乾いた木材にはカビは生えない。木材の表面が濡れていてはじめてカビが発生するんだ。住宅の木材にカビが発生する主な原因は結露だよ。
リフォームの際に、合わせて結露対策を検討しよう。サッシや窓を断熱効果が高いものに交換するのも効果があるよ。
日頃できる工夫としては、エアコンを上手に使って湿度をコントロールしたり、風通しをよくすることで、結露を防ぐことができるよ。

水やお茶がかかるなどした場合はすぐに拭き取ろう。
汚れを取り除くには水でぬらした後に硬く絞った雑巾を使い、汚れを取りたら、乾いた雑巾でから拭きをするといいね。水分が長く木の表面に付着した状態にならないように注意しよう。

木材にカビが生えた場合、中性または木材と同じ弱酸性の薬剤、エチルアルコール（消毒用アルコール）や次亜塩素酸水を使うといいよ。
一般的な塩素系や酸素系のカビ取り剤はアルカリ性なんだけど、弱酸性の木材に使ってしまうと、木材をいためてしまう恐れがあるんだ。
ゴミやほこりを取り除いたあとで、エチルアルコールを含ませた清潔な布で拭く。それから次亜塩素酸水を含ませたキッチンペーパーを貼って15分ほど置く。黒ずみがとれていない場合は次亜塩素酸水をさらに加えて15分ほど置く。というのが手順だよ。

木材のリラックス効果について千葉大学で実施された研究によると、30cm四方の木材、大理石、タイル、ステンレスに手のひらで触れた時の脳の動きを計測し、その結果、木材に触ったときに左右の脳前頭前野活動が低下し、副交感神経活動が上昇することがわかったんだ。
ほかの素材より、木材にさわるとリラックスできるんだね。

実際の木でなくて、木の画像を見た時も、同じく脳前頭前野活動が沈静化することもわかった。木目や木製品をみると僕たちの脳はホッとするんだね。
そう考えると、身の回りの物を変える機会があったときに、木に関連する物を選んでいくと、家の中でも自然を感じられて、リラックスできる空間を作っていけるんだね。

部屋の雰囲気をぐっと変えられるのは面積の大きい壁紙だよね。見た目がいいだけでなく、壁を木材にすることで調湿効果の恩恵も受けられるよ。
壁紙を木にする、というとピンとこないかもしれないけど、「壁に木を貼る」というリフォームの方法なんだ。存在感もあるから、壁全体ではなくて、一面だけとか、下半分だけにするとかでも、素敵だね。
リモートワークの時の背景が木の壁、というのもなかなかいいよね。

床材を木のフローリングにするのも人気のリフォームだよ。足の裏で木に触れることで脳がリラックスすることも科学的にわかっているから、ビニールシートに木目調を印刷した床材もあるけど、せっかくなら無垢の木のフローリングを検討してみたいよね！
例えばキッチンなどの水回りには、耐水性の強いオーク、チーク、アカシアなどがおすすめだよ。

日に何度も使う機会があって、リラックスしたい場所といえばトイレや洗面所だよね。おすすめはヒノキ。木材の中でも耐水性と耐久性がが高いんだ。
特に注目したいのは、ヒノキの抗菌作用。ヒノキに含まれるα-カジノールには、黄色ブドウ球菌、大腸菌などへの抗菌作用も認められているんだよ。
香りもよく、耐久性も清潔感もあって、トイレまわりに使ったら、すっかり居心地がよくなって生活の質があがりそうだね。