ログハウスって実際どうなんだろう?
ログハウスの素朴な疑問にズバッとお答えするよ
Qログハウスって燃えやすそうだけど大丈夫?
A太い丸太や板を使って作るログハウスは、実は火に強いんだ。
燃えやすいイメージがあるから意外だよね!
太い木材は実は中まで燃えるのに時間がかかる。基本的には燃えても表面のみで中はダメージを受けにくいんだ
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ログハウスの「ログ」は丸太のこと。太いログ材を積み重ねることで燃えにくく、内部に燃焼が及ぶ前に酸素の供給も遮断されるので火は消えてしまうんだ。外側が燃えても、部屋の内部まで燃え広がる可能性が低い。メーカーごとに実証実験をして、その耐火性を証明しているよ。
燃えるのに時間がかかるから、その間に逃げられるので、逃げ遅れのリスクが少なくて済むんだ。
無垢の丸太や板を組み合わせて作るから、火事になっても有毒ガスが発生しにくいよ。
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普通の家が火事になった場合、断熱材の種類によっては有毒ガスが発生することがある。ログハウスは主に無垢の丸太や板で作られており、燃えた時に有毒ガスを発生するような化学物質をほとんど使っていないから、火事の時にガス中毒になるリスクもおのずと低くなる。
こういう、何かあったときの安全性はとても大事だよね。
Q高温多湿の日本に合うの?
Aログハウスは自然の木でできていて、天然の「調湿機能」が働いて快適だよ。
自然の木のパワーはすごいよね!
木には湿度を調節してくれる機能があるから、夏は涼しく冬は暖かだよ。
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木材には調湿機能があって、湿度を一定に保ってくれるよ。たとえばヒノキは、湿度60%を保ってくれる。ダニやカビは、湿度60%以上で発生し、逆に湿度60%未満になると生息できない状態になるから、防カビ・防ダニ効果があるといえるね。日本の高温多湿な気候に適しているんだ。
湿度が高いときには室内の湿気をログ材が吸収し、乾燥したときにはログ材が湿気を放出してくれる。木の断熱効果と、天然の調湿作用のおかげで、夏も冬も室内を快適に保ってくれるよ。
梅雨の時期でも洗濯物が室内でカラッと乾くんだって!
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ログハウスの調湿効果はすごくて、その効果はログ1本あたり約600ml程度あると言われているよ。湿気の多い時はログが水分を吸収してくれるんだ。
その結果、ログハウスだと「洗濯物の乾きがものすごく早い!」と、実感する人が多いんだって!梅雨時の室内干しでも洗濯物がカラッと乾くし、夏の蒸し暑い日でも窓を閉めきっておくと、室内はサラッと感じられるんだって。一方で、冬場は乾燥がひどくないので風邪をひきにくくなったという話も聞くよ。四季を通じて、木が室内環境を快適に整えてくれるんだね。
Q暖房費が高くつきそう
A天然の木ならではの蓄熱効果もあって、冬でも暖かだよ
電気代がおさえられた、という声もあるくらいだよ。
木には断熱性があり、外気の影響を受けにくく、内部の熱が逃げにくいんだ。さらに調湿効果が一役買うよ。
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確かに吹き抜けのある設計のイメージがあるよね。広い空間の光熱費が心配になるところだよね。
木は構造上空気をたくさん含んでいて、断熱性に優れている。ログハウスはしっかり厚いログ材を使っていて、外気の影響を受けにくい。
さらに木ならではの調湿効果で、湿度を一定に保ってくれている。
木の断熱性と調湿効果のおかげでエアコンの効きがよく、省エネにつながるんだよ。心地よく過ごせるのはうれしいね!
無垢の木には蓄熱効果があって、温かさを逃がさない性質があるよ。
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木の断熱性は何度かお話したけど、無垢の木にはさらに、蓄熱効果があるよ。一度温まるとその熱を蓄え、逃がしにくいという性質があるんだ。
木を触るとほっこりするようなぬくもりを感じるのは、断熱効果と蓄熱効果があるからなんだね。
Qログハウスは地震に強い?長持ちする?
Aログハウスは地震に非常に強く、長持ちするよ!
頑丈な建物なんだね。
ログハウスは壁全体が耐震構造なんだ。
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意外かもしれないけど、ログハウスの耐震性は非常に強いんだ。
ログハウスは太いログ材をしっかりつなぎ合わせた構造をしている。何段にも重なったログ材が地震の揺れを吸収するんだ。
一般的な住宅に比べて大量の木材を使っていることで重心が低く、頑丈で、倒壊しにくい。災害時に強い建物だと言えるね。
歴史あるログハウスといえば奈良の正倉院。驚きの耐震性なんだ。
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奈良の正倉院が、高床式の校倉造というのを学校で習ったよね。断面が三角形の木材をいげたに積み上げた建築様式で、いわばログハウスなんだ。正倉院は756年創建といわれているよ。
その正倉院に本格的な修理と解析が2013年に行われたんだけど、震度7クラスの直下型地震でも大きな被害の恐れは少ないとのシミュレーション解析結果が宮内庁から公表されたんだよ。「特別な耐震補強は不要」なんだって!木の建物ってすごいよね。