〜1.5坪がおすすめです。
広くした分はもちろん愛車の手入れなどの作業スペースにもなりますし、アウトドア用品や道具類の収納スペースにすることもできます。
介護を必要としている人がいるのであれば、車椅子で乗降スペースとして、車1台分に対し約6.3坪以上のスペースを設けるといいでしょう。
バイクの場合には、1台分に必要なガレージのスペースは約1.7坪。車1台分のスペースがあれば、バイクなら2台ほど置くことができ、さらにバイクの整備作業をするのにも十分でしょう。
車とバイクを一緒に駐車するのであれば、車のスペース+バイクのスペースを設ける必要があり、単に面積だけではなく、それぞれが出し入れしやすい配置を考えておきましょう。
あなたの愛する車と家族をガレージハウスで守ろう
近年の大雨や酷暑は、人だけではなく車にとっても過酷な環境です。
ガレージハウスは、愛車だけではなく家族も守れる住まいとしておすすめです。ガレージハウスには多くのメリットや魅力がある一方で、居住スペースが狭くなるといったデメリットもあります。
マイホームを検討している人は、ガレージハウスのメリットやデメリットを正しく理解して、家族にとっても愛車にとっても快適な家づくりの参考にしてみてはいかがでしょうか。