ユニットハウスを中古で購入する人へ!メリット・デメリットを徹底解説

コンパクトで自宅の庭にも設置できるユニットハウス。

自宅のそばにリモートワーク用の部屋を作ったり、趣味を満喫するための部屋にしたりと、最近では一般家庭でも使われるようになってきています。

ユニットハウスは新品だけでなく、中古品を販売している業者もあり、自分にぴったりな中古品はないかと常にチェックしている人も!

皆さんも、もしかしたらそんな一人ではありませんか?

リーズナブルに購入できると評判のユニットハウスですが、中古になるともっと安くなるはず!いやいや、安くてもすぐに壊れてしまうのでは?など、良いことも不安なことも考えてしまいますよね。

この記事では、ユニットハウスの中古品について、その価格帯やメリット・デメリットなど、購入を検討する上で知っておきたい情報をお伝えしていきます!

一般家庭でも愛用される「ユニットハウス」

プレハブから発展したユニットハウスは、1990年代以降に普及し始めた比較的新しい建物です。

プレハブとの違いは、工場で製造した部材を現場で組み立てるのがプレハブ、工場で組み立ててから現場に運ぶのがユニットハウスです。

ユニットハウスは輸送を前提としているため、プレハブ以上に頑丈で耐久性があり人気となりました。また、工場内で組み立てまで行い、現場では設置するだけなので工期を大幅に短縮できるのもユニットハウスの特徴です。

しかし、設計やデザインの自由度はプレハブに比べると低くなってしまいます。

プレハブも年々進化し、現在では住居としても利用できるほど高い居住性能になっています。

以前は工事現場などの仮設事務所はプレハブでしたが、近年はほぼユニットハウスが使われています。

ユニットハウスは事務所や店舗としても使え、用途は多様です。コンパクトサイズながらライフラインを引くこともでき、住まいとして利用する人もいますが、多くの場合は自宅のサブスペースとして利用されています。

ユニットハウスの中古品をメーカーが引き取って販売することもあります。買取専門業者として、そのままの名前の「日本ユニットハウス買取センター」という会社があるほどで、業界としては珍しいことではありません。

ユニットハウスの中古品には、新品となにが違い、どのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか?

ユニットハウスの中古品?気になるメリット・デメリット

クエスチョン 女性

一般的に、中古品はその価格の安さや手軽さが魅力です。一方で、状態がわかりにくい場合などもあり、新品に比べて不安はつきもの。

ユニットハウスの中古品には、どのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか?

中古ユニットハウスのメリット

中古ユニットハウスは、業者がしっかりと修繕しリフォームしたものを販売しているため、購入してすぐに不具合が見つかることは、ほとんどないといえます。

物によっては、新品と見分けがつかないほどきれいなユニットハウスもあるほど!

そして、なんといっても価格の安さが魅力。中には新品とほとんど変わらない価格のものもありますが、同等レベルの製品であれば中古ユニットハウスの方が安く購入できます。

同じ予算であれば中古ユニットハウスの方が価格が安いため、その分、よりグレードの高いものや広さがあるユニットハウスを選ぶこともできますね。

自由度が低いユニットハウスといっても、新品を購入するなら内装や外装など一から考える必要があり、けっこうな時間や労力がかかります。

しかし、中古ユニットハウスならすでに完成しているので、その手間を大きく省け、実物を見ながら検討することもできます。在庫があれば納品もスピーディです。

まずは試しに使ってみたい、あまり費用はかけられないけど購入してみたいといった場合でも、中古ユニットハウスなら導入ハードルを下げることができるでしょう。

中古ユニットハウスのデメリット

どんな中古品にもデメリットやリスクはつきものですが、ユニットハウスにも中古品ならではの不安要素があるのは確かです。

まず、中古品となった理由を記載していないところがほとんど。「倉庫移設のため」「新しい製品を購入するから」など理由はさまざまですが、どういった環境で使われてきたのか分からないのは不安が残ることも。

たとえば「海沿いで使われていた」「豪雪地帯で何度か冬を超えている」など、耐用年数に大きく関わる場合もありえます。

使用年数も気になるポイントですが、どのような使われ方をしたのか分からないのも不安材料となるでしょう。

中古ユニットハウスには、サビや劣化があることも。使える部品は交換せず、そのまま販売することもあるので、業者にしっかりと詳細まで確認するのがおすすめです。

また、常に自分が望むような中古ユニットハウスが揃っているわけではありません。

すぐに売れてしまうほどの人気があるので、常にチェックが欠かせず、希望通りのユニットハウスが購入できるかは運しだいな面もあるのです。

中古ユニットハウスは新品に比べて安いといっても、業者の修理費用や利益を乗せると、新品とそれほど価格が変わらないことも。

中古ユニットハウスだから安いだろうと即断せず、同等の新品価格と比較しながら慎重に検討しましょう。

また、中古ユニットハウスは、新品に比べて保証期間も短くなります。不具合が生じた場合は思わぬ出費になることもあるので注意が必要です。

中古ユニットハウスを選ぶ際は、そのデメリットもしっかりと理解して購入するようにしましょう。

どんな理由で中古になるの?

中古ユニットハウスとして扱われるのは、壊れたり、使い古されたりといったばかりではありません。以下のように、さまざまな理由があります。

  • 引越すため不要になった
  • ユニットハウスを置いていた場所を整地するため
  • 作業場を移転するため
  • 撤去しなければいけなくなった
  • 置いている場所を駐車場にするため
  • 置いている場所の敷地を返却するため
  • 店舗リニューアルのため

中古になったユニットハウスの中には、事情があって買い取られたものも。使用期間も5年以内と短く、まだまだ新しい中古ユニットハウスも多くあります。

販売の際は、業者がきちんとメンテナンスするため、新品とほとんど変わりません。中古品というイメージを一掃するものも販売されているので、検討してみる価値はあるでしょう。

中古ユニットハウスの価格帯は?

いざ購入しようと思っても、どのくらいの価格でどういった中古ユニットハウスが購入できるのかは、分かりにくいですよね。

ここでは具体例を挙げて、紹介します。

10万円〜100万円

メーカー 製品名 価格 面積 オプション
リズナハウス CT-32J 33万円 2.2坪 メーカー保証1年
断熱材
入り口窓の位置変更無料
リズナハウス CT-54J 51.7万円 4坪 メーカー保証1年
断熱材
入り口窓の位置変更無料
照明、天井埋め込み式、インバーター照明
ナガワ SH-H1型 22.8万円 1.03坪 引違窓
換気口
ナガワ SH-H2型 38.1万円 2.04坪 ブレーカー
蛍光灯
ナガワ SH-H6型 68.8万円 5.04坪 ブレーカー
蛍光灯
三協フロンティア CT-32J 34.1万円
AC付41.8万円
2.17坪 照明器具
コンセント
ブレーカー
三協フロンティア CT-41J 48.4万円
AC付56.1万円
2.84坪 照明器具
コンセント
ブレーカー

100万円以内だと、ユニットハウス1棟の製品になります。倉庫や簡易事務所、休憩スペース、物置、離れなどとして活用できるでしょう。

100万円〜200万円

メーカー 製品名 価格 面積 オプション
リズナハウス CT-54J3連棟 148万円 12坪 メーカー保証1年
断熱材
入り口窓の位置変更無料
リズナハウス CT-54J4連棟 198万円 16坪 メーカー保証2年
断熱材
入り口窓の位置変更無料
ナガワ SH-H56型2連棟 106.7万円 7.90坪 引違窓
スイッチ
天井断熱
ナガワ SH-H56型3連棟 160.1万円 11.85坪 引違窓
スイッチ
天井断熱

100万円台であれば、2連棟や3連棟などと連なったユニットハウスが入手でき、広さも確保できます。事務所や倉庫、離れ、店舗、ガレージなどに活用できるでしょう。

200万円〜

メーカー 製品名 価格 面積 オプション
リズナハウス 54J3連棟・54J2連棟
屋根付き階段付き
284万円 20坪 メーカー保証1年
断熱材
入り口窓の位置変更無料
ナガワ SH-H 56型5連棟 266.8万円 19.75坪 引違窓
スイッチ
天井断熱
三協フロンティア CT-54J2連棟2階
パッケージ
278.9万円 15.2坪 建築に必要な標準工事をパッケージ化
電気設備標準装備
三協フロンティア CT-J3連棟
+デッキユニット
483.2万円 11.76坪
(デッキ部分は除く)
電気設備標準装備
アルミひさし、サインパネル、タイルカーペット

200万円以上になると、2階建てやデッキユニット付きなどが入手でき、より広いスペースや機能性、デザイン性が向上します。大人数の事務所や倉庫、店舗などで活用できますね。

メーカーサイト:

リズナハウス

ナガワ

三協フロンティア

 

購入の流れ

中古ユニットハウスの購入までの基本的な流れは、以下のようになります。

① 電話、ファックス、メールにて問い合わせる
② 商品、輸送費、設置費などの説明を受ける
③ 現地調査や役所調査で設置可能かどうかを確認する
④ 正式な見積もりの提示
⑤ 契約・設置工事などの打ち合わせ
⑥ 設置、引き渡し

中古ユニットハウスを活用すればこんなことも!

中古ユニットハウスは、住宅や物置、事務所、店舗などさまざまな場所で活用されています。

たとえば、大きく事務所を構えるほどではない、自宅以外で仕事をするスペースが必要な個人事業主や、2〜3人の事務所としてぴったりです。

価格も安いので、導入ハードルもぐっと下がるはず。

電気や水道などのライフラインも引けるので、店舗利用も可能です。サロネーゼの小さな教室やカフェ、テイクアウト店、ミニショップなどさまざまなお店を開けます。

メインの住まいとして使うこともできますが、自宅とは別に自宅のそばに設置して使う人が多くいます。

子どもが遊ぶための部屋、成長したら勉強部屋として静かな空間を確保することも。また、趣味の部屋やリモートワークスペースとすれば、周りに邪魔されることなく自分の時間を満喫できるでしょう。

他にも、自宅に入りきらないものや普段あまり使わないものを入れる物置や、バイクガレージとしても使われています。

中古ユニットハウスなら費用の負担も軽減できるため、スペースがあれば気軽に設置できます。

リーズナブルを重視するなら「スマートモデューロ」もおすすめ!

スマートモデューロ

住まいの新しいかたちであるムービングハウスにカテゴライズされる製品に「スマートモデューロ」があります。

スマートモデューロ(以下、スマモ)は、住居と同じクオリティがあり、一般のユニットハウスと比べて居住性が大幅に向上します。質にこだわりたいなら、このスマモも検討してみてはどうでしょうか?

スマモはコンテナサイズ、でも一味違う!

スマモは、規格化されているコンテナと同じサイズにすることで、工場で製造した完成品をそのまま現地に持ち運んで設置できるようになっています。

そのため、一般のユニットハウスと同様に短い納期で、輸送に耐えられる耐久性も備えています。

一般のユニットハウスと大きく違うのは、スマモはその素材すべてに高級木材を使用していること。一般のユニットハウスとはまったくの別物なのです。

スマモの導入にあたっては輸送費が発生しますが、一から建設するよりも費用を抑えられるので検討してみる価値はあるでしょう。

スマモのスペースは自由自在

スマモには、3m(約10㎡)、6m(約18㎡)、12m(約30㎡)の3サイズがあります。

3mは「モデューロ」、6mと12mは「スマートモデューロ」と2製品に分かれていますが、この総称としてスマモと呼ばれています。

スマモの組み合わせ方は自由自在。単体での使用もでき、連結してさらにスペースを広げることも。1Rでも1LDKでもさまざまな間取りにすることも可能です。

ユニットとユニットの間に渡り廊下を設けてH文字のように配置すれば、住まいが2つに分かれたかのような住まいや事務所も作れます。

プライベート空間もしっかりと保てるので、家族や従業員が多くても快適に過ごせるでしょう。事務所やショップ、自宅のそばの離れや趣味の部屋、勉強部屋としても活用できますね。

スマモはレンタルで利用することも

スマモは購入ではなく、レンタルで利用することもできます。スマモの月額のレンタル費用は以下の通りです。

サイズ 1カ月のレンタル価格
3m 22,000円〜
6m 39,600円〜
12m 66,000円〜

レンタル利用でも、間取りやレイアウトは自由に決められるので、用途に合った最適な広さが実現できます。

そして、レンタルで使ってみて、気に入った場合はそのまま購入もできます。

驚きの居住性能と抜群の快適さ

スマモは、ユニットハウスにはない魅力がたくさん詰まっています。きっと快適に過ごせるでしょう。

どのような違いがあるのか詳しく解説していきます。

高級木材を使用して高性能を実現

スマモは、枠からすべて高級木材を使用しています。室内に入った瞬間から木の爽やかな香りに包まれ、心もリラックスできるでしょう。

国内最高レベルの断熱性を誇る三層構造の窓は、防音にも一役買っています。

窓は四方の壁のどこにでも配置できるので、日当たりを考慮したり、風の通りが良い方向に配置したりと、より快適で暮らしやすい空間を実現できます。

また、壁や床、屋根の厚みはすべて一般住宅の2倍近くあり、外気温が室内まで影響しにくく、夏は涼しく冬は暖かな空間になるのです。「住める魔法瓶」と言っても過言ではありません。

防音性能は、スマモの入り口のそばでピアノを弾いても、室外ではドアの近くでも、会話レベルの音量にしか聞こえません。

スマモの室内は、外の音が聞こえにくいので集中できるとも評価され、その高い防音性を活かしてオーディオルームや楽器演奏の部屋としても活用する人も。

スマモなら、ユニットハウスの悩みの種を一気に解消してくれるでしょう。

内装は「あらわし構造」を採用

あらわし構造とは、本来なら建物を支える柱と柱の間が見えないように、壁材を使って隠すところをそのままむき出しにする構造のこと。

古民家などでよく見られるシンプルな作りですが、空間を広く見せることができます。また、あらわし構造にすることで、通気性がよくなり、湿気がこもらないためカビも生えにくくなります。

露出した柱を活かして収納棚を作ったり、DIYでオリジナル空間を作ったりすることもでき、アイデアしだいで無限の可能性がありますね。

登場したばかりのスマモは今後の展開にも期待!

スマモは、まだ登場したばかりの製品。その可能性は未知数ですが、実は新品中古品を問わず、ユニットハウスやコンテナハウスといった類似した用途の建物を検討する中で注目を集めています。

現在、主に活用されているのは住居や店舗、事務所、仮設住宅などですが、今後はさらに活躍の幅が増えてくると期待されています。

ユニットハウスやコンテナハウスに代わる製品になる可能性も秘めているので、ぜひ今後の展開にも注目してください。

スマモについてもっと詳しく知りたい人は、スマートモデューロの特徴やメリット、価格などを紹介したこちらの記事も参考にしてみてください。

中古ユニットハウスはしっかり調べて検討しよう!

中古ユニットハウスには、新品とは違うメリットやデメリットがあります。

安いからと勢いで買ってしまうと、使いにくかったり用途に合わずに「安物買いの銭失い」になってしまうことも……。

せっかく購入したのに使いこなせなければ、とてももったいないですね。

中古ユニットハウスを購入する前に、自分でもきちんと調べ、メーカーや販売業者に詳細を確認して後悔しないように十分に検討してください。

ニーズにあった最適なユニットハウスが見つけ、より暮らしやすい快適な生活に役立ててください!