木の特注家具って実際どうなんだろう?
木の特注家具の素朴な疑問にズバッとお答えするよ
Qコーヒーやワインをこぼしても大丈夫?
A塗装の方法によるけれど、早めに拭き取ろうね!
木の家具の塗装には主に「ウレタン仕上げ」と「オイル仕上げ」があるんだ。
「ウレタン仕上げ」はウレタン塗料で表面を覆う。傷がつきにくくてシミもつかないけど、経年変化は楽しめない。
-
例えばテーブルのように、水気の多いものを置く機会が多いものはウレタン仕上げを施すことが多い。濡れたコップを置いても輪ジミがつかないから安心なんだ。定期的なメンテナンスも不要で扱いやすい。
木材をきれいに保つことができる一方で、表面を触っても木ならではの質感は感じられず、使い込んでも風合いに変化はでないところはちょっと残念ではあるね。
「オイル仕上げ」は植物性のオイルを塗って仕上げる。木の触感や風合いが楽しめるけど、汚れやすいという難点があるよ。
-
オイル仕上げは木の呼吸を妨げず、天然木本来の質感が楽しめる。でも汚れやすくて、コップの輪ジミもつきやすいんだよね。濡れたまま放置してしまうとシミになってしまう。
オイル仕上げだと、だんだんとオイルが抜けてかさついてくるので、年に1-2回オイルを塗りこむというメンテナンスが必要なんだ。
手間はかかるけど、使い込むほどに味わいも増していく。
汚してしまったときは乾拭きが基本だよ。
天然木のよさを味わいつつ、汚れ防止のためにランチョンマットやコースターを使うのもいいと思うよ。
Q虫食いが気になる
A木材を食べる虫といえば、その名の通り「キクイムシ」と呼ばれる虫がいるけど、家具などにキクイムシが入っていることはまずないよ。
家具を買うときは安心していいよ!
キクイムシは、新しい木材、広葉樹を好むんだって。表面にポツポツと小さな穴があいていないか探してみてね。
-
木の幹に、ポツポツと1~2ミリの小さな穴が開いているのをみたことあるかな?あれはキクイムシが空けた穴なんだ。この穴の奥にキクイムシが潜んでいたんだ。
家具の状態になるときには、木はしっかり乾燥して虫はいなくなっているから、心配しなくても大丈夫だよ。
Q家具になっても香りがするの?
A塗装を施していない無垢材だと木の香りがよくわかるよ。
一方で、無垢材は水に弱い、収縮しやすいというデメリットもあるよ。
ウレタン塗装された家具だと木の香りはしないんだ。何も塗装されていない無垢材だと木の香りがする。
-
木の手触りや香りを楽しむには塗装をしない無垢材が一番なんだけど、実際には塗装されていないと家具としては使いにくいんだ。
ウレタン塗装されている木材は、ぬれたり何かをこぼしたりしてもシミにならなくて、反りも起こりにくく使いやすいけど、塗装されているから木の香りはしない。
もう一つの塗装方法であるオイル仕上げは、木の触感が自然に感じられるけど、メンテナンスが必要になる。オイルの塗り直しを定期的に行っていくと、だんだん使い込んだ味わいもでてくるよ。
ベッドフレームを無垢材にしたり、アロマグッズを活用するのもアイデアだね。
-
無垢材は水に弱くて、シミになりやすい。水にぬれない場所で、木の香りを楽しみたい!となると、無垢材の家具でおすすめなのは、ベッドフレームだよ。木の香りに包まれて心地よく眠れそうだよね。
木を材料にしたアロマグッズやアロマオイルを生活に取り入れてみるのも、気軽にマンションで木の香りを取り入れられておすすめだよ。
Q反り返ったりしない?
A木を切って水分が含まれた状態から、木材として使うために乾燥させるんだけど、そのときに反り返ることがあるよ。今の加工技術はとても優れていて、完全に乾燥してから家具などにするから心配ないよ。
技術ってすごいね!
反りを防ぐさまざまな工程を経ているよ。
-
木材は湿度が高いときは湿気を吸い、乾燥しているときは湿気を出すという調湿作用がある。これによって木の収縮・膨張が起き、木の内部でも場所によって収縮度が異なるため、結果反りにつながる。
木材の加工の時点で、反り防止のためのさまざまな工程を踏んでいるよ。長い時間かけて乾燥させたり、特殊なプレス機にかけたり、テーブルだったら裏側に溝を彫ってそこにぴったりはまる木材をはめこんだりなど。職人の技だよね。
木の種類、加工の仕方によって反りにくいものもあるよ。素材の違いを調べるのも面白いね。
-
木の種類によって反りやすさも違いがあり、一般的に針葉樹より広葉樹のほうが反りにくいと言われているよ。樺、オーク、メイプルなどだね。表面が針葉樹より硬いんだ。
「集成材」というのを聞いたことがあるかな?切り分けた木材を接着剤で組み合わせた人工の木材のことなんだ。木から切り出した自然の状態の「無垢材」と比べて扱いやすく、割れや反りがでにくいという特長があるよ。